与えられた役割に応じて適切に振る舞えない

日本から来客があったり、お金に余裕がある人と旅行すると、便乗して柄にもなく星付き高級ホテルに泊まる機会もある。

ところが分不相応のためか、高級ホテルって落ち着かない。なんかソワソワする。それに、やけに広い部屋でどこにいて良いのか分からず、ウロウロと歩き回っちゃう。

同じように、分不相応に高いレストランなど行っても、どう客として振る舞うべきか混乱する。

料理や接客がちゃんとしてるということは、それに相応しい客として食事する必要がある。襟付きシャツを着ていくとか、テーブルマナーを守るとか、ナイフとフォークを外側から取るとか、大きな声で話さないとか、ワインをガブガブ飲まないとか、僕からしたらガブガブ飲めないなら酒じゃないんだけど、まぁその程度のことだ。

僕はテンションが上がると場所をわきまえずつい声が大きくなるし、大げさに身振り手振りもしちゃう。結局、良いサービスを受ける機会があっても、それに合わせて自分を大人しく押さえつけておくのに必死で、イマイチ楽しめないというわけだ。

友達みたいな接客が落ち着く

今日は9連休の5日目。タイのバンコクでバケーション中だ。

ちゃんと働いてるんだし、せっかくの海外旅行なんだから、たまには良さげなホテル泊るのがオトナかもしれない。そう思ってagodaなんかで1泊1万円で海鮮ディナーがセットになったプランを見るんだけど、ふと気付くと1泊1500円くらいのホステルをニヤニヤしながら探している。

今回もクラフトビールのBARを併設したホステルに泊まっている。ここ数年、東南アジアで広まっている日本のカプセルホテルのようなコンセプト。だから最低限のプライバシーはある。

もうね、最高。ここに泊まって良かった。

仏教国であるタイはアルコールに厳しく、酒を売ってはいけない時間帯がある。ところがこのホステルでは時間関係なく朝から晩まで美味しいクラフト生ビールが飲める。法律的にどうなってるのかよくわからないけど、とにかく飲みたい時に飲みたいだけ上等なビールが飲めるなんて、これだけでバンコクに来た甲斐があるというもの。

そしてこのホステルの満足度を更に上げているのが、フレンドリーな接客だ。

大抵のホステルがそうだけど「お客様」と言うよりは「旅仲間」として接してくれる。困ったことがあったら言ってね!ってな感じで必要な助けはしてくれるけど、あとは適度に放っておいてくれる。

お客様として丁重に扱われると、僕も「丁重に扱われるに相応しいお客様」でいなきゃ!っていうプレッシャーを感じる。それで肩が凝る。

でも旅仲間なら、いろんな旅仲間があり得る。

テンション上がると声がデカくなるフレンズや、身振り手振りが大げさなフレンズや、朝から酔っ払ってるフレンズがいても良いだろう。そもそも適度に放っておいてくれるので、あまりホステルのスタッフを意識せずに自分の家みたいにリラックス出来る。

でもいざ質問や頼みごとがあると、めっちゃフレンドリーに手助けしてくれる。

昨日は洗濯が必要になったので、ホステルの洗濯機を使おうと思ったら故障してた。隣のベッドのドイツ人に聞いたら近所にコインランドリーがあるらしいのでそこに行こうと思ったんだけど、なんとホステルの洗濯物と一緒に業者に出して洗ってくれるという。

必要な時に、まるで友達みたいな柔軟な対応をしてくれて嬉しかった。

社会的役割を演じられない

僕は仕事が出来ない。

バイトも含めれば、接客、山岳パトロール、ゲームプログラマーまでいろいろな仕事を経験したけど、イマイチどれも上手くこなせなかった。

多民族国家シンガポールに来てからは、就労ビザの関係もあり今の仕事は長く続いている。それでもやっぱり仕事デキない人カテゴリーだし、そろそろ転職とか考えてる。上手くいかないことは長続きしにくい。

仕事が続かない原因については今まで随分悩んだ。

最近は発達障害的な特性が影響してるのかもって感じているけど、具体的には「与えられた役割に応じて適切に振る舞えない」っていうのがある。

会社員の僕、レジ打ちの僕、3000mの山をパトロールする僕、ゲームを作る僕。

将来もし家族を持ったら、夫としての僕、父親としての僕、義理の息子としての僕、みたいな新たな役割を演じる能力が求められる。

どうにも無理くさい笑

僕は常に僕でしかなく、それ以外の役割を演じるには尋常じゃないエネルギーを消耗する。だから仕事にしても、業務内容というよりは「その場に相応しい人間」に擬態し続けることに神経をすり減らし、結果業務に集中出来ずにミスをしたりする。家でひとりでビール片手に作業すれば、きっともっとデキるのにと毎日思う。

そんなわけで、この9連休はなんの役割もこなさず、どんな人間にも擬態せず、僕のままで過ごそうと決めた。

バンコクの街で大げさなリアクションで、大声で楽しそうにしている日本人がいたら、それは僕です笑

見つけたらいっぱい奢るので飲みに行きましょう(=^ェ^=)