シンガポールでもヤマト運輸のコンビニ受け取りができる

クロネコ宅急便ことヤマト運輸がロッカー受取サービスを拡大しようと頑張っているようだ。この会社はシンガポールにもTA-Q-BINとして参入していて、近頃あちらこちらのコンビニで小包受取りロッカーを見るようになった。シンガポールのロッカーはこんな感じ。

通販した荷物が届いてロッカーに格納されるとスマホに通知が来るらしい。

シンガポールっぽい理由

日本の場合は無駄な再配達を減らして、配達員の過酷な労働環境を改善するために注目されるロッカー受取り。ただ、シンガポールの場合は別の事情がある。「Amazonで日本の物流がパンク、その時移民国家シンガポールは…」でも書いたとおり、この国の物流はイマイチなので、荷物をなくされたり壊されたり雨ざらしで玄関先に放置されたりする。

これはシンガポールの知人が言うことなので確証はない。でも、なんで荷物が行方不明になったり連絡もなく玄関先に放置されるかというと、届け先が高層階だったり天気が悪かったり不在が重なると、配達員のやる気が萎えちゃうらしい笑 働きすぎで死人が出る日本とは真逆のベクトルで突き抜けている。

シンガポールの物流は総じてこんなノリなので、高価な通販や大切なものを家まで届けさせるのが不安な場合に、このコンビニ受取りは重宝されている。

ただ、現状では日本からヤマト運輸の国際宅急便で送った荷物を、シンガポールでロッカー受取りすることは出来ないっぽい。残念だ。でも色んな所でこの黄色いロッカーを見るようになっているので、近い将来国際宅急便でもロッカー受取りを選択できるようになるのではないかと期待している。

高層アパートの地上階にさり気なく存在するコンビニ。郊外のこんな場所でも荷物が受け取れる。

こっちの郵政公社であるSingpostも荷物受け取りロッカーを持っているのだけど、家から離れた大きなショッピングモールの超絶目立たないところに設置されていて、クソ不便だった。しかもシンガポール国内の郵送であっても宅配ロッカーを最初から届け先に指定することはできない。一回不在扱いにされて、捜索願いを出すと、ようやく宅配ボックスの番号が送られてくる感じ。ヤマト運輸が頑張って利便性の高い宅配ボックスを拡大させれば、シンガポールの物流の品質が底上げされるかもしれない。マジで期待。特に日本からの生活物資をシンガポールで最寄りのコンビニ受取りできるようになると、在星日本人にとって劇的に便利になるに違いない。