なにを隠そう、僕はパンツからジーパンまで全身を世界ブランドUNIQLOで着飾っている。
ここ最近、UNIQLO以外の店で服を買った覚えがない。UNIQLO以外で最後に服を買ったのは、10年前に米国ボストンに行った時。そこでお土産に買った、ハーバード大学謹製の「学歴詐称パーカー」が最後。
日本に一時帰国するための冬服とか、たまには別の店で冒険しようと出かけるものの、気付けばUNIQLOでウルトラライトダウンを物色していたり。
そんなUNIQLO中毒「ユニクラー」は僕だけじゃない。
昨今シンガポールは島中がUNIQLOまみれ。食品スーパーさえ無いクソショボいショッピングモールにさえ、UNIQLOはある。やっぱり売れているんだろう。
今日は、そんなユニクラーの僕が、世界的ファッションブランドUNIQLOへの愛を語る。
UNIQLOには安心感がある
僕はファッションに興味がない。
いや正確にいうと、可能ならイカした格好をしたいと願ってはいる。だけど服に労力とおカネをかけたくない。5000円の服は高いと思うのに、5000円のシングルモルトは安いと感じる。
そういう種類の人間だ。
だから酒屋には堂々と入店できる。買う意志と資力があり、なおかつ酒に関する知識も持っている。だからもし店員サンに話しかけられてもキチンと対応できる。
ところが服屋ってヤツはどうしてあんなに入り難いのだろう。開放型の店舗にも関わらず、まるで目に見えないバリアシールドが張られているようだ。
この原因は2つあって、何を買うべきか吟味する知識を持ち合わせていないことと、服におカネをかけたくない葛藤。だからもし「何をお探しですか?」などとファッションこだわってます系イケメン崩れな店員サンに話しかけれれたら「いや、なんとなく見てるだけで、いや、別に買うかわからんし…」とキョドりそうで、その恐怖心が僕を服屋から遠ざける。
でも大丈夫。そう、UNIQLOならね。
UNIQLOの店員サンはスゴい。世界のどこの店舗に行っても、歓迎されている安心感を与えつつ、それでいて無駄に話しかけてこない。
しかも、服におカネをかけたくない僕でさえ「この品質ならこの値段は当然だ」と思う服ばかりが並んでいる。
ここなら買える!!俺にも買えるぞ!!UNIQLOに行くと、そんな自信と購入意欲が湧いてきて、なんだか元気になる。
UNIQLOの無地を着れば真人間に擬態できる
ジャングルに隠れるなら迷彩服、都会に隠れるならUNIQLO服である。
サイズの合ったUNIQLOのジーパンと無地のシャツを着ておけば、最低限「普通の人」でいられる。いわば真人間に擬態するための必須アイテム。
よく交際相手の条件にあげられる「清潔感のある人」ってヤツ。「イケメン」と意訳するのが正解だと思っているけど、遺伝子レベルで人生やり直すのはツラい。そこで、とりあえずUNIQLOを武器にそのスタート地点に立とうというわけだ。
ファッション雑誌などで独自研究を重ね、周りから浮かず嫌われないセンスを身につけるのは偉業だ。僕が生涯を捧げても無理だろう。
でも大丈夫。UNIQLOならプロのデザイナーさんのセンスをお手軽に拝借できる。ありがたい。
UNIQLOは世界中で買える
UNIQLOは世界中に店舗があるのもいい。
僕ぐらいのユニクラーともなると、五番街でティファニーを素通りしてUNIQLO巡礼、明洞でブランド品を見たいという相方を放置してUNIQLO巡礼である。
海外店舗に巡礼した時はとりあえず靴下を買うんだけど、世界のどこでも同じデザインがほぼ同じ値段で手に入る。このコンビニ的、牛丼屋的、TSUTAYA的な安心感。もうUNIQLOのある街なら世界のどこでも生きられる全能感が湧いてくる。
3足セット10ドルの靴下で手に入る全能感。
ディズニーじゃ魔法にかかれない僕だけど、UNIQLOでは魔法にかかる。
ヤバい(=^・・^=)!
UNIQLOは古着をリサイクルしてくれる
僕は1年に1回、全ての服を入れ替える。
古いのをガサッと捨てて、新しい1年のお供をUNIQLOに買いに行く。パンツから靴下まで全てだ。だいたい4日分のフルセットを持っていて、これを順繰り1年使うと1アイテムざっくり100回着ることになる。
それでもやっぱりモッタイナイ。
UNIQLOは品質が良いので100回程度ではまだまだ着られると思うものの、やっぱり少しくたびれてきてイケメンのスタート地点「清潔感のある人」から落ちる可能性がある。
でも大丈夫。そう、UNIQLOならね。
洗濯して持っていけば無料で回収してくれる。こうして集められた服は、世界の難民や被災者に届けられるらしい。化学処理で繊維素材としてリサイクルするのではなく、服を服のままリユースするというのがまた良い(=^・・^=)!
これからもUNIQLOと共に世界で生きる
まぁ良いことばかり書いてきたけど、UNIQLOはなにやらブラック企業な側面もあり、インターネットや週刊誌の報道を見ると、労働環境や生産工程に批判もあるようだ。
僕の身近にもそんなUNIQLOの犠牲者がいたり…。
それでも、もはやユニクロによって僕のライフスタイルができている。これからも海外で細々と暮らす僕の近所で、安心して着られる服を売って欲しい。