酒を止めたら創造性が失われたんだけど

読者の皆さま、お気づきだろうか。僕が酒を止めてからブログ記事がいっそう面白くなくなっていることに。。。

先週末はシンガポール島北西部の農村地帯へ取材に行ってきた。まるで北海道のような清々しい地域で、まさにシンガポールに残された最後の秘境といった感じ。

ビニールハウスが立ち並び、その風景は日本の田舎を思わせる。ところがこのビニールハウス、実は植物工場である。コンピュータ制御でミネラルが適量含まれた水が循環して、水耕栽培でレタスなど葉物がモリモリ育っている。日当たりを考慮した三段のパイプから取れた野菜を、目の前で即売してる様はまさに近未来。

しかも実際買ってみると、いままでシンガポールで食べたことないくらいシャキシャキで感動を覚えるレベルだった。

どこいった創作意欲

ところが帰宅してその感動を文字にしようとすると手が止まる。気分はまだ高揚しているのに、どこか創造的な部分がしぼんでいる。せっかく書いたのでポストするけど、到底納得できる内容には達していない。

iPad Proの新しいモデルが出た。去年「ししもん」というライオンのキャラクタのInstagramを運営していた。シンガポールの風景写真に手書きイラストを合成して、それなりに好評だったんだよ。

なのでデジタル化してもう一度再開したいのだけど、これが行動に結びつかない。ナイスなアイデアが頭にあっても、手を動かしてカタチにする段になると途端に情熱がしぼんじゃう。

そして極めつけは最近若い人たちに混ざってやっているスケボーやテニス。デパスと酒を止めて心と身体は軽いのに、動きにここ一番のキレがない。「歳だろ」とも考えたけど、断酒してから明らかに鈍いので、やっぱり関係があると思う。

断酒は良いことばかりじゃないのか

15年ぶりにデパスもアルコールもないケミカルFreeな生活に戻れたと言うのに、創造性が低下するという思わぬデメリットが発生した。僕がいままで書いたり描いたり作ったりできたのは、脳をクスリでブーストしたおかげだったのかもしれない。

ケミカルFreeで、身体は軽いし心も落ち着いているのは確かだ。いわばプラマイゼロより上のレベルで安定している感じ。それまでは落ち込んだり超マイナスに振れることも多々あれど、デパスでプラスにリカバーしたり、酒をドービングして脳をブーストすることも出来た。

せっかくアルコール依存から無理なく離れられているのに、思わぬところで副作用が出てきた。酒なしでクリエイティブな作業をする方法はないのか模索が必要だ。