ADHDが旅の準備で忘れ物を減らすには

ADHDの気がある人は、旅の準備が苦手だと思う。

かつて一緒に旅した友人などとらのあなのビニール袋にパスポートやら図書館で借りたるるぶをグッチャにぶっこんで、しかも遅刻して空港に登場した。

それじゃバックパッカーじゃなくてビニールバッカーじゃないか(=^・・^;=)

僕も僕とて同じようなもん。

小学生の頃から「明日の準備」が出来ないので、ランドセルには常に国数理の教科書とドリルがズッシリ入っていた。この三教科は宿題が出るので置き勉が出来ないのだ。あとは、どうせ板書取れないので板書しているフリをするためのノートが1冊。

ADHDで板書取れなくても大学まで出られたが日本社会には適応出来なかった話

このランドセルは「安心セット」であり、そこにプール道具とか給食道具を加えれば、ほぼ何も考えずに忘れ物で怒られない仕組み。

高校時代は山岳部だったんだけど、荷造りで何度も失敗している。例えばカレー用の豚肉をカタマリでもって行ったり、ヘッドランプ用の予備の乾電池を1パック丸ごと持って行ったことも。重くてしょうがなかった。

何がどれだけ必要か予測するのが苦手と言える。

大人になって良かったのは、忘れ物をしても自分が困るだけで怒られないことだ。 パスポート、スマホ、クレカさえ忘れなければ、最悪現地で買えばいい。

とは言え無駄な出費は抑えたいので、今日は僕が旅行前にやっている荷造りの工夫について書く。

朝昼晩に音声メモ

何がどれだけ必要か考えながら、それを効率よく詰める。発達障害の部屋はたいていグッチャに散らかっているので、そもそも必要な物品を探し出すも一苦労。

僕が忘れ物がないように荷造りをするには、そんなマルチタスクを個別の作業に分離する必要がある。

具体的には「荷造り」とは次の3つのタスクに分けられる。

  • 持っていくものをリスト化
  • 持っていくものを集める
  • 持っていくものを詰める

リスト化…。僕が最も苦手な行為だ。なのでお約束のApple Watchで音声メモをつけることにしている。

ADHDにApple Watchが向いている5つの理由

旅行の日が近づいてくると「あ、これ持ってかなきゃな」と心の片隅で意識することがある。ところが夜の歯磨き中に歯ブラシセットが必要だと思ったにも関わらず、なぜか荷造りのときには忘れているんだよね。

だから必要だと思った時点でApple Watchで音声メモ。

発達障害にApple Watchの良いところは、常に腕に付いているところだ。僕は寝る時もシャワーでも付けっぱなしなので、身体の一部と化している。

音声メモの良いところは、ラクなことだ。紙のメモは紛失するし、スマホのメモはフリック入力がダルいので「後でまとめて…」などと言い訳して結局続かない。

音声メモならApple Watchのアイコンを押して「歯ブラシ!」とつぶやくだけで3秒で終わる。タスクを単純簡単に落とし込めば、習慣化しやすい。

整理整頓は諦める

旅行の前日くらいに持ち物を「集める」作業に入る。

まず軽く部屋を片付けよう。荷造りにはモノが散乱していない床が必要だ。

片付けられない僕は神聖なるゴミ屋敷に住んでいる

それから音声メモを順番に聴いて、借り物競走の要領で必要なモノたちを取ってくる。ここで、バックパックやスーツケースに詰めることは考えない。取ってきて、床に放り投げるだけ。

シングルタスクにしないとミスが出るし、無駄に疲れるからね。

足りないものは別途買い物リストの音声メモを作る。

そして持ち物の山が出来たら、いよいよカバンに詰めるのだが…ここで荷物の整理整頓は無視。とりあえずグッチャで良いから全部カバンに入れば良い。

整理整頓は僕が苦手なトップ5に入る。

整理整頓しなきゃいけないなら旅行に行かないレベルの苦痛。だからグッチャで良い。そして、ここで大切なのは、荷物を1つのカバンにまとめること。入り切らない場合は荷物を減らす。入らないからって別のカバンに分けると、絶対無くす。

絶対だぞ(=^・・^#=)

忘れ物の心配はしてもしょうがない

そして完成したイビツな形のリュック…。

頼りない…。心許ない…。

絶対何か足りないに違いない。一度全部中身を出して、最終チェックをしたくなる。でも心配してもしょうがないんだよね。出して入れる過程で何か抜けたりするし、僕は一度詰めたらもうそれで出かけることにしている。

パスポート、スマホ、クレカがあれば世界の大抵の場所でなんとかなる。忘れ物をする不安に駆られたら、これを思い出そう。

「パスポート、スマホ、クレカがあれば大丈夫!」

というわけで、日曜日から1週間ベトナムへ行ってきます(=^・・^=)♬