アドレナリンをドーピングしてADHDで不活性な脳を興奮させてた



ガッツリと昼飯を食べたのに、無性に甘いものを欲する時がある。

シンガポールだとバブルティーと呼ばれるタピオカドリンクの店がそこら中にあるので、昼飯を食べに外に出たついでについつい甘い飲み物を買って帰っちゃう。

でも栄養は食事で充分足りているはず。満腹感もある。

じゃあこの満たされ無さはなんなのか。

糖質制限や発達障害について本を読み漁るうち、その答えが得られた。



発達障害の脳は興奮したがっている

発達障害ADHDの脳は、ドーパミンをはじめとする脳内物質が正常に放出されていないという。

ドーパミンは脳内麻薬とか快楽物質などと呼ばれる化学物質。そのドーパミンが司る脳神経回路は「報酬系」と呼ばれ、努力や目標の達成といった労力が必要な行動を支えている。

ようは、頑張って成果をだした時に「やった!」っていう達成感を作っている脳の回路なんだね。この気持ちが弱いということは、やりたくないことに取り掛かるのが遅い、集中力がないというADHDの特性にも納得がいく。喜びがないから、頑張るモチベーションが生まれないわけだ。

ADHDがどこか無気力で疲れやすいのも、この報酬系の活性が低いからという説がある。

僕の個人的な感覚では、脳に綿のような異物を詰められた感じ。いろいろ考えて結論を出さなければいけないのに、思考が脳の異物に引っかかって上手くまわらない。普通の人に説明する時は「大切な試験日に熱を出した感じが一生続く」と伝えている。

このもっさりした半覚醒状態はダルくて不快だ。だからADHDの脳はなんとか刺激を得て興奮を得たいと常に欲している。

これがADHDが依存症になりやすい原因という。アルコール、ギャンブル、セックスに薬物。こういったものにハマるのは、ハイになりたいからじゃなく、興奮をつくりだしてマイナスの状態からなんとか這い上がりたいモガキなのだ。

ADHDの脳は覚醒したがっている
ADHDをはじめ、発達障害は脳の活性が低いらしい。具体的にはドーパミンという脳内物質で駆動する回路がうまく働いていないと言われる。 つ...

そんな興奮のトリガーのひとつになり得るのが炭水化物。

糖質を食べると、興奮物質アドレナリンが出るという。僕はこのアドレナリンによって無理やり脳を興奮させることに依存していた。

副腎疲労症候群

サラリーマン稼業を選んだ時点で、定型発達に肩を並べて成果を出さないと給料を貰えない。障害者枠じゃない限り、発達障害持ちだからといって特別な配慮は望めない。甘えと言われてしまう。

そこで、日本の社畜時代にはキャンディーに依存していた。

先延ばしにしていた仕事の締め切りが迫ると、コンビニで袋入りの飴玉をもっさり買って、ごりごりと舐めながら取り組んだ。そうすると何故か気が進まなかった作業に取り掛かれるし、期限に滑り込みで間に合うのだ。途中で何度もイライラが限界に達してトイレに逃げ込むんだけどね。

過剰な糖質を摂ることで、いわばアドレナリンをドーピングして仕事のパフォーマンスを維持していたわけだ。イライラも「闘争物質」と呼ばれるアドレナリンの生理作用らしい。

シンガポールに移住してからも凹んだりストレスが溜まるとついついフォーファンという餡掛け麺をドカ食いしちゃう。

ストレスに糖質で対抗するのが癖になっている。僕はこんなアドレナリンに依存した仕事の仕方を10年続けたことになる。身体がボロボロになるのは明らかだ。具体的にボロボロになるのは副腎という腎臓の上にくっついてる臓器らしい。

さらに、アドレナリンによってイライラと興奮した状態は睡眠の質にも良くない。夜になっても眠れないのは、晩飯に食べた過剰な糖質でアドレナリンが出て興奮しているからだ。睡眠不足は精神疾患の原因でもある。最終的に僕がうつ病になったのも糖質の過剰摂取が根源にあった可能性が高い。

20代をこんな散々な体験で棒に振ってしまった。嘆いても仕方ないので、僕が30代で糖質制限に取り組むモチベーションにしている。

こまめな昼寝が効く

最近はこまめにうたた寝することでADHDの不活性脳に対処しようと模索中だ。

僕はオフィスビルで誰も来ない場所を探す才能があるのだけど、とりあえずトイレの個室に耳栓をして篭もるのは有効だ。10分でいい。目を閉じて呼吸に全意識を集中する。疲れた時に短時間でうたた寝する方法は、マインドフルネス瞑想の本がとても参考になった。

これに慣れると、5分くらいで首がガクっとなって居眠りしていたことに気付く。その状態でもう5分うたた寝する。

この方法で僕は疲労感とイライラを驚くほど解消できるようになりつつある。まだまだ調子が出ない日もあるけどね。

そんなわけで

発達障害は遺伝子由来なので根治しない。なのにサラリーマン稼業を放棄すると生活できない。

人生はあまりにも厳しい。

でもだからといって、甘いもので無理やりアドレナリンを出して日々のストレスに対処すると、遠からず心身ともにぶっ壊れる。その代わりに希望の光となるのが瞑想を応用した10分間の「トイレ休憩」だ。

個人的には最上階の非常階段が誰も来ないお勧めのうたた寝場所だよ☆