ADHDは心のエネルギーを消費して多動している

ADHDとは、注意欠如・多動性・障害のことだ。

つまり僕の問題は「おっちょこちょいな部分」と「落ち着きがない部分」に大きくわけられる。当事者の感覚としても、この2つには別々のアプローチで工夫が必要と感じる。

今日は後者の「落ち着きがない部分」について、ADHDはエネルギーが多いわけじゃなく、多動すると無駄にぐったり疲れるんだよって話を書く。

身体の一部が常の動いている

僕は常にそわそわと落ち着きがない。立っている時は常にウロウロと動物園のクマさんごっこだし、座っている時も貧乏ゆすりや顔をゴシゴシして、身体の一部が常に動いている。

就職活動で面接の順番を待っている時、学校の授業、満員電車の中。こういう衆人環視のジッとしているべき状況がとてもツラい。頑張って「人間のフリ」をするんだけど、ブーブー鼻をかんだり、指をグルグル動かしたり、どうしてもボロが出る。

見かねた周りの人からは「発電でも出来れば便利なのに」と言われる。

いや、実はこの多動エネルギーを有意義に使うことは出来る。これを過集中といって、こんな僕が大学まで出られたのは、過集中で教科書を丸暗記する能力のおかげだ。なお、テストのための丸暗記なので、ろくすっぽ内容を理解していない。結果、社会人になってからは丸暗記が通用せず、仕事のデキ無さに困っている。

ADHDは授業中に立ち歩いたり、突然奇声を発して教室を飛び出したりするという。僕はそこまでの多動性・衝動性はなく、消しゴムのカスをネリケシに...

多動するとその分疲れる

じゃあ常に過集中してろよって話になる。

実際、新卒で働き始めてからは相当な緊張感で過集中していた。綱渡りのような毎日。確かに最低限でやるべき作業は過集中でこなせたけど、5年後に病んで退職する結果になった。

日本人社会では考え方や行動の個性が強いと「普通」の波に乗って生活できず「社会の常識」に潰される。これを「大衆圧力」と呼びたい。英語だとpop...

過集中は、いわば苦痛を感じずに全力疾走しているようなものだ。無事に走り終わった後どっと押し寄せる疲れに襲われる。これは多分経験したことない人にはわからないほど大きなダメージで、しばらくはグッタリと動けない屍状態になる。

つまり、ADHDはエネルギーが有り余っているから多動しているのではない。

普通の人と同じか、それより少ない貴重なエネルギーを無駄に消費しながら、そわそわ・ウロウロしているんだ。

そんな限られた資源を多動に使うにせよ、過集中に使うにせよ、エネルギーが枯渇したらそれでおしまい。貴重なエネルギーが多動でダダ漏れしてしまう僕は、これを上手に管理していくことが日常生活の維持に大切。

そもそも、多動してしまうのはドーパミンという脳内物質が足りないせいらしい。脳内物質の異常で、ADHDの脳は寝てるのか起きているのかハッキリしない半覚醒状態。これは脳に綿を詰められたような異物感があり、風邪ひいて熱があるときみたいにボヤーンしてとても不快だ。

そこでなんとか脳に刺激を与え、ちょっとでも覚醒するためにADHDは身体を動かしている。

アルコール

エネルギーの無駄遣いである多動を落ち着かせる方法はないか。

僕の場合、ビールや酒を入れれば一撃で多動が落ち着く。脳に綿を詰められたような異物感がなくなり、スッキリする。アルコールには快楽物質ドーパミンを出しまくる作用があるらしい。

よし!いつでもどこでもビールを飲めばスッキリ解決!

残念ながらそうはいかない。

仕事中は飲めないし、一日中酒に溺れていたら健康と社会生活が崩壊してしまう。

ADHDの落ち着きの無さは毎日同じじゃなく、その日の体調によって随分波がある。そして1日のコンディションに一番影響を与えるのが「睡眠の質」。

途中で目が覚めず朝までスッキリ寝られた日は、酒を飲まなくてもマトモに生きられることも。

ところが酒は睡眠の質を下げる。寝るまでソワソワが落ち着かず、寝られないので酒をあおる。すると漏れなく途中覚醒、早朝覚醒しちゃって翌朝のコンディションは最悪。

僕はアル中だけど「アルコールは元気の前借り」と思っている。翌日必ずツケを払うことになるのだ。

ADHDあるあるシリーズ第二弾。脳がザワザワして眠れない夜の、アルコールとデパスとの付き合い方について。なお、第一弾「脳が常にザワザワしてい...

深呼吸で心拍数を下げる

最後の希望の光が「瞑想」。瞑想の達人になると、ADHDに足りないドーパミンを自由に出せる様になるという。目指せドーパミン・ジャンキー!

…そう思ってもう2年以上瞑想を練習しているんだけど、なかなか上手くいかない。

瞑想に入るには呼吸に意識を集中する必要がある。ところが多動が激しい日は、とても呼吸などに集中できないのだ。そわそわ・ウロウロしてしまう。

これでは意味がない。

なので最近やっている工夫は、深呼吸して心拍数を下げること。愛用のApple Watchには心拍計がついている。ソワソワしても考え事をしてもいいから、とにかく腕に表示される心拍数を下げるように深く呼吸する。

今年(2017年)の1月から、iPhoneなしのApple Watch単体とイヤホンだけの生活をしている。現状、Apple Watch Se...

いわば瞑想の練習の練習って感じ。

どうやらソワソワと脈拍数には密接な関係があるみたいだ。深呼吸して心拍数が下がってくると、ソワソワが落ち着いてくる。寝酒を止めるため、心拍数を70以下まで落してからベッドに入るようにしている。

この結果についてはまた別の記事にまとめることにする。

やっぱり心身のコンディションを数字で可視化することは大切だな。