調子が悪い時に頑張ると何もかも上手くいかずデパスを欲する

今週は全体的に調子が悪かった。

来週クビになることが確定して以来、僕の心はずっとモジャモジャしている。6年間世話になった友達と物理的距離で隔てられる不安、収入を失う恐怖。そんな漠然とした切迫感が常に頭にこびりついて、そう言えば睡眠の質も悪かった。

よく眠れず疲れが溜まっていたらしく昨日は朝から酒を飲んでうっかり昼寝してしまい、ハッと目覚めたらもう夕方。イスラム教の断食明けを祝う祝日で助かった。

せっかくの休日を無駄にしたけど、長く寝たおかげで体調が全回復した感がある。

やっぱ労働しなくていい時間こそが正義だ。めっちゃ寝て起きると幸福度が跳ね上がるし、なんだか「命のろうそく」が延長されたような感覚すらある。労働は健康に良くないんだな。

ダメ。ゼッタイ!

デパスを欲する

心の安定に加え睡眠不足が追い打ちをかけてくる。こういう不安定な時期は何をしても上手くいかない。

約束を忘れてオーバーブッキングしたり、持ち物を紛失したり、スーパーから帰ると同じものが冷蔵庫にどっさりあったり。今我が家の冷蔵庫には豆腐が6丁もある(=^・・^;=)

僕の場合睡眠の質が悪いともともと足りない脳のワーキングメモリがさらに減る。それでこんなふうに短期中期的な記憶が壊滅してもっと落ち込む悪循環。

今週はデパスという精神安定剤がずっと恋しかった。

どんな不安な時でもデパスを1錠飲めばあら不思議。ほんの3分くらいで効いてきて、心のさざ波がサササーっと凪ぐ。その後訪れる平穏たるや…。

音も光もない深海の底に孤独に横たわっているかのような絶対的な心の静寂。聴覚過敏で普段気を取られる雑音にも動じなくなり、まるでこの世に自分しか存在しないように感じる。

そんな凪いだ心で床につくと、ちょっと信じられないくらい深く眠れる。

よし、こんな時だしデパスに頼ろう。ぐっすり寝て悪循環から脱出し、明日から活力に満ちた日々を過ごすのだ。

危ない。

これこそがデパスの依存性。血を吐く思いでせっかく断薬したんだ。こんなところで負けてたまるか。

デパスの離脱症状に苦しんでいる

心がザワついた時にデパスに手を出したが最後、もうそれ無しに同じような平穏を得られなくなる。さらに体が慣れてきてしまい同じ安心感を得るのに必要なデパスの量が徐々に増えてゆく。

血液中に溶けているデパスが半分に減るまでの時間を半減期という。肝臓で分解されたり尿として排出されることで、徐々にデパスが身体から出て行くのだ。

でも体が慣れて効果を得るのに必要なデパスの量が増えていくのに対して、肝臓や腎臓の処理能力は同じまま。だから安心して眠れることは確かだけど、服用量が増えるに従って翌朝に残る血中のデパスも確実に増えていく。それで昼間も起きているのか寝ているのかハッキリしない、ボヤっとした半覚醒状態になってしまう。

僕の場合、向精神薬に頼ると長期的には生活の質が著しく低下した。安易に薬に頼ってまたあの状態に戻りたくない。

クスリに頼らずメンタルを保つ

もちろん死にそうな精神状態なら医薬品を利用して再起をはかるのは必要なことだ。でもインドから個人輸入したジェネリックのデパスを、自分の判断でカジュアルに飲み続けるのは危険。

文字通り化学物質に溺れて徐々に沼に沈んで行くのを感じるんだ。

結局、不安から解放されるには不安の原因と向き合うしかない。

今回の落ち込みは6年間のシンガポール生活でお世話になった人たちと離れ離れになることがきっかけ。だからまずこうした友達と会うことにした。とっても単純。せっかくまだシンガポールに住めるのだから、ウジウジ悩む時間があるなら今のうちに会えばいいんだ。

そして解雇され収入がなくなる不安も、ちゃんとブログを書いて広告収入を少しずつでも増やしていこう。行動あるのみ。

あとはなんといってもしっかり寝ること。

6時間睡眠では足りない。僕の場合は入眠に時間がかかるので毎日8時間は寝る作業にきっちり割り当てよう。

不安なのは結局のところ、その原因にきちんと向き合っていないからだ。ウジウジ悩む時間があるなら、悩みの種に立ち向かって1つ1つ潰していく。それで昼間がっつり行動して、夜にはぐったり疲れ果ててしっかり寝る。

生活にメリハリをつけて、やるべきことをきちんとやる。これでデパスに頼らずに平穏な日常を取り戻してやるぜ。