発達障害の人生は体調不良との戦いと言われる。先週はずっとモッサリと身体が重かった。
まず眠りの質が悪くて夜中に何度も目が覚める。だから朝は脳に異物感があり尋常じゃなくダルい。はいつくばって出社するも集中力がなくて仕事が手につかない。あげく多動が酷くて秘技「エクストリーム貧乏揺すり」で社内のヒンシュクをかった。
起きているんだか寝ているんだかわからないような、半覚醒状態でドロドロと過ぎていく日々。ゾンビに意識があるなら、きっとこんな感じなんじゃないのか。
全ての元凶はアレだ。
8月に風邪をひいて弱った際に、ついつい糖質に手をだしてしまったのだ。食べたのは米の平麺に五目あんをぶっかけた「フォーファン(河粉)」。
これが美味いんだよ。しかも長ネギと鰹節を加え、さらに冷凍むきエビでがっつりエビ増しすると、鍋焼きうどん風の味になる。
郷愁は最高の調味料だ。
http://nameless.life/post-1966/
これを期に、糖質制限はなし崩しにいい加減になり、いままで地味に我慢してきた「アレを食べたいコレを食べたい欲」が一気に超新星爆発。毎晩どこの何を食おうか楽しみに定時退社していた。
糖質制限はADHDの症状緩和に効いていた
糖質の影響は遅延性というか、実際に不調を感じるまで数日かかる。だから不調と糖質の因果関係が見えにくい。
同じように、糖質制限の効果も数日後からいい感じになってくる。でもその時には数日前の不調は記憶の片隅に追いやられ「糖質を食べても元気でいられる」錯覚を持ちやすい。実際、糖質制限で元気な時に食べる糖質は至福だ。
健康は失って初めてありがたみがわかるというけど、本当だね。
糖質を食べはじめて2週間もすると、元気だった時期が信じられないくらいの体調に戻ってしまう。異常に疲れやすいし覇気もない。このゾンビ状態から再び抜け出すべく、僕は決意を新たに糖質制限を再開した。
それから3日経った昨日の朝は久しぶりにシャッキリ起きられた。今朝もそう。
僕の場合、ADHD的な体調不良、睡眠の質に、糖質制限は確実に効いている。これをモチベーションに糖質制限を続けたい。
禁断の果実とは小麦?!
「サピエンス全史」っていう人文系の読み物があるんだけど、糖質に関して興味深いことが書いてあった。あ、この本は超面白いけど超長いから読破には覚悟が必要だよ(=^・・^=)
狩猟採集から農耕に移行することで、人類の生活が安定したと思っていた。
でも実はそうじゃないという。
人類はただの一度小麦の味を知ってしまったがために、それ以降より大きな人口を維持するため、より広い畑で、より長い時間働いて、より多くの作物を育て、より強い武器で領土を守り、飢饉があると隣の土地を略奪する「運命」に叩き落された。
すでに人口が増えて小麦なしに部族を維持できない。だからもう狩猟採集生活に後戻りすることはできないのだ。
まさに楽園を追放されたみたいじゃないか。糖質こそが禁断の果実だったのだ。
糖質は美味い。だから我慢するメンタリティで糖質制限に取り組むことになる。これはツラい。そこで糖質は「悪」「不浄」と意識を塗り替えて、宗教的に忌み嫌っていく方向で頑張りたい(=^・・^=)