久しぶりに晴れたので下町を歩いてラクサを食べてきた

今年のシンガポールはヘイズがマイルドで過ごしやすいものの、毎日どんより曇りで頻繁にゲリラ豪雨に見舞われる。去年からずっとこんな天気なので流石に気分までどんよりになってきた。

そこで、久しぶりに南国らしい青空になった先週末はテンション高くラクサを食べに出かけた。

「シンガポール ラクサ🔎」

なぜラクサか。それはズバリこのブログを有名にしたいからだ(=^・・^=)

Googleトレンドで「シンガポール」を調べると「ラクサ」と一緒に検索されていることがわかる。なんと2000%増加とな。なるほど、テレビでシンガポール特集など放送されたのかもしれない。乗るしかないこのビッグウェーブに!!

とかいって今また調べたら今度は「シンガポール ティラミス🔎」が2000%増加になってて、完全に遅きに失した。無念。次の休みはティラミス・ヒーローに行かなくては。。。

ガーデンシティ裏路地散歩

シンガポールは散歩に向いている国だ。どこでも歩道が整備されているし、晴れた日などまさにガーデンシティを自称するに相応しいと思う。建国当初から国策で植えられた街路樹は50年超えの大樹に育ち、景観に大きく貢献している。まぁすっかり老木になっちゃって、倒木や落枝でたまに人が死ぬんだけどね。。。

 

それに美しい裏路地が多数存在する。僕の住んでいるリトルインディアは再開発から取り残されていて、昔ながらのプラナカン様式の長屋がたくさん残っている。

プラナカン長屋は隣の建物と横壁でくっついているのが特徴だけど、後ろの建物とは隙間が空いている。ここが裏路地になっていて僕のお散歩ルートだ。夜はインド人がたむろしてネズミやGも多く、女性の独り歩きはおすすめしない。でもよく晴れた日は静かに続く真っ直ぐな細道が独特の雰囲気を醸す。

上の写真の建物の向こう側は、インド系デパート「ムスタファ・センター」なので大勢の観光客でごった返している。メインストリートからわずが10mのところに、選ばれし者だけが入り込める異世界が存在しているようで、裏路地を歩いているとワクワクする。

ジャラン・バサール

テクテク歩いてジャラン・バサールという町工場エリアにたどり着いた。未だに水道パイプや建築資材を卸している小さな作業所が点在しているものの、多くはあまり儲かってなさそうな寂れた佇まい。

そんなスペースを改装したバックパッカー向けのホステルが、6年ほど前から増え始めた。まぁそれも最近はAirB&Bなどの民泊におされて、昔ほどの勢いはないように見える。その後は金物屋を改装した喫茶店Chye Seng Huat(再生発)を筆頭に、お洒落カフェエリアとして定着している。例のティラミス・ヒーローというブランデーが利いた瓶詰めティラミスを売る店もここにある。

僕の古巣ジャラン・バサール。ラクサは馴染みの工場町ホーカーで食べようと思ったのに、ない!潰れた。ホーカー屋台の寿命の短さよ。シンガポール人が飲食業に就きたがない傾向とえげつない家賃値上げで、シンガポール伝統の味がどんどん失われている。悲しい。

シンガポールの伝統的屋台ご飯が消えている

ラクサ、250円

仕方ないのでその近所でラクサを探して食べた。こうなるとビッグウェーブに乗るためにだけにラクサを食べた感じだ。

ラクサはココナッツミルクベースの甘辛いスープが特徴の米の麺だ。米の麺というとベトナムのフォーが有名だけど、ラクサの麺は平べったくなく、茹ですぎたそうめんのような感じ。やわからい。

シンガポール人が普通に食べているラクサは、日本で紹介されるようなおしゃれなもんじゃなく、注文して1分で出てくる250円のお手軽屋台料理。具も、ゆで卵が付けば良い方で、もやしと薄切りカマボコと、謎の貝が入っているだけ。 シンガポール流ドンシャリ料理の筆頭だ。

シンガポールご飯は3週間楽しんで3ヶ月で飽きて3年苦しむものだ

うーん… ダメだ。最後まで読んでいただいたのに申し訳ない。やっぱ僕は食への関心が低いので食べ物のレビューは苦手。僕の力量ではラクサを美味しそうに表現することができなかった。

でもシンガポールにいらした際は適度に小奇麗なカトン・ラクサの名店などでぜひ美味しいシンガポール料理をご堪能下さい。