ドーパミンを自在に操って悟りの境地にお手軽に到達したい

実はこの世界はシミュレーションで、世界だと錯覚していた概念の外側に、更に別の世界があった。こういうコンセプトの物語が好きだ。小説「ソフィーの世界」とか、映画マトリックスとかね。

いわば「夢オチ」の一種なんだけど、夢から醒めてからが本番のパターン。

僕らは生まれてこの方、永遠に醒めない夢の中で生きている。そしてこの夢の実態は、培養液に漬けられた脳に与えられた電気刺激かもしれない。

ところが最近、実際そうだよなぁと感じる。

頭蓋骨の内部を満たす脳漿に、僕らの脳みそは浮かんでいる。ここに目や耳と繋がった神経が電気刺激を与える。血管からは化学物質が流れ込んでくる。

僕らの「理性」や「感情」なんてのは、実際に電気刺激と化学物質のバランスにすぎない。

疲れていてもBCAAっていうアミノ酸サプリを飲めば集中力が持続するし、焦燥感に駆られていてもデパスっていう精神安定剤を飲めば一撃で落ち着く。パチンコやスマホゲームで快感を味わえるのも、目と耳から適切な電気刺激が脳に届くからだ。

人間の「理性」や「感情」なんて実はこんなもんで、電気刺激と化学物質で外部環境から都合のいいようにコントロールされているのだ。

こういう感覚を持つと、脳に届く電気刺激と化学物質のバランスこそが大切なんであって、その刺激がどうやってもたらされたのかにあまり意味はないように感じる。

ところが人間社会では「正しい人生」を実践することで、幸せを実感するのが「正解」とされている感がある。

にも関わらず「良い学校、良い会社、良い人生」を達成し、さらに結婚して子宝に恵まれマイカー・マイホームまで、僕からすればワンピースに到達してこの世の全てを手に入れたような人でも、いざ飲みに出かけると愚痴が止まらなかったりする。

そんなわけでこの世で正解とされている行動に成功したとしても、うまいこと「幸福」を感じる電気刺激と化学物質のバランスが得られない場合も、往々にしてありえる。

それならいっそ、どこで何をしていようとも、昼間は快楽物質ドーパミンを脳にドバドバふりかけて、夜になったら休息物質メラトニンに脳を漬け込んでグッスリ寝る。こんな脳内物質ジャンキーこそが、幸福への道なのではなかろうか。



瞑想が上手くいかない

何を言いたいかというとですね、瞑想が上手くいかないんですよ!

脳内物質を健康に害なくドバドバ出すには、今のところ瞑想しか無い。

それでもう2年以上、結構マジメに取り組んでるんだけど、なかなかドーパミン・ジャンキーになれない。もうね、いつでもどこでもドーパミンをドバドバ出せるようになれば、それが僕の人生のゴールだと思っている。

現実世界で良かれと思うことにのたうち回っても、幸福に繋がるかはギャンブルだ。もう、努力と結果に一喜一憂するような、低俗な人生におさらばして、静かな場所で脳をドーパミンとメラトニンに交互に浸すような毎日を希望する。

俺は疲れた。苦労せずに楽したい。