海外ブロガーには意識高い人が多くて、たまに競合サイトを巡礼するとその熱気に疲れるほど。
労働意欲と向上心の塊のようなブログ主は、実際に海外で出世する人が多いと感じる。しがない現地採用だったのに本採用されて駐在員になったり、人脈を活かして独立したり、海外で起業したり。
ところが社会的に成功するとブログの更新頻度が下がる。
本業が忙しくなっちゃったんだろう。熱意に溢れた暮らしをしていると、同じようにアツい人たちが集まってくるらしい。そこからチャンスを掴んで国境も人種も関係なく人生のコマを進めていく。
カッコイイ(=^・・^=)♬
でも…僕はとてもマネできない。
生命体として生み出せるエネルギーが少ないのか、いつもビールを飲みながら「疲れた・ダルい・働きたくない」などと言っている。そうするとコンド住み運転手つきの駐在員にはなれないし、独立起業なんて話もついぞ巡って来ない。
言霊で損しているのかもしれない(=^・・^;=)
でもね、実は疲れてダルくて働きたくない人にもちゃんと需要があるんだよ。そして「疲れた・ダルい・働きたくない」などと言ってるうちに、いつの間にかラクで疲れない仕事が廻ってきたりする。
もちろん給料は安いけどね。
どうやら挑戦したい頑張りたいと言ってると頑張れる人生になるし、疲れたダルいと言っているとラクな人生になるらしい。
この世はよくデキているもんだ。
今日は「なりたい自分像」を具体的に周りに伝えておくと、そういう人材が必要になった時にお声がかかるという話を書く。
やる気無い人にも需要がある
そもそもみんな忙しすぎるんだよ。
9時17時で働いている人はまだ「余裕がある」方で、9時21時で働くのが日本人の「普通」ではなかろうか。それに通勤が加わるともう寝るだけで1日が終わり自由時間なんて無い。これが普通だなんて狂っている。
皆が皆そんな忙しい暮らしをしていると、ちょっと人手が足りない時に助っ人を頼める人がおらず困ることになる。しかも助っ人の給料なんてたかが知れている。朝から晩まで労働に勤しむ人を動員するようなおカネは出せない。
そんな時。
僕みたいにヤル気がなく暇している人が重宝される。
例えば無職でフラフラしていた時、かつてシンガポールで偶然泊まったホステルのオーナーに雇われた。夏休みが終わり学生バイトが一斉に辞めちゃって困っていたのだ。
客なんて殆ど来ないからカウンターでYoutubeでも見ていればいい。ビール飲んでもいい。でも給料が安いから正社員を雇うわけにはいかない。
そんな仕事。
これは僕の人生のベストJobだった。マジで1日中パソコンの前に座ってビール飲んでいるだけで、シンガポールで生きていくギリギリの給料を貰えた。寝床と食事は賄い。酔って昼寝しているとお客さんが起こしてくれる。
最高じゃないか(=^・・^=)♬
でも暇すぎるのと給料が安すぎるので今まで人が辞めまくったらしい。向上心があると務まらないと。だから原油投資会社で働くオーナーが昼休みにビールの差し入れと共に様子を見に来て「なんであんたは辞めないのか」「休みの日に就活してバランスを取るといい」などと心配しだす始末。
ヤル気無く暇している人材は、忙しい社会で希少価値を持つ。
これが僕の強みだ。
芸は身を助ける
普段から「疲れたダルいヤル気無い」と公言していたからこそ、いざヤル気ない暇人が必要になった時にシンガポールから国境を越えて仕事が舞い込んだ。
やっぱり口に出して「なりたい自分像」を広めておくとそれが叶う。
これにはあともうひとつ、僕がなんちゃって英語が話せたことが大きい。
グダグダな仕事をいとわない、英語で接客できる人物。ちょっと英語が話せるだけで、ただユルい仕事が欲しい人よりもチャンスが上がる。グダグダでラクな仕事を貰うためには「何がデキるのか」もセットで口に出しておくのが効果的だ。
最近、爆速ブログの立ち上げを支援する「ししもん工房」という副業を始めたんだけど、これもグダグダだけどLinuxとWordPressをいじれる人ということで仕事を貰えた。専門業者に委託するほどの料金は出せないけど、納期とか特に無いし暇な時に作ってくれればいいよ~みたいな。
芸は身を助ける。
当然、僕は技術のプロとして9時21時で働けるレベルではない。ってかそんな日本のIT業界を5年で脱落した人間だ。
それでもプログラムや外国語には興味があって、グダグダと時間を持て余すとビール飲みながらKindleで教科書を読んだりしている。それでいつの間にかプロには届かないにせよ、普通よりは詳しいレベルになっていた。
いわば社畜として会社に奪われていた時間を取り戻して、自己投資に廻した感じ。
声に出して人に伝える
疲れた・ダルい・ヤル気無い。
そんなネガティブな内容でも声に出して人に伝えることに意味がある。そういうタレた人間にもおカネを払って何か頼みたい人がいるからだ。
このまま小さい助っ人業をチンタラこなしてユルく生きられれば最高だ。
僕はこれからも「疲れたダルいヤル気無い」けど「海外に慣れているよ!WordPressできるよ!」といい続ける。僕の特性を必要としている世界の誰かに届くように。