今週末から1週間、バケーションでタイのバンコクに行ってくる。
僕は予定を決めるのがとにかく苦手で、いつ・どこに・どうやって行こうか、無限の選択肢で頭がグッチャグチャになる。それで結局「うわーーー!めんどくせーーー!」って全部放り出して何も決められないことも多い。
今回も面倒くなって、なんも考えずにとりあえず一週間休暇をとった。そしてその期間で飛行機が一番安かったバンコクに行くことにした。まさに行き当たりばったり。
ところが僕が滞在する次の週に、ちょうど前国王の火葬の義が行われるらしく、タイ出身の同僚にきいたら「黒い服を着といた方が良い」とか色々面倒くさいアドバイスをされ、やっぱり旅はちゃんと計画した方が良いな、と後悔している次第。
タイは日本みたくかなりハイコンテクストな文化なので、地元の人のアドバイスは守っといた方が身のためだ。
ところで、シンガポール人にとってバンコクといえばショッピングと売春の街らしい。
バンコク行くよーっていうと、女性からはどこのショッピングモールの近くに宿を取ったのか質問され、男性からはお勧めゴーゴーバーをアドバイスされる。
ところが僕は買い物も女の子もどうでもよくて、バンコクでは一週間とくに何もしない予定だ。せいぜいあてもなく散歩して、良さげな飲み屋があれば1杯ひっかけ、酔っ払ったらグダグダ宿に帰って寝る。そんな感じ。
ところがコレを理解してもらえない。
「そんなの休暇の無駄だ!」って批判すらされる。まぁキアスな人たちなので、オトクな買い物自慢、美女を安く買った自慢ができなくてイライラしてるだけかもしれないけど。
今日はそんな彼らのために「ちゃんと休息するのは難しいんだ」っていう話を書く。
アイドリング状態は休息じゃない
「さー!やるかー!」みたいに気合を入れてから、やるべき作業に取り掛かることがよくある。
じゃあ気合を入れる前の状態は「休息」かというと、実は違う。
あえて言うなら「アイドリング状態」で、脳は活発に動いている。この無駄な脳の活動のせいで、無性にソワソワして無意識にスマホに手が伸びたり、新聞を開いたりテレビを点けちゃう。
こういう状態で僕はリラックスできない。本当の休息は、スマホを見るのも面倒くさいくらいにダラリと弛緩している時だ。
例えば温泉にザブンして身体が解けていく時。風呂上がりにマッサージチェアで珈琲牛乳を飲んでいる時。途上国の汚らしい店で安いビールを飲んでいるとき。
そんな時はスマホなどいじる気にもならず、目の焦点も微妙にあわない感じでただボケーっとしている。
これこそ「休息」だ。
でもこういう休息時間は意識して作らないと持ちにくい。日常生活には情報と刺激が多すぎて、脳の活動を鎮めるのが難しいんだ。リラックスしてたつもりでも、いつの間かアイドリング状態になって無駄にソワソワしている。
結果、心が休まらない。
なにもしないで過ごす技術
この世には2種類の人間がいる。ストレスの発散が必要な人と、エネルギーの充電が必要な人だ。
ストレスの発散が必要なタイプは、ショッピングモールでセール品を買い漁って、女の子と騒いでアドレナリンだしまくると幸せになれるだろう。
一方、僕みたいにエネルギーの充電が必要なタイプは、部屋にこもって1人で静かに趣味に没頭するような時間から幸せを得られる。
勝手知ったるシンガポールにはいろいろ刺激がありすぎて、暇な時間があるとつい何かやり始めてしまう。
だから誰も僕を知らず、勝手がわからないバンコクへ行って、来週は「社会から降りている時間」を楽しもうと思う。
あ、ブログは現地から更新する予定です(=^・・^=)!