日内変動で鬱から躁に切り替わる瞬間がある

ここ1週間くらい午前中は鬱々として気分が晴れない。

ちゃんと7時間寝ているはずなのになぜだか翌日まで疲れが取れず、心身ともにどよ~んとしている。ブログを書こうにも書きたい内容など思いつかず、手も動かない。

で、さっきプチって脳で音がして、スイッチが切り替わった。

そうだ!この体験を記事にすりゃいいんじゃん!ネタげっとラッキー!今日もツイてるぜー!みたいな変わりよう。

特にきっかけはない。前触れ無く、突然スイッチが切り替わったが如く気分がスッキリして仕事も手につくようになる。僕の場合、この瞬間は著しくて、脳からプチって音がするような感覚がある。

日内変動

1日の気分の波を日内変動という。

うつ病患者の多くが朝は新聞が読めないことに気付いて日内変動を意識するらしい。頭の回転がにぶくて内容が理解できないし、そもそもニュースを知りたいという意欲がわかなくなる。

調子が良くなる午後をひたすら待つしかないのはつらい。そして日常生活に大きく影響する。なんとか午前中から元気になれないのだろうか。

これに関してはいろいろ試みたけど、全部ダメだった。 僕の場合は抗うつ薬やデパスみたいな精神安定剤もイマイチ効かなかったし、寝たり運動したり酒のんだりサウナに行っても、実感できるほどの効果はない。

だから午前中に鬱っ気がキツい日は、とにかく横になってぐったりしているしかない。会社がある日は通勤からして相当つらいんだけど、適当なExcelでも開いて「やってるふり」に徹する。で、午後に気分が回復してから挽回する(大抵できない)。

今の仕事はラクなので非常階段に隠れて寝たりしている。ありがたい。

午後の気分をビールでブースト

いったんプチっと切り替わってしまえば、午後は普通に過ごせる日が多い。それどころか、午前中鬱屈していた分のエネルギーを放出するがごとく、むしろ調子が出ることも。

これを意識するのはプチっと切り替わったあとに飲むビール。日内変動が激しい時にアルコールを入れると、めっちゃ気持ちよく酔える。この世に嫌なことなんて何一つ無いし、僕は世界で最高の人たちに囲まれて暮らしているように感じる。

そしてアルコールによって色覚もブーストされる。

熱帯気候のシンガポールでは頻繁にゲリラ豪雨があって、雨が上がると抜けるような夏の青空になる。日内変動で好転した午後に、ビール片手にそんな空を見上げると息を呑む。

色の洪水。

雨に濡れた木々の葉っぱが光り輝いている。一枚一枚ぜんぶ違う緑。そして常夏の花。これが青い空と白い積乱雲を背景に、視界にドバーッっと飛び込んでくる。

うまく言葉に出来ないけど、この視覚体験はまるで美術館で名画に出会った時にような脳汁染み出す幸福なんだよ。

午後の過活動は元気の前借り

で、これが良くない。過活動っていうらしい。

午後にビールで無意味にテンションを上げると、実は鬱屈してた午前中のエネルギーだけじゃなく、翌日朝の元気まで前借りしているようだ。

だからどよ~んとした朝を繰り返さないために、ほどほどにしておとなしく家に帰って本でも読むのがいいと思う。そうじゃないと夜更かししたり、目が冴えて眠りの質が下がる悪循環。

最初に精神科を受診してから10年くらい経つというのに、僕は未だにうつ病っぽい症状に悩まされることがある。

いわば鬱のベテランだ。

もう死ぬまで治らないかもしれないので、こういう体験をブログに書いて誰かの役に立てればいいと思う。すごい!午後だからポジティブ!