集中力がなさすぎて映画に誘われると困る

ADHDの僕は切羽詰まると過集中が使えるので「実は集中力がないんだ」と言うとなかなか信じてもらえない。

過集中と言うのは、自分がのめり込めるような対象に、寝食忘れて尋常じゃない時間わき目もふらず打ち込める能力だ。

何か情熱に駆られると、朝起きてから夕方くらいまで、飯も食わずトイレにもいかず、一心不乱に作業してしまう。僕は工作や手芸が好きなので、何か手を動かして作ることに過集中しやすい。

人によっては議論や仕事に対して過集中する人もいるらしい。実際それで事業を興して社会的に成功しているADHDもいるという。うらやましい限りだ。

でも過集中は普段集中力がない分、定期預金を切り崩すように一気に消費して、その後使い物にならない屍のようにグッタリしてしまう。だから過集中を使う時は場所を選ぶ。

映画を見に行くのが苦手

そんな僕の日常生活で、突然やってくる困った事態は映画に誘われたときだ。

映画というのは無駄に長い。あらすじなら5分で終わるところを、無駄な演出でゴテゴテに装飾し、1時間も2時間もかかる。そもそも他人の人間関係に全く興味がないから、イケメンと美女の恋愛沙汰などほんとにどうでもいい。だからストーリーにものめり込めず、時計とにらめっこしてエンドロールを待ち望むような時間になってしまう。

しかも席が狭いし、ストレスで叫びたい衝動を抑えるために、貧乏ゆすりしたり、咳払いしたり、歩き回ったりすることができない。そんなことをしたら周りの人の迷惑になるし、せっかく誘ってくれた人に恥ずかしい思いをさせる。

だから映画を見る事は僕にとって、とても労力が要ることだ。

シンガポール女子は映画が大好き

せっかく異国に住んでいるのだから、現地の女性とお付き合いしてみたいと言うのは男の性だ。だからこっちに住み始めてからお近づきになるチャンスがあった現地の女性に対しては、積極的に行動するようにしている。

ところが娯楽が少ないシンガポールでデートするとなると、高確率で映画を提案される。映画が見れないとデートができないレベル。他にすることがないのかよと思うけど、マジですることがないんだなこれが。ラブホもないしね。

そんなわけで、たまに必要に迫られて映画を見に行くものの、僕にとっては苦痛でしかない。

ここ最近ほんとに困ってるので、ADHD当事者で映画を見ることを克服した人がいたら、ぜひ解決策を教えて下さい。お願いします。