こんなグダグダ人生の僕だけど今は正社員として働いているので、家に帰る頃にはそれなりに疲れている。
にもかかわらず夜になると全然眠れない。
仕事してる時はだるくて眠くて、今にも布団に倒れ込みたいと思っているのに、実際その時が来ると全然意識のスイッチが落ちてくれない。
これはとてもつらいことだ。
心も体も疲れ果てているのに、それを癒す身体の修復機能をどうしてもオンにすることができない。結果、毎日の疲れが全部翌日に持ち越され、どんどん疲弊していく。
それもこれも、脳のザワザワとした雑念のせいだ。
発達障害は子供の頃から不眠症
正式な診断を受けたわけじゃないけど、僕はADHDの症状に全項目当てはまっていた。
別に自分がADHDだとカテゴライズされたところで具体的に何かが変わるわけではない。でも、僕1人が異常なのではなく、ありふれたよくある症状なのだと思えただけで、ずいぶん気持ちが楽になった。
僕は子供の頃から寝付きが悪かったんだけど、発達障害を持つ人は子供の頃から不眠症であることが一般的らしい。
思えばうつ病が悪化したのも、夜どんどん熟睡できる時間が減っていったのに比例している。
いわば、これまで人生の歯車が狂ったのは、まさに不眠症が根本原因だったと言える。
脳のザワザワを抑えるのが入眠の鍵
目を閉じると、今日あったあんなことやこんなこと、ずっと昔の恥ずかしい失敗、気分が高揚するような体験。そんなものが次から次へと無意味に意識に上ってきて、心が全く休まらない。
しばらくするとそんな雑念に疲れ果てて、寝ようと試みるのをやめてしまうことすらある。枕元にスマホを置いている人は心当たりがあると思う。
何とかして、このザワザワした雑念を抑えることができないだろうか。これは人生を通じて悩み、工夫してきたことだ。
僕は数年前に瞑想を練習し始めてから、比較的早く入眠できるようになったと実感している。
水シャワーで体温を下げる
ベットに入って雑念で逆に疲れ果てた夜は、起き出して水シャワーを浴びる。そういう時はたいてい体が火照って体温が下がりきっていない。だから首の後ろから、肩甲骨の間の背骨にかけて水シャワーをあてる。
日本は冬があるので冷たい水を浴びると風邪をひいてしまうかもしれない。でもここは赤道直下のシンガポールなので、年中この方法で無駄な体温を強制的に下げることができる。
次に足のストレッチをする。普通に前屈と、膝を折り曲げて後ろに倒れる方法で、足の前と後ろの筋肉をほぐす。次に腰をひねって背中の下側の筋肉を伸ばす。
最後に深呼吸を10回して、再び横になる。この間、大体10分くらいだ。あのまま10分間ベッドの上で目を閉じて静かにしていたとしても、おそらく寝つけていないだろう。
だから寝られないと思ったら、早々に見切りをつけて、いったん起き上がって体勢を立て直しした方が効率が良い。
そして瞑想に入る
体温が下がり切ったらいよいよ瞑想に入る。
これは言葉にするのにまだ自信がない。あくまでも僕の感覚ではこんな感じ、と言う説明になる。
まず目を閉じて呼吸を意識的にゆっくりにする。呼吸した回数を数えたり、マントラを唱えるやり方もあるようだけど、僕の場合は特に何もしない。
ただ頭蓋骨の後ろ、首の真上に位置している脳の部位に意識を集中する。しばらく呼吸をゆっくりにしながら、脳の後の部分に意識を集中していると、だんだんそこにジワジワとした、しびれたような感覚を得られる。
これが瞑想に入りつつある兆候だ。
この感覚が得られたら、そのじわじわビリビリとした感覚に、全神経、全意識を集中する。
こうしてる間にもどんどん雑念が生まれて、集中を遮ろうと攻撃してくる。でもここで負けてはいけない。脳のジンジンじわじわした感覚。ここにどんな雑念が邪魔してきたとしても、意識の焦点を戻すようにする。
こうして5分、10分と脳のジワジワした感覚を維持できると、どんどん刺激が強くなっていく。
深い瞑想に入っていく過程だ。
僕の場合はそのまま横になって、脳の感覚に意識を集中していると、いつの間にか眠ってしまうようになった。
つまりこれは、意識的に脳のザワザワを押さえつける術を身に付けつつあるのかもしれない。
自分に合った入眠方法を研究する
あくまでも今回ご紹介したのは、僕にベストな入眠方法だ。今は途中覚醒した時と、早朝覚醒したときにも、同じ方法で同じレベルの深い睡眠に戻っていけるように練習を重ねている。
一度何かうまくいくと、次々に応用してもっと良い眠りが得られるんじゃないかと言う気になってくる。
これは何も工夫せずにただ毎晩不眠に苦しんでいた日々の間逆だ。良い傾向。
これまで30年近く不眠症に悩まされてきたけど、それを工夫で乗り越えられるかもしれない可能性が見えてきた。今では精神安定剤デパスも一切飲んでいない。お酒は手放せないけどね。
これからもこんな好奇心をエネルギーにして、不眠症に改善に取り組んでいきたい。