インド嫌いな僕が親切なインド人コーチに出会って差別について考えた

バックパッカーの登竜門と言われるインド。

もちろん僕も行った。二度も。それでご多分に漏れず騙され、うんこ踏み、下痢し、熱出し、少々危ない目にもあった。この体験が強烈すぎて、インドの印象は最悪。

どうやら僕は三流のバックパッカーのようだ。

それでもなんの因果か、シンガポールのインド人街に何年も住んでいる僕なのだが、近所のインド人の素行の悪さは目に余る。夜中に騒ぎ、平然とゴミを撒き散らし、立ちション野糞も当たり前。まるでハロウィンの渋谷みたいだ。

こうなったらクリーンなシンガポールを守るため、正義の拳でヤツラを根こそぎ討伐する必要がある。

そう思って僕は近所のボクシングジムを見学に行った。

すると暖かく迎えてくれたのは南インド系のコーチ。彼はトレーニングをわざわざ中断し、練習内容や月謝について丁寧に教えてくれた。その後、満面の笑みでどうしてボクシングに興味持ったんだい?と聞かれて回答に詰まる僕。

なんだかんだ言いながら、インド人と共に生きる運命なのかもしれない。

この体験は、僕が自分の差別心と向き合うキッカケになった。

先入観で貼ったレッテルが差別につながる

ハロウィンでメチャクチャした群衆も、きっと普段は満員電車に耐え、ストレス溜めながら働いているごく普通の人達なんだろう。

それが祭りで集まると「みんなでやれば怖くない」という心理が働き、非常識な行動をする。そんな非常識が集まった人の数だけ増幅され、周りの迷惑になる。

迷惑を被った人は「ハロウィン=悪」という先入観をもつ。

ネガティブな先入観をもっていると、例えそれが害のない子供向けのイベントだったとしても、ハロウィンが関係しているだけで良い印象を持たないだろう

僕は「インド人が嫌い」っていう先入観から、ことインドが関係する全てに否定的なレッテルを貼ってきた。

家の周りでションベンしてるインド人を見るたびに、実は高確率でバングラデシュ人であることを知っているにも関わらず、「インド人憎し」と思い続けてきた。ボクシングジムのコーチのように親切にしてくれる人もいるにも関わらず、「インド人=嫌い」というレッテル貼った段階で思考停止していたわけだ。

社会にこういう先入観を持つ人が増えていくと、差別が生まれる。

ハロウィンやインド人が嫌いなのは個人の自由としても、否定的なレッテルが多くの人に共有されると、社会的な制裁に繋がる。

自分の差別心と向き合う

しばらく、その人の属性でなく「言動」のみを評価してみようと思う。

例えばウチの建物に向かって立ちションしている人がいたら、そいつがクソなんであって、見た目からインド人っぽくてもインド人がクソなわけではない。

自分の中の差別心について考えていたら、こんな結論に達した。

海外で生活する上での差別については別の記事でもう少し掘り下げる。