人間関係を時間をかけて成熟させていくことができない

発達障害は親しい人ができると、どっぷりのめり込んでしまい、良い関係を維持するのは難しいと言う発言がTwitterで話題になっていた。

身に覚えがありすぎて戦慄した。

そうなんだよね。初対面の人とはそれなりに関わることができるんだけど、そこから時間をかけて深めていこうとすると、途端にうまくいかなくなる。

例えば、会社に長くいれば同僚や上司とどんどん懇意になっていくのが普通だと思う。ところが僕の場合、長く所属するほど組織の中で居心地が悪くなっていく。

コミュ障で組織に長くいるほど気まずくなる

交友関係や恋愛もそうで、その人を大切に思えば思うほど、些細な事で不協和音が広がり、毎度長続きしない。

今日はこの辺の葛藤と工夫について書こう。

長く付き合う必要がある人とは仲良くならない

長く付き合う必要がある人とは、例えば会社の同僚や上司だ。この手の人間関係がぎくしゃくすると、職を失ってしまう。さらに僕にとって就労ビザを失う事は住む国も失うことを意味する。

そんなわけで一時的な感情でこういった職場の人間関係を乱すことは得策で無い。

これを解決する方法は、職場の人間と最初から徹底して仲良くしないことだ。仲良くしようと思わなければのめり込むことがなく、当たり障りのない距離感を保つことができる。

日本の場合は飲み会やら何やらで、家族のように接しないと職場にいられないような無駄な圧力が加わるので難しかった。

でも多民族国家シンガポールの外資系企業は、ここら辺の距離感にとてもフランクで、仕事さえきちんとこなしていれば特に業務上支障が発生することは少ない。むしろ逆に、必要以上に職場でベタベタとグループ作ると、政治的な工作をしていると勘ぐられ、査定に不利に働くことさえある。

だから僕は職場で与えられたタスクだけをちゃんとこなすことに注力して、人間関係には極力触れないようにしている。

多文化共生国家シンガポールで全員参加イベントは大変

1000人に1人くらい、わかりあえる人がいる

こんな僕にも親友と呼べる人たちが何人かいる。本当にありがたい話だ。

彼らに共通するのは、たとえ数年ぶりに会ったとしても、以前と変わらない関係をそこから自然に再会できることだ。

ざっくり言うとサバサバしている人かもしれない。彼らはそもそもベタベタと距離を詰めてこないので、僕ものめり込むことなく適切な距離感で接することができる。

そういう人はとても少ないけれど、国籍を問わず1000人に1人ぐらいはいるような感覚。

だから周りにいる人たちと誰彼構わずうまく関わろうとするのではなく、距離感が合う貴重な人に的を絞って、長期的な付き合いができる節度を保つようにしている。

まぁこういう不器用な人付き合いしかできないと、実際問題彼女が作りにくい。でもぶっちゃけ僕は彼女がいないときの方がむしろ心が安らぐ。寂しいこともあるけれど、束縛したり依存したり、たまに共依存でドロドロになったり、そういう無駄なことに気を病む必要がないからね。三十路に突入して性欲も落ち着いてきたし、これに関してはもうずっとお一人様でいいかなと思っている。

まとめ

愛着障害という言葉があるように、ADHDは深い人間関係を構築しようとした時に、適切な人との間合いを取れずにつまずく。

なのでまずは日常的に付き合う人間を2つの種類に分ける。

1つ目は生きていくために、長い関係を安定的に結ぶ必要がある人たち。例えば職場の上司や同僚だ。

この手の人たちは心を通わせることなく必要な業務を介してのみ付き合うようにする。彼らに個人的な感情を入れる事は、日常生活の破滅につながる。

2つ目は、個人的な感情入れても価値観を共有できる親友と呼べる人たちだ。こういう人たちはとても貴重なので、適切な距離を保って一次的な感情で関係をぶち壊さないように注意する。

まぁ、人間関係はナマモノなので、実際そんな上手くいかないんだけどね꒰꒪꒫꒪⌯꒱