今月いっぱいで会社都合退職となることが確定し、尻に火がついたワタクシししもん。仕事を失うと就労ビザもセットで失って、一撃で国際ホームレスに堕ちるのが海外現地採用の痛いところだ。
だから週末は来るべき転職活動に備えて英文履歴書と職務経歴書を更新するべく、久しぶりにMacBook Airを開いた。
英文履歴書はフリーフォーマットなのでWordの新規作成から自分でこしらえる必要がある。などと言われているんだけど実はキッチリカッチリ決まった雛形が存在し、これに合わせた体裁で作らないとまず書類選考を通らない。
しかもこの履歴書ね、実は全然読まれてない(=^・・^;=)
僕も現職の米系企業で採用にちょこっと関わったことがあるんだけど、配属予定の現場担当が応募者の履歴書をドサッと渡されて抱く感想は「うわっ…面倒くさっ…」であった。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。求職する側のときはアピールをちゃんと読んで欲しいと願うくせに、採用する側になると本業の傍ら赤の他人の人生奇譚に何枚も目を通すのは負担でしか無い。だから如何に速く読み飛ばし、怒られない程度に候補者を絞る方向で片付ける。
でも運悪く1次スクリーニングするのが僕のように不誠実な人だったとしても、それでも高確率で読まれるのがObjectiveという出だしの5行。
英文履歴書ではこの5行に運命を託す必要がある。
日本には履歴書の趣味欄に気合を入れて書き込む人がいるけど、海外就職するならあんなの採用が決まっても最後まで読まれないと思ったほうがいい。基本、仕事仲間のプライベートなど鼻クソほども興味ないのが外資企業である。
というわけで今や僕も職を求める身。魅力的なObjectiveをこしらえなくては。
僕が如何に募集要件に適したスキルを持っているか。御社の業務に貢献する具体的な業績があること。今すぐにでも現場に入れる即戦力であること。それを完結に文章にしたためる。
スキル…。業績…。今すぐにでも…。
(ヾノ・∀・`)ナイナイ
いやはや、筆の進まないこと岩のごとし。いま僕の中にあるのは会社がなくなっちゃったから仕方なく収入を確保しなくてはという焦りだけ。御社で働く熱意などサラサラ無いってことに気がついちゃった。
なんだか人生どうでも良くなった。それで履歴書を放り出して友達とお茶しに出かけた。
三十路病
北の暴れん坊将軍「金正恩」がご来星した日にも関わらず一般庶民はどこ吹く風。日曜日の昼間はこんな日ですら、どこもかしこも混んでいるのがシンガポールである。
友達と待ち合わせて混雑するカフェになんとか席を確保した。それで最近あまり話すチャンスがなかっただけにまずは近況報告と相成ったんだけど、友達はこんなことをボヤく。
「なんだか最近は生きる情熱がなくなった。仕事も相変わらずだし、友だちもいる。でも何をやっても本気で楽しいと思わない。満たされない。」
あぁ、それね、三十路病。
「三十路病」はある種の燃え尽き症候群だ。
例えば小学生のころ。1年生の時は何もかもが新しく、運動会や学芸会にワクワクしただろう。なお僕はコミュ障だったので全てがただひたすら恐ろしかったけど。
ところが5年生にもなると各種イベントが「また去年の繰り返し」になって、どこか冷めた態度になる。ダリィとか言い出したりね。なお僕はコミュ障だったけどこれは言ってた。まぁそれでも小学生なら林間学校やら修学旅行やらのイベントがあるから進級するごとに新鮮味もある。そして何より卒業へのカウントダウンが常に頭にある。
ところがサラリーマンになるとこうはいかない。
仕事に慣れると日常がルーチンワークになる。するとワクワクするイベントも「卒業」も、自分で作り出さないといつまで経っても発生しない。しかもサラリーマンが自力でイベントや卒業に挑戦するには膨大なエネルギーと多大な勇気が必要だ。
なにせ失敗すると収入を失うリスクがあるからね。
でもリスクを取って挑戦することからいつまでも逃げ続けると、ルーチンワークのぬるま湯でフィジカルな体力が衰え「三十路病」を発症する。
尻に火を焚き付けて生きます
そこで筋トレです(=^・・^=)♬
というのは冗談として。でもルーチンワークな人生に張り合いがなくなってきたら、あながち間違ってない解決策が「結婚」らしい。
既婚者、特に子持ちと話すと話題が所帯じみて燃え尽きどころじゃない。愚痴に次ぐ愚痴。迫りくる家族ごとを音ゲー「jubeat」のように潰していくうちに、勝手に人生が吹っ飛んでいくらしい。自分の人生に構っている暇がなくても子持ちに悲壮感がないのは、子供の成長ってヤツはそれほどの達成感を生むんだろう。
「うわーwww 結婚とかないわーwww」
うん、無いよね…。人間たるもの向き不向きがあるんだ(=^・・^;=)
それならばリスクを取って人生のイベントを次々と発生させていくしかない。となると今月会社をクビになって尻に火がつくのは良い機会だ。盛大に焚き付けていこうじゃないか。
とりあえずAdsenseとWordPressサイト作成代行業で自活出来るよう、退職後しばらくは挑戦をするつもりだ。