主人公が発達障害っぽい話が好き。電子工作漫画 『ハルロック』

発達障害っぽい人が登場する物語が好きだ。一芸に秀でるものの、その他は全部ダメな主人公が出て来る、例えば「のだめカンタービレ」みたいなやつ。

そういう方向性で『ハルロック』っていう電子工作漫画が面白かった。Kindleストアで1巻無料だったので読み始めたら見事にハマって4巻全部買って読んだ。

このハルロックの主人公「はるちゃん」は美人女子大生ながらファッションに一切興味なく、母親が用意した一週間分の服を順番に着ているという設定。

僕は同じ色の同じTシャツを5枚用意して、毎日それしか着ないのでめっちゃ共感。残念ながら美人女子大じゃないけどさ(=^・・^=) なお、残り1枚になったらそれを着て、Gパンごと全部一度に洗う。



そこはかとなく発達障害でウケる

この「はるちゃん」の行動がそこはかとなく発達障害っぽくて、電子工作の技術的内容よりも彼女の行動に興味が向きっぱなし。

家の家電を勝手に分解してドライバーを使用禁止にされると、ご近所にドライバーを借りて家電分解を続行する。いちど興味を持つと衝動を抑えられず、自分の都合良い方向で解釈することろにとても共感を覚えた。自分の行動によって他の人が困っても、イマイチ意に介さないのも素晴らしい。

服を買うためにお母さんから貰ったお小遣いを電子部品につぎ込もうとして、これに承知しない母を自作のスタンガンで倒して秋葉原へ向かう。漫画ならではの設定ではあるけど、このくらいの勢いで人生突っ走りたいものだ(捕まる)。

友人の相談によくのるものの、感情に寄り添って共感を示すというよりは、得意な電子工作で具体的なソリューションを提供する方向で突っ走る。モテない男子がよくやっちゃうヤツだけど、美人女子大では話が違う。

こんな風に全ての情熱を電子工作につぎ込んで、いろんな問題を解決してまわりの皆を「結果的に」幸せにしていく。



好きなことを突き詰めると道は開ける

仲間とひたすら努力して勝ちに行くような昭和のド根性物語じゃなく、Makers Faireで作った作品を売る、クラウドファンディングで開発資金を獲得する、お役所の制度を上手く利用するなどなど、現実に存在するチャンスをもれなく利用していく姿勢が新鮮だった。

電子工作の技術的な部分では、第一話からPICにプログラム流し込んでエイヤーって感じで潔い。物語を通じてArduinoラズパイでロジック部分を解決、いっぽうIoTを意識してかニオイから脳波まで様々なセンサーを多用しているのに時代を感じだ。

ウジウジ悩む隙がないくらい好きなことを突き詰めると道が拓けるんだな、という希望に満ちた読後感。電子工作に興味なくても面白いので是非読んでみてください。全4巻完結のマンガなんですぐ読めます。