露店や屋台が多い街で暮らすと価値を生み出してお金に変えるという感覚が身につく

「そんなんで将来どうするつもりだ」と言われることがある。

発言の主は100%日本人のオッサン。

無職でふらふらしてた時や時給400円でバイトしてた時なら、まぁそういうお説教を拝聴する気にもなろう。でも今は大企業の正社員として働いているんだけどな。

意味がわからないので「あなたは東証二部の会社にお務めですが、弊社はNYSE上場なんでw」とか煽ってみると「そういうことじゃない」と。じゃあどういうことなんだ。説教してくるオッサンはどういう訳かみんな話し方が論理的じゃなくて、意味を汲み取るのが大変。でもまぁ意訳するとこう言いたいっぽい。

どうせ君もいつかは日本に戻るんだから、ちゃんとした仕事(=日本企業)に就いて、結婚して家を持ちなさい。真面目に生きないと将来後悔することになるぞ。

これは宗教だね。サラリーマン教。

年寄りだけじゃなく、苦労して職に就いたいわゆる氷河期世代の人たちにもこうした価値観が蔓延していると感じる。まだ若いのに心配だ…。

価値を生み出しておカネに変えるという感覚

日本の街並みは「ゴミが落ちてない」「犬を連れている人が多い」というのが、日本を旅行した外国人の定番の感想だ。

でも僕は帰国する度に「街に屋台がない」ことに違和感を覚える。

僕の初海外は韓国ソウルだったんだけど、卵が入ってる大判焼きみたいなのや、激辛トッポキなんかを路上で売ってて楽しかった。台湾も言わずもがなの屋台天国。夜市はもちろんだけど、半径100mの住民向けに細々やってるような店が美味い。

一方、日本に屋台がないのはコンビニが最強すぎるからだ。場合によっては台湾の屋台より高密度に全国どこにでもあって、しかも何でも出来るとか無双すぎる。

この違いが人々の起業意識に与える影響はハンパない。

参入障壁が低い屋台は身近な起業手段だ。この場所は半径100mにドリンク屋が無い!と気付いたら、自分がドリンク屋を開けばいいんだ。売れなければ屋台を引いてどこでも行けるし、イベントで人が集まるタイミングだけ営業してもいい。もし失敗に終わっても初期費用が安ければ店を畳む決断もしやすい。

一方、コンビニを開業するのは大変だ。開業資金はもちろん、暇な時だけチョコっと営業することが出来ない。人も雇わなければならないし、フランチャイズ契約に従ってノルマも発生する。酒屋をコンビニに転換したけど、廃業になり多額の借金が残ったという話も。

そんなわけで、なにかと規制が多い日本には屋台のように気軽に始められるビジネスが少ない。その結果身近に起業で成功した人もおらず、日本人にとって起業はリスクになってしまう。

そして「価値を生み出してお金に変える」という感覚を育むチャンスに恵まれないまま大人になり「おカネは会社に滅私奉公して頂くもの」「汗水垂らして働いた給料以外は汚いおカネ」みたいなサラリーマン教徒になる。

僕に説教垂れるようなオッサンは、ちゃんとした企業で真面目にやってるから将来安泰とか信じちゃう「会社にしがみつくプロ」だ。

メルカリが日本を変える!?

ホームパーティーが盛んなアメリカでは、子供が家に集まった近所の人たちにレモネードを売ることでビジネス感覚を磨くという。レモン、砂糖、水という子供のお小遣いでも調達できる材料を混ぜるだけなんだけど、酸味と甘味のバランスでいろんな味を作れる。それで顔馴染みのお客さんのリアクションを見ながら、接客や商売の工夫を学ぶらしい。

タイのバンコクでも朝の通勤時間だけドリンクを売る美容院とか、お昼の時間だけ開くご飯屋さんが沢山あった。本業のついでにちょこっと工夫して収入を増やすことが当たり前なんだ。

こんな風に、日本でも気軽に価値を生み出してお金に変える体験が出来ないかと思ってたんだけど、今年久しぶりに帰国したらフリマアプリ「メルカリ」でモノを売る人がめっちゃ増えててビックリした。

会う人会う人メルカリユーザーで、みんな売る方。今まで商売とか興味なさそうなキャラだったのに、安そうなものを見つけては相場を調べ、利益が出そうなら購入して即出品。全部スマホで完結するんだね。

そして僕が知らない間にメルカリ便みたいな周辺環境も整っていてビックリ。日本もちゃんと変化しているんだな(=^・・^=)!

まぁ品薄のゲームを買い占める転売ヤーとか、チケットを転売するダフ屋行為は社会に害しか生み出していない。それはそれで取り締まるべきとして、相場より安いものを見つけて、それを見つけられない人に高く売るのは価値を生み出すことに他ならない。

「おカネは会社に滅私奉公して頂くもの」「汗水垂らして働いた給料以外は汚いおカネ」みたいなサラリーマン教が日本から早急に駆逐されることを切に願う。

今やインターネットが商売の主戦場。僕もブログに広告貼るだけじゃなくて、来年はなんか面白いこと始めたい(=^・・^=)!