苦労して健康を犠牲にする「ニセの頑張り」では結果が出ない

Skype英会話〇〇時間達成した!みたいなアピールをしてくる人がいる。彼は英会話をかれこれ3年も続けているようだ。

だから「そろそろ英文履歴書を用意して海外求人に応募っすかね!」というと「まだまだそのレベルじゃない」と弱気になっちゃう。彼はもともと震災を期に海外移住を目指し始めたのに、今だに日本でウダウダ言っている。

それは勉強のやり方が間違っているんじゃ…(=^・・^;=)

学習方法って本当に大切で、自分に合ってないやり方で何時間勉強したところで一向にチカラがつかない。だから一定期間努力して成果が出ないなら、思い切って別の方法を模索したほうがゴールが近くなる。

ところがそうアドバイスすると「俺は頑張っているんだ!」って怒り始める。それってまるでゴールすることより、ゴールを目指す過程が目的になっているような…。

なぜなのか(=^・・^;=)

無理をすると努力した気になれる

結局、彼は「努力している自分」に酔っているに過ぎない。

漫然と「努力っぽいこと」をするのが目的になると、TOEICなりTOEFLなり英語の試験で実力を測ることを止める。試験を受けると「努力っぽいこと」をしたのに全く成果が上がっていないのが白日の下にさらされるからだ。

実力を測って現実を受け止める「ホンモノの努力」を止めると、学習方法を改善できないので成績は一向に上がらない。今後結果に注目しない限り、彼が海外移住する日は永遠に来ないだろう。

努力している自分に酔う簡単な方法は「無理をすること」だ。

典型的なのが寝てない自慢。

どんな成果を出したか誇れないものだから、その過程でどのくらい無理したかを主張する。

でも実際は度重なる睡眠不足で集中力も正確性もガタガタ。そこで可能な部分をサクッとマクロで自動化して修正すると、感謝するどころか怒り出す。

「俺は頑張っているんだ!」

こうした「ニセの頑張り」は作業の効率を下げ、成果をむしろ遠ざける。そして日本社会にはこの「ニセの頑張り」がはびこっている。

昨今、日本人の生産性は先進国最下位レベルにまで堕ちてしまった。

この原因は少子高齢化を持ち出す以前に、結果ではなく「どれだけ頑張ったか」で評価が決まる労働文化だ。

効率よく作業して定時にサクッと帰る社員より、遅くまで残業したうえ上司に付き合って酒をのみ、翌日二日酔いで出社するような社員が評価されるなど狂っている。

日本が「アジアで1番働きたくない国」にランクイン

そんな狂気に付き合うのは御免とばかりに、高度技能を持つ外国人にとって日本はアジアで最も魅力がない国になってしまった。

安っぽい団結と虚しい絆

じゃあ部下を残業させ、深夜まで飲みに連れ回し、翌朝そろって二日酔いで出社するような上司は何を考えているんだって話になる。コイツがいるから職場の生産性が下がり、効率よく作業できる人材が割りを食った上に評価されない地獄が生まれる。

悪の枢軸。

この手のオッサンを駆逐すれば、日本はもっと働きやすく生産性が高い国になるだろうに…。だけど日本中に無意味なオッサンがこれだけウジャウジャわく以上、彼らにも信ずる価値観があるはずだ。

僕が5年間日本で働いた体験からするに、彼らは仲間と苦労を共にした「団結」を重視しているのだと確信している。絆ってヤツだ。

そして手っ取り早くこの「団結っぽい感覚」を得る方法が、みんなで苦労を共有することなんだ。

組体操に始まり、意味ない深夜残業、吐くまで飲む宴会、罵倒して素手でトイレ掃除させる研修。

これら全てが安っぽい団結感を醸成する装置。

無意味で安っぽい団結感のために、日本では凄まじい時間と労力と予算が浪費されている。

ところが団結して残業しようが飲み会で絆を訴えようが、個人の能力が低ければ生産性は上がらない。結局、集団で無理をする吊り橋効果の応用編は、みんなで何かを成し遂げた気分になるだけの病的なルーチンでしかない。

しかも、このような労働環境では効率よく定時で帰るような社員は、結束できない自己中心的な人材だと評価される。

だから効率の良い人から職場を去り、最近は日本からも去っていくようだけど、更に生産性が低下する。

結果を出す努力には健康管理が不可欠

手作業で大量生産していた時代ならいざしらず、もはや頑張りとか団結とか、精神論で結果が出る時代ではない。こだわりとか伝統とか、悪習を固定化する概念も不要だ。

どんなに速く手を動かしてもプログラムに勝てないし、熟練の職人業を人工知能が凌駕する時代。

新しい技術をどんどん取り入れて、廃れたらパッと次に切り替える。大切なのは効率よく結果を出すこと「だけ」で、それをどうやって達成したかなんて21世紀にはどうでもいい。

そのためには、まず毎日ちゃんと寝ることだ。

睡眠不足は問答無用に能率を下げる。

睡眠不足が原因の事故や生産性の低下により、アメリカで年間12兆円日本ではなんと15兆円が失われているという調査結果がある。

小難しいことはよく寝てスッキリしてから考えればいい。まずはじっくり寝ることから生産性を上げるべき。

だって寝るだけで改善するなんてまさに夢のようじゃん(=^・・^=)♬