ADHDはプログラミングできると仕事で有利

ADHDはムラがある。調子いい時は過集中を駆使して何時間も脇目も振らずにエネルギーを爆発させる一方、爆発した後はしばらく使い物にならない。これは日常生活では「個性」の範疇で済む話だけど、このままでサラリーマンとして社会に出て受け入れて貰えるかというと別の話だ。

そんなこといっても発達障害は脳の構造が原因らしいので、根本的に改善することは今の医学ではできないと言われている。絶望である。しかもADHDの適職について検索すると「学者や研究者」「画家」「ファッションデザイナ」とか出てきて絶望に追い打ちをかける。そんな職業に就けるならそもそも悩んでないっつーの。

プログラミングを使ったADHDライフハック

とは言えADHDを持っていても何かしらお仕事しないと生きていけない。そこでプログラムが書けると幅広い職種でADHD的な特性を活かせるかもしれないという話を今日は書く。

どんな仕事にも事務作業は付き物だ。ようはパソコンを使ったルーチンワーク。自分でプログラムを書けると、これを自動化してパソコンにやらせることができる。この能力があると、職場のいろいろな業務を劇的に効率化させることができるので、例えコミュニケーションが微妙でも、少なくともそこの一点では「職場で必要とされる人」になれる。なにも職場の人気者になる必要なんて無い。どんな仕事に就くにしても「俺はこれが得意な人材です」といえる分野が1つあるだけで社会の扱いがずいぶん違ってくる。

つまり、過集中を使えるエネルギーのある時にプログラムを書いておけば、ダルい時のルーチンワークから開放され圧倒的にラクすることができる。エネルギーの無い時に無理してやるルーチンワークはADHDには鬼門。何度も単純なミスをして職場での印象が悪くなるのだ。調子いい時の頭脳で事務作業を自動化しておけば、これを防ぐことができる。

Excelマクロがオススメ

具体的にはExcelマクロがオススメ。VBAというMicrosoftの化石みたいな言語なんだけど、書店に行くと初心者向けの参考書がわんさか売ってるし、困ったらネットで検索すれば先人の知恵が充分に蓄積されている。

しかもExcelのマクロから、WordやIE (インターネットエクスプローラ)を「遠隔操作」することができる。自動でネットを巡回させて集めたデータをExcelで表やグラフにして、それをWordに貼り付けてメールに添付して上司に送信!くらいはボタン1発にまで落とし込める。ボタン1発押すだけなら、いくら調子悪い日でもミスのしようがない。

最近は情報管理が厳しくなって会社PCに勝手にソフトをインストールすると怒られたりする。でもExcelなら最初から入っているから問題にならない。プログラム書いている間も、周りの人からしたらExcelで事務しているようにしか見えないのでコソっと作業することもできる。

ただ、マクロにも難点がある。何しろ遅いのと、Webが絡む作業の自動化ではIEを使うので動きが不安定になる。特にウザいのはWindowsやOfficeのバージョンによって微妙に動作が違うことだ。なので事務作業自動化の技術が向上したら、Excelマクロを卒業する時が来る。その次に習得するならPythonがオススメ。会社支給のオンボロWindowsパソコンでもサクサク動くし、Excelマクロで出来ることはほとんど全て爆速で出来る。

ムラがあるADHDのためのプログラミング法

最後に、ADHDにオススメのコーディング法をご紹介。僕はいつもこのやり方でプログラムを書いている。

僕はほとんど毎日調子が悪い。なのでそんなモッサリした日は、日本語で処理の内容を順番にコメントとして書いておく。ここでIEを開いて、このサイトのこの部分を拾ってきて、表に落とし込んでグラフにして…みたいなのをプログラムの順に「日本語で」書くのだ。これなら頭働かなくても比較的ラクにでる。

そして過集中できる冴えている日に、コメントの日本語通りに、動くコードを一気に追記していく。この時、ロジックはもう日本語で全部書いてあるので、単にコードに落とし込む「単純作業」に過ぎない。この最初にコメントを全部書いておくのはADHDの特性を活かしたライフハックだと思っている。

ADHDは治らないらしいので、就いた職業を適職にしていくしかない。そのための切り札にプログラミングのスキルは有効だとおもう。