糖質制限してるけどアンモキオ止まりの電車に乗ったら高木ラーメン

僕の職場はシンガポール島の北の最果てにあるので、いつも夕方にNorth South Lineこと赤線電車に揺られて住処のインド人街まで帰ってくる。シンガポールでも人口の多くは郊外に住んでいて、CBD: Central Business Districtと呼ばれる都心部に毎日通勤している。日本で言えば、神奈川・埼玉・千葉から東京へいく感覚だ。

シンガポールはやたら発展しているように認知されているけど、例の奇抜なホテルやマーライオンなんかがあるエリアはお台場ほどでしかなく、その他の圧倒的国土は多摩センターみたいな高層アパートが地平線まで延々と続いている(それはそれで圧巻)。

僕は東京多摩地区で育ったので、シンガポール郊外の均質で没個性的な雰囲気が好きじゃない。この価値観についてはジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」を観て欲しい。

まもなく終点アンモキオです。この列車は車庫に入る回送列車となります。引き続きご乗車になれません。

残念なことにシンガポールにも通勤ラッシュがある。僕は過敏性腸症候群でウンコ漏らしたトラウマから、満員電車が苦手だ。だから家賃が高い都心に無理して住んで、郊外へ通勤している。ラッシュの逆向きなので朝晩かならず座れる。概ね快適なんだけど、たまにこういうことが起こる。

「この電車は次のアンモキオ駅止まりです。後続に乗り換えてね」

なぬ??Bishan駅とAng Mo kio駅の間にMRTの車両基地がある関係で、アンモキオ駅止まりの列車にたまにあたるのだ。

遮音性の高いイヤホンをしているからこのアナウンスに気付かないことが多々あって、Ang Mo kio駅で急に車内の照明が落ちてびっくりする。その後、駅員さんが巡回して僕のようなボケっとしてる人を追い出しにかかる。

高級イヤホンで音を遮断したらADHD的な雑念で疲れにくくなった

アンモキオで強制下車になったら高木ラーメン

アンモキオと言えば高木ラーメンだ。ここで強制下車させられたからには、高木ラーメンを食べないわけにはいくまい。こういう日の糖質は糖質ではない(=^・・^=)♪

http://nameless.life/post-1406/

僕はいつもチャーシュー麺(600円)に木耳トッピング(50円)ばかり注文する。これにゴマとラー油をぶっ掛けて食べると絶妙に美味い。一番高いメニューではあるけど、他の頼んだことないもんで、チャーシュー麺が一番美味い保証はないけど。

同じ料理を食べ続けてしまう

地元ホーカーに忽然と存在している高木ラーメンは、メニューで一番高いのが600円というシンガポールにおけるオアシス。自前で調達していると思われる麺からは、シンガポールの有名店にも負けないこだわりが伝わってくる。豚骨スープは薄めだけど、ラー油をぶっ掛けてコクをドーピングすると良い。

味が気に入ったら、替え玉1つ無料なのでインド系の気さくな兄ちゃんに追加注文するべし。たまにオーナーでいらっしゃる、かの高木嬢ご本人様がカウンターに立ってらっしゃることも。

糖質制限を続けるには無理しないことが大切

などと高木ラーメンを絶賛布教している僕は、糖質制限中の身。特にデブではないけど、米・パン・麺を食べないと、食後にズドーンと身体が重くなることがなくて体調が安定する。

とはいえ糖質は美味い。完全に食生活から炭水化物を排除すると、それはそれでストレスが溜まる。ストレスは悪。

だから「アンモキオ止まりの電車に乗った日は高木ラーメン」などと、糖質を食べられるルールを予め決めておく。そのトリガーは、偶然の出来事とリンクさせるのがいい。ゲリラ豪雨で虹を見たらシャトレーゼでチョコレート大福、みたいな。

そうすると突発的に好きな炭水化物にありつけるため「糖質を我慢している」という意識になりにくい。最近は、こういうちょっとした工夫で努力とストレスのバランスを取ることが楽しい。

高木ラーメン(Takagi Ramen)

場所:721 Ang Mo Kio Ave 8, Singapore 560721
営業時間:11:00~22:00

ホーカーセンターの角っこに入っている。