こだわりが強すぎて、いろいろ失敗してきた。
例えばスマホに執着していたときは、ホーム画面の壁紙からアプリのアイコン画像まで全部自分で手書きしてたし、画面にちょっと傷がついただけで不安で居ても立ってもいられなくなり、無駄に買い替えたりした。
完全に無駄遣いだ。
僕は不注意でよくモノを紛失するので、執着の対象であるスマホが左ポケットに入っているか、いつも頭の片隅で心配している。次第にこの不安はどんどん強くなっていって、最終的にはスマホを所持すること自体が不安になってしまった。
ここまでくるとビョーキだ。
そんなわけで2年くらい前にスマホに関する何もかもが嫌になって、スマホを持つことを止めた。いまは家と会社でパソコンの前に座っている時しかオンラインにならない「連絡が取れない人」になって、周りの人たちに迷惑をかけている。
まぁそれでも一緒に遊んでくれる友達だけが残ったので、人間関係の断捨離になったんだけどね。
こんな風に、僕が執着し始めると、極端なまでにあら探しして、見つかった不安材料に執着してしまう。
これは人間関係でも同じで、スマホよりこっちの方が深刻だ。
大切な人ができると不安になる
友達だった時はお互い尊重し合える人だったのに、男女の仲になった途端にいろいろな不満が噴出して、程なく親友と恋人を同時に失うよくあるパターン。
僕はこれが極端だ。
相手を大切に思えば思うほど、僕のこだわりに合わない部分が許せなくなる。そして相手をコントロールしようとする。いわゆる束縛してくるウザいヤツだ。
ある時、これって自分の不安を取り除くために、相手を利用しているだけだと気付いた。
ショックだけど、僕には愛情という概念がないのかもしれない。
大切な人がいる時のほうが、独りでいるより不安になる。こだわりと執着に心がかき乱され、いつもどこかで相手の不安材料を探しては心配している自分がいる。
それで程なくスマホを手放したときのように、全部嫌になって関係が破綻する。
この執着心、どうしてくれよう
傷がついただけでスマホが気に入らなくなる。相手の些細な欠点で関係が破綻する。
僕は執着した対象に、欠点や不安材料を見つけ出す天才だ。まったく不快な天才もあったもんだ。
でも見回すとこういう人ってたくさんいる。
例えば、交際相手のスマホを覗き見て不安材料を探さずにいられないメンヘラちゃん。ネットを巡回しては不安材料を見つけ出し、今だに放射能!放射能!叫んでいる人。なにか事件が起きると安倍が!もしくは韓国が!いう人。
でも、よく考えるとスマホが普及したのも、原発がぶっ壊れたのも、安倍政権が発足したのも、比較的最近のことだ。執着しちゃう性格って簡単には変えられない。だからきっとそれ以前、こういう人たちは別の不安材料に執着しては、ガーガー騒いでいたに違いない。
ってことは、彷徨える執着の対象は、自由に変更できるんだ(=^・・^=)!
欠点を見つけて・改善策を考えて・実行するって、立派に今流行りのPDCAじゃないか。僕もスマホとか女じゃなく、もっと建設的な対象に執着できないだろうか。
自分のスキル向上に執着する
そんなわけで、最近は執着する対象を「文章力とテニス」に絞って、他のことは一切気にしないようにしている。なんで文章力とテニスなのかは長くなるので別の記事にまとめる。
このお陰で、最近僕の心は穏やかだ。
具体的には、Kindle本や先人のブログをたくさん読んで、ダメなところを探す。良いところではない。僕はあくまで不安材料を探し出す天才なのだ。それで、なぜダメなのかを分析して、自分の文章の改善に役立てる。
テニスに関しても同じで、仲間の打ち方や試合での戦略に弱点を見つけては、自分の練習に取り入れる。
まぁ、雨でもテニスコートに繰り出して管理人のおっちゃんに怒られたり、寝る前に記事を書き始めたら止まらず翌日会社をサボったり、失敗もあるけどね。でも、いくら執着しても誰も傷つけないし、おカネを浪費することもない。それどころか文章力に自信がついてテニスも上手くなる。
最高じゃないか。
いったん不安材料に執着すると、四六時中それしか考えられなくなる性格が役に立つ日が来るとは思わなかったぜ(=^・・^=)♬