このブログを読んでくださっている方は、優秀に見えない僕がどうしてシンガポールの米系企業で働けているのか、不思議に感じていると思う。
特に英語をどうやって克服したのか、質問を頂くことがある。
正直、僕の英語はダメだ。
とりあえず上司の指示を理解して、同僚と作業を調整するくらいは問題ない。でも英語でおしゃべりについていけないことがあるし、自分の気持ちを100%表現できずに悔しい思いをすることも日常茶飯事。
その程度のレベルでも、英語は日本でドン詰まりだった僕の人生を好転させた。
今日は人生詰んで日本脱出を考えているダラリーマン向けに、僕がSkype英会話で英語を身に着けた方法を書く。
なお、上昇志向の海外転職を目指す人向けではない。あくまで「東南アジアでとりあえず内定を取る」ためのサバイバル・イングリッシュとお考えください。
語彙と文法は自分で座学
フィリピンのセブ島にたくさんあるSkype英会話学校。
月額5000円程度で毎日英会話レッスンが受けられるとあって、レアジョブが流行った当初はまさに革命的だった。ところが最近はサービスが増えて飽和気味っぽく、オンライン授業よりも短期語学留学にチカラを入れている学校もある。
そんな感じで今は学校の選択肢がたくさんあるので「どこがオススメですか?」と聞かれるんだけど「英会話の前に単語と文法を自習した方がいい」とアドバイスしている。
というのも、基本的な語彙と文法知識がないままSkype英会話を始めても、フィリピン人先生がいってることが皆目わからない。その結果、苦し紛れに愛想笑いし続ける無意味な時間になってしまう。まずはTOEICで600点くらいサクッと取れるまで、語彙と文法を自習するのが結局近道だと思う。
教科書はなんでも良い。
高校の時の参考書がまだ本棚でホコリを被っているなら、それを使えばおカネがかからなくていい。ちなみに僕が使ってたのはキクタンというCD付きの単語帳と、最近廃刊になってしまったForestっていう文法の参考書。Forestは高校時代に学校で買わされたものだ。
参考書を乱れ打ちするよりも、同じ本を何度もこなすのが僕のやり方。単語はキクタンSuperまで。文法は仮定法くらいで「わーーーー!!!」ってなって挫折した笑
どんなに忙しくても毎日授業をうける
座学してある程度自信がついたら、いよいよSkype英会話を始める。僕は学校はどこでもいいと思っている。なぜなら毎日話したくなる「お気に入りの先生」に出会えるかが、学校のカリキュラムより大切だからだ。
http://bit.ly/2o59deM
僕が学校選びの目安にしたのは次の2つ。
- 先生とフリートークを選択できる
- 教材として軽い文章をたくさん用意している
この2つの条件はほとんどの学校が満たしているハズ。だから学校はどこでもいいし、そこでお気に入りの先生に出会えなければ、別の学校に変えるのもアリだと思う。
Skype英会話を始めて一番大切なのは、毎日欠かさず授業を受けること。
仕事をしていると時間がないし、家に帰るとグッタリしてやる気が起きない日ももちろんある。にんげんだもの。でも1日やらないと、いつのまにか週1になり、結局挫折することになる。
平日も土日も、必ず30分先生と話すこと。これが一番大切。
僕はこれを6ヶ月間続けた。
ニュース記事の音読と要約をひたすら毎日やる
ちゃんとパソコンの前で授業を受けられる日は、ニュース記事の音読をやる。学校が教材として用意してくれている軽めの文章があるはずなので、それを先生に選んでもらう。
そうしたら授業前に何度も自分で音読し、わからない単語の意味など調べておく。
先生にみてもらうのは発音だ。僕の発音は典型的日本人なので、直すところが多すぎて30分の授業だと文章の最後までたどり着けない。だから同じ文章を暗記しちゃうくらい何度もやる。僕は1つの文章に1週間くらいかけてた。すると安心感があるので続けやすい。
一回一回の授業のハードルを下げること。これが継続の鍵だ。
1つの文章に自信がついたら、最後に内容を英語で要約する。これは即興で要約する。それを先生に正しいかみてもらおう。
文章を要約するには、ちゃんと内容を理解していることと、簡潔な言い回しに置き換えるみたいな高い英語力が必要。最初は戸惑うけど、僕はこの即興要約でチカラがついたと実感した。
時間がない日はフリートークを活用する
時間がない日はスマホのSkypeアプリでカメラOFFの通話だけにする。これなら会社から駅まで、最寄り駅から家までの徒歩の時間を活用できる。
もちろん歩きながら教材は使えないので、フリートークを選択。今日あったことを先生に聞いてもらったり、立ち止まって通勤経路の風景をスマホカメラで紹介したりすると会話が弾む。
フィリピン人の多くは雪を見たことがないので、東京に雪が降った日はリアクションが大きくて面白かった。週末旅行に出かけた日も、適当な空き時間に散歩しながら日本の風景を紹介すると良い。
そうやって工夫しながら、必ず30分毎日先生と話そう。
Skype英会話は面接練習にも使える
3ヶ月同じ先生と話し続けると、自分の英語力に自信がついてくる。そうしたら次のステップ、英語の就活面接に挑戦しよう。
これは学校のカリキュラムにないと思うので、フリートークを選択した上で先生に直談判する。
「僕は海外で働きたいから面接の練習をしたい」
「先生が英会話学校のオーナーだったとして、事務員に日本人を採用するつもりで僕に質問して」
「今まで先生が働いた会社の面接で聞かれた質問を僕にもして」
こんな風に言えば、きっと応じてくれるはず。まずは安定している大手の無料体験レッスンで試してみると良い。

他にも頑張って書き上げた英文履歴書を音読して、印象を聞いたりもした。
ネイティブがこの履歴書に目を通した時、どう感じるか。意思疎通ができるレベルの英語力だと、どうしてもわからない「印象」ってやつ。好感が持てるような、信用されるような、ビジネスマナーに則った表現に直してもらおう。
とはいえSkype英会話の先生は就活アドバイザーじゃない。そうやって完成した履歴書は、別にネイティブチェックをしてもらうことが大切。
この辺の海外就活のやり方は別の記事にまとめる。
Skype英会話を卒業するとき
こんな風に、僕はうつ病を患いながらも6ヶ月・3万円でハリボテの英語力を身につけた。
たった6ヶ月でも毎日続ければ、求人情報を読み、それに合わせた英文履歴書を書き、英語での面接を突破して、シンガポールの米系企業で働けるくらいの英語力を身につけられる。
日本脱出・海外就職を目指す読者に、この記事が役に立ちますように。