海外在住の元旅人なのに飛行機が嫌い

海外ブロガーがアフィリエイトをする定番が飛行機のマイレージだ。

マイルを貯めやすいクレジットカード情報みたいなやつ。もしそんな稼げるキーワードでGoogle検索の上位を獲得すれば、それだけでプロのブロガーとして生計を立てられるらしい。

だから僕もそういうプレミアムカードを手にラウンジで優雅にビールを飲むような記事を書くべきなんだけど…ところがどっこい飛行機もマイルも嫌いなんだよね(=^・・^;=)

だって面倒くさいじゃんか。

マイレージカードを申請しても、どうせ忘れた頃に送達する。そもそもシンガポールの郵便は信頼性が低いからちゃんと受け取れるかすら謎だ。そんでその時には僕の興味は雲散霧消しているだろうし、ダルくて再配達の申請すらしないだろう。

あと同じアライアンスに加盟している航空会社しかマイルが付かないとか、マイルの使い方に制限があるとか、そんなんイチイチ覚えてられない。

SkyScannerの1番安い飛行機で何が悪いんだ。

「この程度の価格差ならマイルが溜まるANAかJALの方が…」

うるさーい(=^・・^#=)

将来僕が出世して国土交通大臣になったら、ANAとJALを合併してANAL航空にしてやる(=^・・^#=)

飛行機ってヤツは予約する時からして些細なスペルミスも許されない。そのうえ「マイルがお得」などとそそのかし、変態的に複雑なルールでADHDを攻撃してくる。当然、乗ってからも苦行の連続だ。

僕は常々できることなら飛行機を使わずに移動したいと思っている。

空飛ぶ奴隷貿易船

飛行機は搭乗日と時間を間違えると乗れないってのがそもそもダメだ。電車みたいに来たやつに適当に飛び乗ればどこでも連れて行ってくれるようにしてほしい。

そう。概して飛行機は乗り物として電車に及ばない。狭い場所で何時間もジッとしてなきゃならず、苦しくても途中駅で降りて休むこともできない。

それはまさに空飛ぶ奴隷貿易船。

シートベルトをしてジッとしていると、身体が凝り固まってウズウズし始める。でも隣の人に迷惑だし貧乏揺すりも出来ず…しょうがないからトイレを待ってるフリしてデッキでストレッチなどするんだけど、スッチーが秒速ですっ飛んできて席に戻れと怒られちゃう。

もっと稼いでビジネスクラスに乗れよって言われるけど、大して改善しないんだこれが…。

実際オーバーブッキングでシカゴからJFKまでビジネスシートに乗ったんだけど、多少シートピッチが広がったところで1か所に何時間も拘束される苦痛に違いはなかった。そしてビジネスクラスでもウロウロ立ち歩いていると怒られた。スッチーは常に立ち歩いているクセに!

ズルい(=^・・^#=)

東京まであと5時間半…。

絶望した!もういいや、ビールで寝飛ばそう。

まぁビールが飲み放題なのは唯一飛行機の良いところだ。ところが上空では上手に酔えない。アルコールが脳に染み渡っていく感覚が地上と全然違って、なんか酩酊が鈍くボアンボアンする感じ。それで適切に酔いを調節できず、調子にのってうっかり追加注文を繰り返すと…ほろ酔いをすっ飛ばして一気に悪酔いに突入しちゃう。

たぶん多分気圧が低く酸素が薄いせいだ。

登山が趣味だった頃に3000m超えで酒盛りしては高山病に近い症状になったもんだ。アレに近い吐き気や頭痛に襲われて寝飛ばすどころでは無くなってしまう。我ながら何度やっても懲りずしょうもないと思う(=^・・^;=)

うぅ…。あぁ…。

不快な吐き気と頭痛と戦いながら睡魔を待ち、ハッと気付くと飛行機は東京に着陸している。

移動そのものを楽しむ贅沢

じゃあ嫌いな飛行機になぜ乗るのかというと、単純に時間がないからだ。

時間があるならシンガポールからマレー鉄道で北上し、ベトナムから中国へはバスで踏破。その後中国の南寧から2日かけて上海へ急行列車の旅。そして貨客船新鑑真号で大阪へ。日本国内に入っちゃえば夜行バスも鈍行列車もなんでもアリだ。

文化や言語の変化を感じながら、各地の酒と料理に舌鼓。それは正に移動そのものを楽しむ贅沢だ。

ところが現実にそんな時間はない。

何故ならば僕が会社勤めをしているからだ。働いている以上、休暇の日数が限られる。その貴重な時間を移動にばかり割くわけにいかず、結局我慢して飛行機ワープに頼ることになる。

飛行機の窓から見下ろす大地には多様な人々が暮らし、旨い酒と美味い飯がある。せっかくの宝の山を音速で飛び越えてしまう無念。

やっぱり僕は労働することで貴重な人生を無駄にしている。

こうなったら飛行機のマイルが溜まるクレカを研究して記事を書き、アフィリエイターとして脱サラしてやる!

あれ(=^・・^;=)?