発達障害が住みやすいのは野良猫が多い都会の下町

ネコに嫉妬してばかりいる。

苦労して書いたブログが多少バズっても、おキャット様にコンテンツとして到底かなわない。

道行く野良のネコ達も、僕より余裕のある暮らしをしているように見える。実際は厳しい生存競争を戦っているのだけど。

そういえば僕が住みやすい街には猫が多かった。

今までたくさん引越しをしてきたけど、首輪をした半野良キャットがブロック塀の上を闊歩し、ちょっと寂れた公園の日だまりでデブ野良が昼寝しているような街には、僕にも居場所が確保されている気がするんだ。

今日は僕のように発達障害っぽい人が、野良猫が多い街に住むと幸せになれる話を書く。



包容力のある街には猫が多い

満員電車に揺られる去勢された人間たちを観察していると、まるでネクタイに鈴が付いているみたいだ。

自由とキンタマを捧げるかわりに三度の飯を保障された飼い猫は、どこかサラリーマンっぽい。友達の家に遊びに行ってそんなサラリーマン猫に出会うと、ついつい敬語で話しかけちゃう。

どこか僕とは別の種類のイキモノに感じて、よそよそしくなっちゃうんだ。

やっぱり癒されるのは野良猫。

彼らはエサをくれるお婆ちゃん、寒い日に避難させてくれる猫屋敷に世話になりつつ、移動の自由とキンタマを守り通す。野良といえど孤高な無頼派ではなく、うまく人間社会と折り合いをつけながら生きている。

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そんなノラさんが多い街には包容力がある。猫にエサをやり、のんびり眺めていられるだけの経済的・時間的なゆとり。寒い日に猫を気にかけ自分の門戸を開放する優しさ。

毛並みの良いノラが元気に暮らしている街には、そういう余裕のある人がたくさん住んでいる。

よく手入れされた庭木、庭先に並べられた鉢植えの花々、キチンと管理されたゴミ集積所。そうした小奇麗な物陰にはノンビリした猫が佇んでいて、天気の良い日に散歩していると豊かな気分になる。

僕はそのような街で野良猫みたいに暮らしたい。

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歩きやすくクルマが少ない街には猫が多い

鬱で仕事を辞めたら、社会と接点がない不安に駆られるようになった。

そんな時は居ても立っても居られず、ひたすら求人情報を検索したものだ。だけど、どの仕事も僕に務まる気がしない。挫折感と劣等感が邪魔をして客観的に自分を見られない。

いつしか求人情報から目を逸らし「発達障害 適職」などと検索している。

同じような情報が載ってる同じようなサイトを何度も繰り返し読んでは、淡い可能性で根拠のない安心感をドーピング。それでなんとか精神を保っていた時期がある。

そんなことはどうでもいいとして。

逆に発達障害に向かない職業の筆頭が「トラック運転手、タクシードライバー」ってヤツ。マルチタスクと集中力を長時間持続させる必要があり、もし失敗したら人の命を奪うからだ。

発達障害とクルマは相性が悪い。

一方、猫にとってもクルマは最大の脅威だ。

だから、ブロック塀、電信柱、立て看板、登下校中の小学生、杖をついたお年寄り、駐車する場所もない。そんな、道が狭くクルマ通りが少ない街が、猫にとって暮らしやすい。

そのような街は徒歩で生活できるように出来ている。コンビニ、スーパー、郵便局、ちょっとした病院なんかが一通り徒歩圏内にあって、自転車に乗れば駅も近い。

こんな歩ける範囲で生活に必要なモノが揃う街は、運転に向かない発達障害にとっても暮らしやすい。

僕はそのような街で野良猫みたいに暮らしたい。

なお、主にアメリカ西海岸では歩きやすさを数値化したWalk Scoreが暮らしやすい街の指標となっている。

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暖かい地域には猫が多い

平均寿命が3年とも言われるノラ猫稼業にとって、冬をどう乗り切るかは重要だ。それでも愛くるしいモフモフアニマルであれば、冬の間かくまってくれる猫屋敷もあろう。

ところが残念なことに僕のようなオッサンは何処にもかくまってもらえない。

メンタルに冬の寒さは良くない。

僕は師走に絶対帰国しない。人付き合いが苦手なくせに、無駄に人恋しくなるからだ。クリスマスソングや年の暮れの雰囲気は理性を狂わせる。メンタルに良くない。

ところが南国で暮らしていると、人恋しいどころかニンゲンが暑苦しくてしょうがない。シンガポールの出生率が世界最下位レベルなのは冬がないからだと確信している。

そのくらい年中暖かい場所で暮らしているとメンタルが安定する。

こっちの猫達もお気楽なもので、なんというか生き残る切迫感が一切ない。

アッタス(金持ち)オババが設置したジューシーな猫缶をゆったりとほうばり、仲間と奪い合うでもない。僕がトボトボ歩いていると「景気悪そうだな。お前も食うか?」ってか感じに誘われるほどだ。

どうりで地域猫と友達になろうと安物のカリカリを撒いてもハトとムクドリしか寄ってこないわけだ。

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発達障害が住みやすいのは野良猫が多い都会の下町

そんなわけで発達障害が住みやすいのは野良猫が多い都会の下町だ。出来れば暖かい気候の土地がいい。

世界中どこでも、そういう場所には野良猫が多い。まさに野良猫は暮らしやすさのバロメーター。

僕は野良猫がのびのびしている街で、野良猫みたいに生きてゆく。