発達障害持ちのプログラマにEDMファンが多い理由

発達障害の適職として頻繁に挙げられるのがプログラマー。僕もご多分に漏れずプログラマーとして社会人デビューした。もう10年以上前だけどね。

プログラマーが発達障害に向いている理由として、僕の個人的経験から次のようなことを感じる。

  • 仕様書が読めれば空気を読めなくてもいい
  • マルチタスクがあまり必要ない
  • 自分の仕事だけモクモクとやればいい
  • 発達障害っぽい人が職場にたくさんいる
  • 私服勤務の会社が多く感覚過敏に優しい
  • 仕事中に音楽が聴ける会社が多い

お勉強が得意な発達障害も、社会に出ると大抵コケる。それは能力不足というよりも、発達障害の特性がサラリーマン稼業に向いていないからだ。

そんな困った特性のひとつが「聴覚過敏」。

ちょっとした物音や同僚の話し声、電話の着信音なんかで集中力が途切れて、作業がいつまで経っても終わらない。しかも作業が遅いだけじゃなくてミスも増える。

この解決策のひとつは、音楽を聴きながら仕事に熱中すること。

発達障害が多い業界なので管理職が当事者であることも多く、なし崩し的に開発部門だけは業務中のヘッドフォンが許可されていたりする。

転職とブランクで職歴ガタガタながら「ざっくりIT系」の企業でもう10年以上働いている。 それで思うのは、今までで働きやすかった会社の職...

そんな我ら発達障害プログラマーが作業中に何を聴いているのかというと、EDMという聞き慣れないジャンルが人気。Electronic Dance Musicの略で「ダンスw お前w 踊るのw」とか笑われることも。

踊りません(=^・・^#=)

元々はナイトクラブに入り浸るリア充どもの音楽なんだけど、ところがどっこいこれが発達障害の作業用BGMにもってこいなのだ。

今日はこの理由と僕のEDM愛について語る。

音量が一定

聴覚過敏って具体的には耳の感度調節が苦手な症状なんだと感じる。

普通、大きな音だと耳の感度を下げて、小さい音だと聞き耳をたてるけど、この調節が遅くて不完全。だからクラシック音楽みたいに、音量を大きく変化させて迫力を出す演出は苦手。クレッシェンドってやつね。

そこいくとEDMは良い。

EDMの静かなパートではベースとドラムのラインが止まるだけで、その他の音量は一定なことが多い。

だからずっと同じ音圧でズンドコしている感じで、耳の感度調整が追いつかずにビックリしたり、物足りなくなったりすることがない。

重低音重視でキンキンしない

聴覚過敏だとバイオリンや女性ボーカルの高音パートが苦手。脳にキンキン刺さる。

そこいくとEDMは良い。

どっしりとした重低音に命を賭けているクリエイターが多く、ウーファーから風を感じる。だから作業に集中するためにボリュームを絞って聴いていても、それなりに迫力を楽しめる。

発達障害の医学的定義はどうにも曖昧な感じで、血液検査でこの値がこれ以上ならADHDですっていうわけじゃない。だから同じ症状をもっていても、社...

曲のつなぎ目がない

いくら好きなバンドだからといって、アルバムに収録された全ての曲を平等に好きなわけではないだろう。

お、この曲はシングルでめっちゃ売れた奴じゃん、あ、次の曲は俺の嫌いなノリ悪いのじゃん、スキップ…。あ、次の曲ってゲインが高いからボリュームさげなきゃ…。

こんな感じで、聴覚過敏だとアルバムを順繰り再生する方法は作業用BGMに向かない。

さらに曲間の沈黙が集中力を途切らせる。あ、そろそろ曲が終わるな、あ、終わった、あ、次の曲は確かあれだった、あ、やっぱり。こんな感じ。

そこいくとEDMは良い。

たいてい1曲が無駄に長いのと、YoutubeやTuneIn Radio、DI.fmなんかだと、DJによって1時間くらいの長さにミックスされている。もちろんそこはDJの力技により、曲間が自然に繋がるようにアレンジされているはずだ。

EDMはダンスミュージックだけあって、DJのおもちゃとして遊ばれ尽くしている。これは同じくプログラマのBGMとして人気のPurfumeやCapsuleみたいなヤスタカサウンドが遊ばれ尽くしているのと似ている。

歌詞がない

発達障害は複数の音の中から、必要な情報だけを拾ってくる能力が低いといわれる。この能力をカクテルパーティー効果という。

カクテルパーティー効果が低いと、歌詞がある音楽を聴きながら作業するのが難しい。どうしても歌詞の意味が言葉として頭にはいってきて、作業に集中できなくなる。

そこいくとEDMは良い。

EDMは兎にも角にも低音の迫力重視な曲が多いので、歌詞などどうでもいい。たとえ歌詞があっても同じフレーズの繰り返しだったり、しかも声がエフェクトで歪みまくっていて意味のない音の一部として認知できる。

逆に言えば深く聞き入って感動する様な音楽ではないのだけど、だからこそ作業用BGMには最高だ。

音響機器の性能が光る

ここまで億千万回書いてきたように、EDMは重低音が強調された曲が多い。従って良い音響機器やヘッドフォン、カスタムIEMなどを持っていると、その性能をグイグイ引き出してくる。

これがオタク気質を刺激して、音響沼にハマっていく人もいるほど。僕だ(=^・・^=)

発達障害の脳は雑音と必要な音を取捨選択してくれず、ザワザワしたところで無駄に疲れる。これを聴覚過敏というだけど、別に耳が良いわけじゃないんだ...

そしてプログラマーにはこの手のガジェットオタクが多い。残業が多い人は1日10時間は聴いているだけに、その音質にこだわりを持つのは自然だ。

もはやEDMはダンスミュージックではなく、発達障害持ちのプログラマー向けBGMである。

我らが主役だ!

興味を持った方は、YoutubeやTuneIn Radio、DI.fmなどストリーミングアプリで、EDMのチャンネルを聴いてみて下さい。

EDMで周りの雑音をシャットアウトして、軽快に作業しよう。