「あぁー!飲んじゃったー!もう仕事できない~♬」
酒好きさんを好んでフォローしているので、夜になるとこんな幸せそうなTweetが流れる。
観察すると、一般的にお酒を飲むと仕事ができなくなると感じる人が多いようだ。
ところが僕は逆で、ほろ酔いくらいが一番集中力が高いし作業の質も上がると感じる。実際にこのブログでアクセスが多い記事は、酔っ払った勢いでiPadに話しかけて文字起こしした文章だったり。
だから単なる気分ではなく、アルコールによって本当に能力がブーストされている可能性がある。
酒好きかつ発達障害っぽい人には高確率で理解してもらえる、脳みそ酒ブースト。今日は僕なりにどうしてだか考えた結果をまとめる。
ワーキングメモリー
発達障害はワーキングメモリーが足りないと言われる。
ワーキングメモリーとは「短期記憶」と「情報を整理するチカラ」を司る脳の機能のことだ。
やるべき作業に必要な情報をとりあえず覚えて、それを適宜思い出して手を動かす。発達障害はこの時に記憶できる情報が少ないのと、必要な情報を取捨選択する能力が低いんだって。
それでワーキングメモリーがすぐに満杯になって、いつしか溢れ出し、人によってはパニックになる。僕の場合はワーキングメモリーが溢れるとフリーズというか、その場で固まって何も出来なくなっちゃう。あ、あ、あ…みたいな感じ。
我ながらポンコツすぎる…。
実際にワーキングメモリーの機能を司っているのは、海馬と呼ばれる脳の奥底にある部位だそうだ。
じゃあ、酒を飲むと海馬が活性化するのだろうか。
でも、ざっと調べた限りそんな情報はなく、逆にアセトアルデヒドで神経が傷つき脳が萎縮するとかお酒にまつわる怖い情報が流れ込んできて、大酒飲みの僕は目を覆った。
どうやら、お酒で脳が活性化するわけじゃないっぽい。
酒で感覚が鈍って流れ込む情報が減る
僕の脳は要らぬ考えが浮かんでは消える「意識の雑音」で常にひっちゃかめっちゃかだ。
例えばこんな感じ。
事務作業をしているときに、外を救急車が通る。あ、誰か怪我したのかな。交通事故だろうか。えーと、音が低くなるのドップラー効果だっけか、あ、今サイレンが低くなった。お、交差点曲がったね。ってことは隣町の総合病院の方へ向かったな。こりゃ重症かも・・・
こんな風にサイレンに意識が持ってかれて、その間ずっと作業の手が止まる。同僚の話し声とか、課長の電話とか、そんなのでいちいち作業が手につかなくなって、いつまで経っても終わらない。
僕の場合、お酒を飲むとそんなザワザワした「意識の雑音」が静まる。
意識の雑音のトリガーになるのは、僕の場合周りの音だ。人によっては光や臭いのこともあるみたい。
お酒を飲むと能力がブーストされるように感じるのは、アルコールで聴力が鈍るからじゃないだろうか。それで無駄意識のトリガーになる周りの音が脳に伝わりにくくなり、集中力が続く。
これがアルコールで能力がブーストされる正体か。
それに思い至ったのは、ある日音楽を聴きながら晩酌していて、酔っ払うに従ってどんどんボリュームを上げている自分に気付いた時だ。明らかに酔うと聴力が弱くなっている。
あと、酩酊するとダランと弛緩して、ADHD的な多動が落ち着くというのも作業効率に寄与していると感じる。
酔って仕事すれば僕だってデキる子
僕は仕事がデキない。集中力の欠如が今のところ一番仕事の障害になっている。
でもお酒を飲めば雑念に邪魔されることなく作業を継続できるのは大きな希望だ。酔って仕事すれば僕だってデキる子になれる可能性がある。
こりゃランチにビールが許されるドイツ企業に転職するしかないな(=^・・^=)
オフィスにビールを!!