日本ではプレミアム・フライデーってのが始まったらしい。
なんでも月末の金曜日は15時に退勤する運動っぽいけど、実際導入している企業は数%なのだとか。しかも、そういう企業でも本当に15時で帰れている人はどのくらいいるのだろう。。。
実に日本っぽい。
まぁクールビズも定着するのに数年を要したし、染み付いた社畜の悪癖を正すのは大変なことなんだろう。時間がかかったとしても、これを期に日本の労働環境が少しでも改善すればいいと思う。
僕くらいになっちゃうとプレミアム・エブリデー
労働を「健康を害する悪習」とみなしているので、僕くらいになると毎日がプレミアム。シンガポールに移住してから残業をしたことがない。
昨日もいつも通り定時で退勤して、青空の下でまったりビールを飲んでから、ブログ仲間のJessicaさんと足つぼマッサージに行ってきた。
僕は青空の下でビールを飲んでいる時に、幸福度がメキメキ上がっているのを感じる。しかも定時で会社を出ると、たっぷり1時間マッサージを受けて、のんびり晩飯を食べても21時には家に帰れる。
時間的余裕と、それを一緒に楽しむ仲間がいること。これさえあれば、僕は大抵幸せに生きられると思う。
成功したい人だけ頑張ればいい
昨日は中華街にいったんだけど、マッサージが終わって晩飯を食いにホーカーセンターに行ったら、まだ20時なのに屋台がほとんど全部閉まっていた。どうやら火曜日は一斉に屋台が休む日らしい。
この余裕。素晴らしい。
一方で、ビール片手に2階のテラスからラッフルズ・プレイスの高層ビル群を眺めると、まだ煌々と明かりが灯っている。残業してらっしゃる方々がいるのだ。
このビル群には金融業などの一流企業が世界中から集まっている。僕が仕事上がりにテニスをしている仲間にも、こうした業界で働いている人がいる。僕らは週イチで練習しているんだけど、残業続きの彼が参加できるのは月イチ程度だ。
それでも彼はプールがついたコンドミニアムの高層階に居を構え、祖国に不動産を買う計画を立てている。彼にとっては時間的余裕よりも、経済的な余裕、そして将来の成功が幸福度を上げるのだろう。
いろいろな選択肢があるのが豊な社会
なんでもかんでも年中無休で24時間営業すればいいってもんじゃない。例えば、400円のご飯を売る屋台が長時間営業する必要はない。
一方、医療や金融みたいに、24時間正確確実な仕事を求められる業界もある。こうした方々にはキチンと高給をとった上で是非頑張っていただきたい。
シンガポールでもそうだけど、昨今、低賃金労働に対しても完璧と長時間労働を強いる風潮が加速している。これは社会全体の幸福にとって良くない。客の立場では便利になるだろうけど、その代償は自分が労働する側になった時に確実に跳ね返ってくるからだ。
人によって幸せのカタチは様々。各人が幸せに暮らすために必要な給料と、時間的余裕のバランスによって、いろいろな生活スタイルを選択できるのが真に豊な社会だと思う。