以前、真人間ラインを意識して会社を休もうと書いた。「真人間ライン」とは、対処すれば容易に元気に戻れる程度の精神ダメージ。もし真人間ラインより病んでしまうと、メンヘラゾーンに突入して数年単位の時間を闘病に費やすことになる。
僕はめんどくさくて風呂に入れなかったら、真人間ラインを超える兆候だと決めている。だからその翌日何も考えずに会社を休む。そしてもうひとつ、真人間ラインのバロメーターにしているのが、嫌な記憶にまとわりつかれた時。
日本の会社で上司に言われた嫌味、家族との軋轢、交際相手に放った心無い言動、恥ずかしい失敗…。
もうずっと昔のことなのに、いまだに心にこびりついてしつこく自分を苦しめる。こうした「消したい過去」が突然意識に浮かび上がってくると、思わず肩をすくめて「うっ…」って声に出しちゃう。これが混んでるエレベータとか満員電車で起こると、その場で飛び降りたいくらい恥ずかしい。
調べると、この現象をフラッシュバックというらしい。誰しも経験するけどADHDなど発達障害の人はその頻度が多いんだとか。
思い出したくない過去を何度も思い出して、繰り返し傷つき精神をすり減らす。今日は、百害あって一利ないこのフラッシュバックと戦う方法について書く。
自己暗示で上書きする
対処法から書くと「うっ…」ってなったら深呼吸して「くだらん!」って声に出して言うこと。周りに人がいる時は静かに深く息を吸ってから、ココロの中で「くだらん!」って叫ぶ。これだけ。
馬鹿にすることなかれ。これが効くんだぞ。
「自分は駄目なやつだ」「また同じような失敗をするかもしれない」「いままでの人生は最悪なことしかなかった」などなど。フラッシュバックを何度も繰り返すことは、無意識にネガティブな自己暗示をかけ続けていることと同じだ。
この負のループを断ち切るには、更なる自己暗示で上書きするのが有効だ。深呼吸も大切で、今から自己暗示をかけるぞっていう脳への合図。これを習慣化すると、結構な速効性をもってフラッシュバックを減らせる。うっかりサボってると途端に頻度が増えるので、僕の場合はかなり効いていると感じる。
フラッシュバックは減らせる
僕がフラッシュバックを真人間ラインに設定しているのは、自己暗示がメンタルに強力な影響を及ぼすからだ。だから軽く扱わずにメンヘラの入り口に足を踏み入れていると認識して、悪化する前にちゃんと対処すべきだ。
とくに家に1人でこもっているときのフラッシュバックはキツい。どんどん自己否定のループに足を取られて、過去も未来も最悪なことしかないような絶望に絡め取られてしまう。
深呼吸して「くだらん!」。
フラッシュバックの対処法はたったこれだけ。いつでもどこでも出来るので、是非実践してみてください。