開設当初からこのブログで嘆きまくってきた、脳の異物感。こめかみ付近に綿を詰められたような感覚があり、脳がモッサリとダルく、頭が働かない。
その後、これを「ブレイン・フォグ」と呼ぶことが判明し、原因がアンモニアの蓄積であることもわかった。ブログやってて良かった(=^・・^=)!
原因がわかれば対策も取れる。
連続した6時間の睡眠と糖質制限でブレインフォグを予防し、もしブレインフォグになってもアミノ酸サプリでアンモニアの代謝を促進し、不快感を緩和する方法を確立した。この方法で僕は活動的に過ごせるようになったので、よろしければお試しあれ(=^・・^=)
そんな中、注目していたブレインフォグを改善する生活習慣の指南書「脳が冴える最高の習慣術」が、ようやくKindle版で出た。これで海外勢も読める!
今日はこの本の感想を書く。
アメリカの本だなぁ!
日本人が書くこの手の健康指南書は「誰でも簡単!」「3日で効果!」「1日5分で!」みたいに、お手軽感を前面に出す物が多い。
ところが本書は真逆。
「全てを実行し続けることは無理だろう」とか書いてあってズッコケた。玄人感がハンパない(=^・・^;=) でも効果があることは網羅的に書き尽くしたっていうアメリカ人的な自信が感じられて信頼感がある。
あと、冒頭の7割で理論が示され、具体的な生活習慣の改善方針は最後の3割に書いてある。分量がある本だけに、読書慣れしていない人はいきなり後半から読み始めた方が身になるかも知れない。
そして日本語訳が秀逸。
本書はアメリカのアメリカ人に合わせて書かれているので、適宜日本の事情や日本人の場合について参考例を示してくれている。これがわかりやすさの決め手になっている。
魚に含まれるオメガ3脂肪酸
本書を読んで収穫だったのは、脳の健康に大切なオメガ3という油についての記述だ。
僕はブレインフォグ対策として糖質制限を実践している。付き合い以外で米・パン・麺を食べず、甘いものも控える。これらの主食を食べなくなってから、確実に体調が良くなったし、ADHD的な多動・衝動が緩和した。
糖質制限で重要なのは、炭水化物を食べない分のカロリーをキチンとタンパク質で補うことだ。僕は何も考えずに牛肉・豚肉・鶏肉をローテーションしていたんだけど、本書によると魚を取り入れるべきとのこと。
これは魚に含まれるオメガ3という油が、脳の健康維持に効果的だからだ。そしてオメガ3脂肪酸の中でも、特にEPAとDHAが認知能力とIQを高めるらしい。
さらに脳の調子を整え気分を良くするにはオリーブオイルが有効という。オリーブオイルは悪玉コレステロールを減らす一価不飽和脂肪酸だ。悪玉コレステロールは認知症の原因と言われるアミロイドβと関係があるらしく、オリーブオイルでこれを防ごうというわけだ。
魚…。オリーブオイル…。
おぉ!オイル・サーディンがあるじゃないか!DHAを多く含むイワシが丸ごとオリーブオイルに漬かっているなんて、これは最強フードなのでは!?
本書の油とタンパク質の章を読み終えた僕がスーパーに走ったのは言うまでもない٩꒰⍢ ꒱۶⁼³₌₃
ブレインフォグは神経伝達物質のアンバランス
僕はブレインフォグの原因は中枢神経に蓄積したアンモニアだと確信しているんだけど、本書でアンモニアに関する記述は無かった。
逆に本書でブレインフォグの原因と書かれていたのが、神経伝達物質のアンバランス。
特にセロトニン、ドーパミン、そしてストレス物質コルチゾール。このバランスを適切に保つような生活習慣を実践すれば、ブレインフォグを予防できるという。
その生活習慣の決め手となるのが「食事」「睡眠」「運動」「人との繋がり」「瞑想や信仰心」とのこと。
でもさ、そんなの当たり前じゃんね…。
超健康的に暮せばブレインフォグは消えます!というのは身も蓋もないと思うんだ。そして本書が指南する「健康な暮らし」のハードル高すぎる。もしこれを実践しないとブレインフォグになるなら、すでに全人類がブレインフォグだ。
なぜ同じ生活をしているのに、ブレインフォグに悩む人と、元気に暮らせる人がいるのか。本書にはこの説明が欠けていると感じた。
僕はアンモニア説で爽快な脳を手に入れた
ブレインフォグに悩む人と、元気に暮らせる人の違い。それはアンモニアの代謝能力と確信している。
- 糖質制限で血糖値を安定させ中枢神経のストレスを減らす
- 連続した6時間の睡眠で中枢神経からアンモニアを除去する
- アンモニアの代謝反応であるオルニチン回路をアミノ酸サプリでブーストする
この3つで僕は爽快な脳を取り戻せた。これからも継続していくぞ(=^・・^=)