自然災害が少ないシンガポールなんだけど空からモノが降ってきて人が死ぬ

地震・雷・火事・津波に加えて台風と豪雪に水害と活火山などなどなんでもあり、自然災害のデパートで人命が犠牲になりまくる日本で育った身としては、シンガポールの平安が本当にうらやましい。 とくに僕は3.11を都心で経験したので地震がないというだけで心の平穏を得られる。

以下、読める人にだけ読めるようになっている僕の心の声

(ぶっちゃけ、マレー半島は環太平洋造山帯とアルプスヒマラヤ造山帯の結節点にあたるので近年地震がないのは奇跡とも思える。)

(そもそも、つい200年前にこの地域に英国人のラッフルズが上陸しイギリス東インド会社の支配下になるまで、歴史の蓄積がなされていない。だからオーストラリアやカナダのように安定陸塊に乗っているわけでもないこの地について、中長期的に地震がないと断言することはできないと考えている。)

(そういう意味で、垂直荷重しか考慮せずに建設されているシンガポールのスカスカ高層物件には住む気がしない。)

(高層ビルをスカスカにつくるのは風水的に良いらしい。スカスカビルの恒例として、日本人には三本のビルの上にプールがドーン乗っかったホテルが有名であろう。あれが3.11のような地震に晒されたらどうなってしまうのか、考えるだけで恐ろしい。)

ガーデン・シティの老木

国父リー・クアン・ユー元首相の慧眼により熱心な植樹が行われ、シンガポールの町並みはガーデンシティとも呼ばれる見事なものだ。実際、建国50年を迎えた現在では街路樹が立派な大木に育ち、国中の大通りが美しい並木道になっている。歩道橋にはピンクの花が咲き誇り、大都市の景観として世界随一といわれるにふさわしいと思う。イギリス人の知り合いは未来的(futuristic view)と表現していた。

その一方で、シンガポールにはゲリラ豪雨が頻繁にある。自然災害というほどのものではなく、梅雨の時期に日本でもよくあるような強い風雨なのだけど、これで老木が折れて歩行者を直撃することがある。そこまで強い風でなくても、熱帯の樹木は弱いのか、世界遺産にも登録されているシンガポール植物園で、これまた折れた枝が直撃して観光客の命を奪い大きなニュースになった。

たかが枝と侮ることなかれ。大人の男でも持ち上げられない㌧レベルの大きな塊である。その他にも10kg以上するヤシの木の葉っぱや、ココナッツの実が落ちてくることもある。「ココナッツ落下につき立入禁止」などという通行止めの看板を見るとつい笑ってしまうが、何キロもある硬い実が10m以上の高さから頭を直撃したら普通に死ねる。

高層化された街ゆえの人災もある

シンガポールはお台場のような雰囲気のビジネス街と、それ以外の圧倒的な国土に広がる多摩ニュータウンのような居住区に別れる。この居住区には10〜20階の高層アパートが林立している。一棟に数百人が暮らすこうした高層アパートの中にはアレな住人もいるらしい。窓からゴミを放り捨てるのだ。下階に落ちたゴミが果たしてどこの部屋の誰が捨てられたものか、特定するのは容易ではない。そのため厳しい刑罰が課せられるにも関わらず、ゴミの投棄は日常的に起こっている。なお、ゴミだけならまだしも、しつけの悪い飼い猫にキレて窓から投げ捨てた残虐な住人までいる。これは当然特定されて裁判になった。

また、シンガポールの高層アパートにはベランダがない。なので、壁に埋め込まれている筒に物干し竿をぶっ刺して洗濯物を乾かす。日本で言えばマンションの鯉のぼりのようなノリ。強い風が吹けば当然飛ばされるし、竿ごと落下する可能性もある。

そして、風水と防犯上の理由から、これら高層アパートの一階部分は高床式になっていて、通り抜けることができる。飛ばされたオバサンのブラジャーに当って死んだら絶対成仏できない自信がある。たとえ近道であっても、高層アパート(HDB)の下はなるべく通らない方がいい。

シンガポールは今日も平和

落下物はいつ誰の身に降りかかるかわからないシンガポール独特の災難だと思う。とは言え、シンガポールでは自然災害がこの程度なのだ。なんて平和なんだ。

日本に比べて圧倒的に自然災害が少ない。シンガポールで死ぬとしたら一番可能性が高いのは交通事故だろう。そのくらい安全な国に住めて幸せだ。