シンガポールで就職活動するダラリーマンが現地で知っておくべきお役立ちノウハウ

先週はサラリーマンが日本で行き詰まったときに、海外で就職活動するためのノウハウをまとめた。

まだ肝心の求人情報に合わせて英文履歴書を最適化する方法を書いていないのだけれど、それは乞うご期待と言うことで、今後もこのブログをよろしくお願いいたします。

シンガポールで就職活動するダラリーマンが渡航前に知っておくべきお役立ちノウハウ

というわけで今日は、前回の記事で書いた準備を無事に終えた選ばれし転職希望者が、実際に現地に赴いて役に立つ情報をまとめまる。未来ある若い人たちにできるだけ情報出すのが目的なので、相変わらず老害のコメントは不要なんでよろしく。容赦なく通報&ブロックします。

あと、前回の記事に書いた準備事項がまだ終わっていない人は、現実逃避的にとりあえず現地に飛んだとしても、あまり良い結果は得られない可能性が高い。日本でできる事はできるだけ日本で済ませて、現地では現地でしかできないことに時間と労力を費やすべきである。

数知れぬ失敗例を見てきただけに、その点はキツめに言っておく。

シンガポール就活の費用

シンガポールで就職活動するのにいくら必要なのかという質問を受けることが多い。

僕は100万円と答えている。

純粋に就活期間は50万円あれば最低限なんとかなると思うけど、有り金全部使ってしまうと、もし就活に失敗した場合に帰国して困窮する。また、内定が出たとしても、働きはじめて晴れて最初の給料日を迎えるまで、1ヶ月はシンガポールで生活しなければならない。

新生活は物要りだ。

とくに家賃が高額なシンガポールで家を借りるには、デポジット(敷金)として払う額も含め、相応の覚悟が必要。

この辺を加味して実際にかかる50万円にさらに50万円積んで100万円だ。

Scootが安い

日本からとにかく安くシンガポールに飛ぶなら、Scootという格安航空会社がお勧め。

最近(2017年10月)就航した関西空港からのシンガポール直行便に加え、成田空港からも台北orバンコク経由で安い便が飛んでいる。運良くセールを掴めば片道2万円ほどシンガポールへ行ける。

現状シンガポールのイミグレで帰りのチケットを確認された話は聞かない。でも万全を期すなら帰りの航空券も念のため買っておいた方がいいかもしれない。とくにイミグレでの英語に自信が無い場合。

節約のため片道チケットでトライする場合は「ジョホールバルから陸路でマレーシアに抜ける」など流暢に英語で説明出来るようにしておくべし。あと言うだけじゃなく「Bugisからバスに乗って」とか「クアラルンプールの旅行情報」とか、具体的な計画を頭に入れておくことも大切。

あと、機内で配られる入国カードには滞在日数と滞在目的を書く欄がある。ここは良心と葛藤しながら上手に書いておくように(=^・・^;=)

ホステル?ホテル?

この辺の出費で大きな割合を占めるのが宿泊費だ。

土地が足りないシンガポールはホテルが高い。安めのビジホでも普通に1泊1万円を超えるし、長期滞在することを考えるとホステルが現実的だと思う。

ホステルは相部屋なのでプライバシーが全くない。しかも世界のみんなと雑魚寝なわけで、盗難とか普通に発生する。そんな心配をするのは無駄な気苦労と言うもの。

そこでカプセルホテル型のホステルがお勧め。

2段ベットが部屋に詰め込まれた形の普通のホステルだと、雑音も含めて全く安らぐことができない。だけどカプセルホテル型のホステルならば、とりあえず他人の目を気にせずにくつろぐことができる。物音も耳栓をすればある程度は何とかなる。

こうしたホステルの宿泊代金は大体1泊3000円程度。これなら1週間連泊しても2万円くらいなので比較的何とかなるだろう。

面接の服装について

悩ましいのが面接に挑む服装だ。

日本で散々批判したリクルートスーツだけど、今思うにコレを着ていけば間違いないという大正解があるのは、ある意味ラクな面もある。僕みたくファッションに疎いと尚更だ。

とは言え赤道直下のシンガポールは暑いので、絶対的正解であるスーツにネクタイだと面接会場に辿り着くまでに汗ビショになってしまう。いくらビシっと決めてても、汗だくでは印象が悪い。

正直僕はビビリなので、普通にスーツにネクタイで面接に挑んだ。なお、自分のスキルにあった求人に絞ったことあるけど、内定率は100%だった。だから日本のビジネスマンのステレオタイプ、スーツにネクタイは、汗ビショさえ回避できれば悪印象になる事はなさそうだ。

おしゃれな人はオフィスカジュアルでも普通に内定が出ている。

シュッとしたチノパンと、明るいカラーのワイシャツといった出で立ち。そのようなセンスがある人たちは、日本よりも形式にこだわらないシンガポールでのオフィスカジュアルを楽しむのもありだと思う。

ただ僕のようにそういうニュアンスがよくわからない人たちは、普通に日本の就活や転職で着るような服装が無難ではあると思う。

面接会場への移動について

汗ビショを回避する切り札がタクシー。

僕は閉鎖空間に赤の他人と閉じ込められるのが嫌いだから、タクシーは普段出来るだけ避ける。しかもシンガポールのタクシーは客をナメてる運転手が一定数混じっていることもあり、印象は最悪。


それでも、面接の時に汗びっしょりになるのは絶対に避けなければならない。

日本では考えられないくらい、シンガポールは男女平等社会だ。だから面接官は自分と同世代か、むしろ自分よりも若い女性になる可能性が高い。そういった女性管理職から好印象を勝ち取るためにも、服装のマナーは満たしておく必要がある。

そういう意味で、汗ビショは女性ウケが絶対良くないので、当日はタクシーで現地まで乗りつけるようにしよう。

面接でよくある質問

就活面接で定番の質問というのが実際にある。1つは、なぜシンガポールで働こうと思ったのかというやつだ。

就活段階では、もしシンガポールで働けたならば幸せと思い込んでいる節があると思う。

ところが実際に内定が出て、現地の人たちと混じって働き始めると、シンガポールに残る発展途上国的な部分、現地文化や気候に馴染めず、思い悩む人が後を絶たない。英語が微妙なら言語的なストレスもある。

日本人を雇う経営者側も、こういったリスクをとても心配している。転職エージェントに払う手数料含め、雇う側の人たちもそれ相応の出費を覚悟した上での採用だ。

だからそういったシンガポールとの相性の悪さによって、新人が短期的にやめてしまうようであれば、それは企業側にとって損失でしかない。

そこで、なぜシンガポールを選び、この地で職を得たいのかは、英語ですらすらと、なおかつ楽しそうに語れるようにしておく必要がある。

他には、今までどのような職業につき、どのような実績をあげてきたのかは英語ですらすら言えるようにしておこう。これは絶対に聞かれる。もちろん履歴書や職務経歴書の内容と矛盾なきよう。

後は、求人の情報を可能な限り読解して、どういった人材が求められているのか正確に把握しておくことだ。

なんとなく将来出世しそうな人材を感覚で選ぶ日本と違って、シンガポールでは特定の人材を補うような求人がとても多い。

だから具体的に新人に求められるスキルは、予めかなり明らかに定まっている。求人票からそのスキルを的確に読み取って、自分こそがそのスキルを満たす人材であると英語で納得させることができたならば、内定に近づけるハズだ。

ビザなし滞在期間の延長

日本人はビザなしでシンガポールに30日間滞在できる(2017年現在)。書類選考、面接、内定ゲットからの就労ビザの発給まで、正直30日では間に合わない可能性がある。

でも大丈夫。これは政府のWebサイトから申請すれば更に30日延長することが出来る。合計60日。

この制度は滞在28日の段階で手続き完了している必要があるので、余裕を持って30日期限まで残り1週間を切ったら念のため申請しておくと良い。お金もかからないしデメリットも無い。

それでも就活が難航して60日以上かかることもある。例えば僕だ。あははは。

そういう人のための裏ワザが「ビザラン」である。

内緒だよ(=^ェ^=)

ビザランは日本みたいな島国では成り立たないんだけど、シンガポールではお隣の国マレーシアまで路線バスで行ける。だからいったん陸路で出国し、日帰りで戻ってくれば目出度くまた14日のスタンプがパスポートに押されることになる。

リセットだ。

ここで注意なのは、正式には陸路と船で入国した場合の滞在日数は空路の30日とは違い、14日とされていることだ。でも実際はマレーシアからバスで入国した場合も、なぜか30日のスタンプを押されることもある。これは僕の個人的な認識なので、正式には14日であると覚えといて損はない。

しかも、最近シンガポールのビザラン事情は厳しい。出国したが最後、再入国を拒否され、ホステルに残してきた貴重品などが回収不能になった人を知っている。

あくまでウワサだけど、初回はまだしも、二度目のビザランは危険と思ったほうがいい。不測の事態に備え、ビザランをする際は荷物を全部持って出国することをおすすめする。

就労ビザがおりねば内定取り消し

とりあえずここまで長文を読み終えた人たちは、かなり切実にシンガポールで就職したいのだと思う。

そういった人達の最後の落とし穴になるのが、就労ビザの問題だ。

シンガポール政府からしたら、企業には当然シンガポール人を雇って欲しいに決まっている。シンガポール人には、かなり流暢に日本語を操る人たちがいる。最高学府であるシンガポール国立大学にも日本語専攻の学生らがいる。

つまり我らが外国人がシンガポールで採用されると言う事は、現地のシンガポール人の就職機会を奪っている。そういったデメリットを踏まえてもシンガポールの未来のために自分を採用すべきだ、そのくらいの強い意志を面接では示す必要がある。

それとは別にして政府への説得材料と言うものが必要になる。これはかなり具体的なものだ。

シンガポール政府は現地のシンガポール人に優先して外国人を雇う基準を、あらかじめかなり具体的な形で示している。その基準になるのが学歴・職歴・月収だ。

かなり特殊な能力を備えていない限り、4年制大学卒でなければかなり厳しい。さらに何か特殊な能力を持っていると示せるような職歴があることが望ましい。そして決定的な切り札になるのはかなり高い給料で雇いたいとオファーしている企業の存在だ。

この金額は年々上がっていて、仮に30歳を超えてるのであれば月収50万円くらいないと厳しいと言われる。

月収50万円と言えば、ボーナス加味してほとんど年収700万円だ。ぶっちゃけそれぐらい日本で成功してるならば、海外でわざわざ泥臭い転職活動を展開する必要ほとんどない。

そこで切り札になるのがSPASSという種類の就労ビザの存在。

SPASSであれば、こういっためんどくさい採用条件がかなり緩和される。SPASSは一定数のシンガポール人を雇っている企業に与えられる特権枠だ。

だからかなり大きな企業の日本人枠に応募するのが、僕のオススメである。この辺の事情に関しては別の記事にまとめてあるので参照されたし。

シンガポールで海外就職が難化

どのビザをどのように支援してくれるのかと言うのは、あらかじめ求人票の段階で告知されるべきことだ。この辺のビザの要件が明確に記載されていない求人と言うのは、その内容が仮に魅力的だとしても飛びつくべきではない。

シンガポールにはあまり最新のビザ事情を理解していない雇用者というのがかなりいる。そういった人たちに付き合って貴重なシンガポール滞在時間を過ごすと、就労ビザが出ないままこの国を去ることになる。

それは本当に無駄なことなので、求人票吟味する上でビザサポートがどのように、どのカテゴリのビザに対して行われるのかというのをきっちり確認しておく必要がある。

シンガポールで待ってるよ!

長々とシンガポールの就職事情について書いてまいりましたが、参考になりましたでしょうか。

2012年のビザ引き締め以来、シンガポールにいる日本人の人口が減っていると肌で感じる。それは寂しいので、もっと未来ある若い子達がこの地に挑戦してほしい。

僕が実際に就職活動をしたのはもはや6年近く前になる。新しい情報を得るため、最近就労ビザの洗礼を受けた方のコメントをお待ちしております。