大阪の町工場が開発した「最後の一滴まで使えるシャンプーボトル」が話題だ。
シャンプー液を吸い込むチューブの先にプロペラがついていて、これがボトルに底に溜まった残りを最後の一滴までかき集めるらしい。
シャンプーが残り少なくなってきた時の「グジュッ… グジュッ…」っていう吸えてそうで吸えてない状態にフラストレーションを感じている人は多いんだな。Twitterでは「すげぇ!欲しい!」という意見が目立った。
いやいや、こんなの困るでしょう(=^・・^;=)
いいですか?
シャンプーボトルはグジュってからが本番なんですよ!奥さん!
シャンプーボトルがグジュり始めても、気合いでグジュり続ければ2日くらい案外使える量の液体が出てくる。この時点で「あぁ詰替えを買わなきゃ」と意識する。
そして忘れる(=^・・^;=)
翌日もまたグジュりとの戦いだけど、まだ3日目。まだ奥の手がある。ボトルを開けてお湯をちょこっと注ぎ込めば、若干薄いながらも髪を洗えるくらいの界面活性効果がある液体が出てくる。しかもこの薄め液が3日くらいは保つんだこれが。
その3日は「あぁ詰替えを買わなきゃ」と毎日強く意識する。
ところが…忘れる(=^ – – ^;=)
あっちこっちでタスクが溜まる
Amazonダッシュボタンが発表された時は興奮した。
風呂にダッシュボタンを設置しておけば、翌日には詰替えパックがもっさり届く。残りの人生、シャンプーが枯渇して絶望することなく暮らせるなんて!ついに来た!薔薇色の未来!
ところがシンガポールはダッシュボタンの圏外なんだって。
はいはい、そうだと思ったよ(=^・・^#=)
犬も歩けば棒に当たるように、僕が歩くとタスクに当たる。
電車に乗ればSuica(的なカード)の残高が足りないと怒られ、オートチャージにしようとするとクレカの有効期限が迫っている。
会社に付けば社内システムのパスワードを変更しろだの、スタバで休憩すれば「無料ドリンクの有効期限は昨日まででした」だの、それでくたびれて家に帰ればシャンプーが枯渇している。
問題なのは忙しい朝に券売機に並んでチャージしている時間はないし、クレカの更新は銀行に行かなきゃだし、朝イチの忙しいときにパスワードの変更はダルいし、風呂場にシャンプーが売っていないことだ。
つまり毎日毎時間、ひっきりなしに「タスクの先送り」が発生する。
やるべきことが山程ある状態は、それだけで脳のワーキングメモリを消費して体調に悪い。それでメンタルを守るべく意識しないようにすると、忘れる。
タスクは溜まるばかりで減らないのだ。
おカネでタスクを減らす
とか泣き言を言うとね。
その都度メモしろだの、面倒見の良い奥さんを探せだの、うるさいことをアドバイスされる。
まずメモを書いて毎日確認するのがタスク。絶対ミス出来ない仕事ではApple Watchに音声メモをしているけど、これをプライベートでやるのはまっぴらごめんだ。
それに奥さんがいたら、結婚記念日を忘れないとか前日までに気の利いたプレゼント買うとか、タスクがむしろ爆増する予感。そもそも自分の生活能力を補うために奥さんを探すとかなんか違うだろう。
タスクはタスクを増やす。
ガラクタを入れる引き出しを買わなきゃ、引き出しを設置する棚を買わなきゃ、棚が入る大きな家に引っ越さなきゃ、みたいな。
そこはガラクタを捨てろと。
そう。タスクを処理できないなら、タスクを減らすしかない。
というわけで身体も洗えるシャンプーに切り替えて、ボディーソープを廃止した。クレカは1枚だけ残してあとは廃止。シャンプーの詰替えは5袋買い置きしている。
あと、おカネを払って苦手なタスクを誰かにやってもらうのは手だ。
今住んでいるシェアハウスは水まわりとかの掃除をメイドさんがやってくれる。インターネットや水道みたいな面倒くさい契約も大家さんがやってくれるし、水漏れとかトラブルが発生しても自分で解決しなくて済む。
テニスコートの予約とスケジュール管理も相方に丸投げし、かわりに僕はテニスボールを供給する約束になっている。
こんな風に苦手なことは無理して自分でやらず、得意な人におカネを払ってやってもらうとスッキリする。
でもね、本当はテクノロジーでなんとかなる未来を期待している。
現金を持ち歩く必要がなくなるクレジットカードは画期的なのに、プラスチックのカードが定期的に期限切れするとかダサい。シャンプーだってそろそろ空気から自動生成されて壁から湧く時代が来てもいい頃合いだろう。
僕は21世紀の中途半端な文明に失望している。人類の進化に期待しよう。
おっけーGoogle!マルっと全部良きに計らってくれたまえ!