ズル休みのすゝめ

今日はまず、この記事を読んでいただきたい。

怠惰を極めた国モンテネグロの10の掟が日本人の常識を超えすぎている件
アドリア海沿いの小さな美しい国モンテネグロ。そこに住む人たちの国民性についてはある名高い特徴があります。それが怠惰。どれだけ怠惰なのか。そのレベルが半端ないので記事にしてみました。

ロシア語で語られる「怠惰」を是とするモンテネグロ人気質、モンテネグロの十戒。僕が特に好きになのは最初の3つ。

  1. 人間は疲れて生まれてくる。そして休むために生きているのだ
  2. 自分自身のように自分の布団を愛せ
  3. 夜よく眠れるよう日中は休息すべし

なんという破壊力のある言葉。得てして発達障害はこの通り、普通の日常生活で疲れる存在として生を受ける。

僕に関してはむしろ普通に合わせるために疲労しているとも言える。真人間に擬態するのに疲労する。蛍光灯の明るさに疲労する。会話に混ざる雑音に疲労する。不眠症で夜寝るのにも朝起きるのも果てしない苦行。。。

僕もモンテネグロに移住したらラクに生きられるかしら。



激動のバルカン半島

モンテネグロと聞いて最初に思い出したのが、米原万理著「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」という本。

彼女はソ連崩壊時に活躍したロシア語通訳家で、ハルヴァという謎のお菓子を生涯求め彷徨う求道者を量産した教祖でもある。

彼女は日本共産党の代表としてプラハに赴任した父親について、プラハのソ連学校で幼少期を過ごした。そこで出会った国際色豊かな同級生たちは、共産主義社会の崩壊とバルカン半島の民族紛争で離れ離れになる。

そんな激動の歴史に翻弄された友人たちを、大人になってから訪ねて歩くのが本書の物語。

彼女は最終的に3人の同級生と再会を果たすんだけど、その中で最も印象的なのがヤースナことヤスミンカさんだ。

ユーゴスラビア出身のムスリム人である彼女は、米原女史と離れ離れになった後もユーゴ内戦と民族紛争に晒され続ける。そして米原女史が再会を果たしたのは、米軍とNATOに空爆される直前のベオグラード。

その頃ヤースナは結婚して子供にも恵まれ、共産圏に特有の大規模な団地で暮らしていた。そして彼女の旦那さんがモンテネグロ人なのだ。とはいえ元々はユーゴスラビアという多民族国家。ヤースナのムスリム人と呼ばれる民族は、最近でもモンテネグロの人口の4%を占める。

それが民族紛争で残虐を極めた内戦に発展し、最終的にユーゴスラビアは崩壊しモンテネグロを含むたくさんの国に分裂してしまった。

怠惰と言われるモンテネグロ人だけど、10年に及ぶ政治の混乱と民族の殺し合いにうんざりしちゃったんじゃないかな。モンテネグロの怠惰な十戒には、この世を達観したような悟りの境地を感じ取った。



ズル休みのすゝめ

怠惰の十戒を読んでこんな風にモンテネグロに想いを馳せたら、僕まで達観してしまい元々少ない労働意欲がすっかり枯渇した。

これはもうズル休みコースだな。

シンガポールの外資はズル休みがしやすい。これは休暇の制度がバケーションと病欠に分かれていることが大きい。

根腐れ日本企業に勤めると有給休暇の日数だけが与えられ、病欠すると休暇の日数が減ってしまう。まぁそもそも有給休暇を消化出来ないから2日3日病欠したところで大差ないのだけどね…。

でもシンガポールの外資では病欠の枠が別に用意されている。だからいくら風邪で休んでも海外旅行の日数が減ることはない。逆にこの様な人事制度の下では、疲れた日に無理して出張っていくのは損というもの。

流石に病欠日数を全消化すると人事評価の印象は下がるだろうけど、たまのズル休みは誰しもがやっている。上司もズルしてるのに僕がやらない動機はない。

ゴホホン…。

あらやだ、急に咳が出てきたわん(=^・・^;=)

そんな訳で今朝は適当な時間に起きて、病院に行ってヤバめの診断書を貰ってきた。

ズル休みのコツ

一応、病欠する際は診断書を用意するのがルール。これはどこの会社も同じと思う。

ところがもうね、病院もグル。

午前中に総合病院に行くと「明らかにお前元気だろ」ってなヤツらでごった返している。町医者はこの診断書代で成り立ってるんではないかと勘ぐるほど。

特に連休前など、前に1日病欠で積み増して病院から空港へGO!なノリ。なお、なんで僕がそれを知っているかは謎だ(=^・・^=)

でも、ズル休みをキメるにはコツがいる。

自分が突然居なくなっても仕事が平然と廻り、誰にも大きな迷惑がかからないように下地を固めておく必要があるのだ。

そのためにはまず、普段から能力の30%で仕事をすること。病欠すると誰かが僕の業務を肩代わりすることになる。となると、必死に頑張ってるヤツの仕事を引き継ぐのはツラい。でも居ても居なくても変わらんような僕ならば、病欠しても気付かれないかもしれない。

それもこれも、普段から怠惰を決め込んだどうでもいい窓際社員だからだ。でもチカラを抜きすぎるとクビになってしまう。

このさじ加減は重要だ。僕の場合、僕にしか出来ない仕事が1つだけある。これがあるから極たまに絶対的に必要とされ、クビになるなら庇ってくれる人がいる。要は手に職だ。

そして一番大切なのは、同僚が病欠した時に快く業務を肩代わりすること。

お互い様の精神を前面に出していけば同僚も(ズル)休みを取りやすいし、僕が休んだ時も波風は立たない。むしろ職場に「お、俺もそろそろ休もうかな」みたいなフラグを立てることになる。

果報を寝て待つ

そんな訳でモンテネグロに限らず、怠惰こそが価値である。

医療や法律みたいな勤勉さと誠実さが求められる仕事の人は、是非頑張っていただいて高給を取ってほしい。

でも僕は伸びきったネコみたいにグニャグニャな人材だ。こういうタレた人間は、餓死しない程度に怠惰に生きた方が幸せになれる。