企業の顔色を伺わず自分でなんかやる文化が良い

今日も今日とてカフェに「出勤」してパソコンを広げ、フリーランスとして生計を立てるべく手を動かしている。確かに不安はあるけど僕としては毎日充実して過ごしているつもりだ。

でも友達にそんな現状を話すと高確率でこう言われてしまう。

「それって空白期間になるんじゃない?」

ようは履歴書に職歴を列挙したとき、前職を辞めてからの無職期間が長いと印象が悪いと言うのだ。だからまず書類が通らなくなるし、面接まで進めても空白期間に何をしていたのか必ず突っ込まれると。

はぁ…。日本ってそういうのあったよね。すっげー思い出したわ(=^・・^;=)

でも大丈夫。僕はもうそういうお堅い大企業では働けないメンタリティになってしまった。鬱になるほど合わなかったから未練もない。今後もしフリーランス稼業を軌道に乗せられなかった場合は、また海外に出て現地採用を目指す。海外生活に適応出来る日本人の需要は古今東西たくさんある。それに言語とスキルもゼロではないので選り好みしなければ僕にも出来る仕事は世界のどっかに必ずあるという確信がある。

もちろんそのためには語学とスキルを陳腐化させない努力が必要だけど、それは履歴書の空白期間を気にして不本意なタイミングで不本意な仕事に就くより僕にとっては全然楽しい。

でも確かに。友人が僕に指摘するように、日本で職を失うと間髪入れずにエージェントに登録して仕事を探し始めるのが「普通」だ。それがうつ病での退職だったとしても…。そんなんでマトモに病気と向き合わないものだから、結局いつまで経っても症状が改善せず病院と縁が切れない友達がいるくらい。

おでん露店とチキン店

そもそも日本には仕事が一段落したとき独立を目指すという選択肢が無いに等しい。それはまだまだサラリーマン稼業が安定しているし、それなりな企業で正社員になれれば給料も悪くないからだと思う。

一方、お隣の国台湾の友人は南部の都市高雄で仕事を辞め、オーストラリアにワーホリに行った。そして帰国後は2年間で貯めたカネを元手に姉と一緒に起業してしまった。そりゃまぁカフェとか飲み屋とか、大したスキルや資本が無くても出来る種類のビジネスだけどね。それでも滷味(るーうぇい)っていうおでん的な食べ物をちょっと洋風にアレンジして、お茶やビールと共に出すという一工夫凝らした店だった。

そんな台湾人の起業家魂は、サラリーマンの待遇が悪いことに裏打ちされている。

大卒なのに初任給が日本円換算で10万を割る仕事も普通にあるらしく、滷味酒場の彼も「勤め人じゃ一生結婚できない」と悟ったのがオーストラリア行きを決心したキッカケだったという。ちなみにワーホリ中に彼女と別れてしまい現在も結婚できていないのだが…。

露店や屋台が多い街で暮らすと価値を生み出してお金に変えるという感覚が身につく
「そんなんで将来どうするつもりだ」と言われることがある。 発言の主は100%日本人のオッサン。 無職でふらふらしてた時や時給400円でバイトしてた時なら、まぁそういうお説教を拝聴する気にも...

そんなことはどうでもいいとして。

台湾よりさらにサラリーマン稼業が過酷そうなのが韓国ソウル。

なんかここ2年くらいソウルのチキン店のネタ画像がいろんな媒体から定期的に流れてくる。大学に入り理系に進むも卒業後は過労死かチキン店勤務、大学に入り文系に進むも卒業後は無職で餓死かチキン店勤務ってヤツ。ちなみに理系の中でも自然科学系は無能なのか、チキン店の仕事にすら就けず無職で餓死一択と、さり気なくディスられているのがウケる。

どうやらアレって立地にこだわらなければ150万円くらいで出店できるらしく、更にソウルだけで3万店以上あると言われていてノウハウが大量に蓄積されているんだとか。その中から成功したブランドはシンガポールにもこぞって進出しており、ファストフードとして日本のラーメンと張り合ってる感じ。だから僕も食べたことあるけど…まぁ鶏肉に衣つけて揚げた味がした(=^・・^=)♬

ちなみに意外だったのは、シンガポールの若者も日本と同じで安定志向というか、冒険を犯して起業に踏み切る人は少ないんだよね。というのも家賃が高すぎる上に日本のように衛生基準や消防法の規制が厳しく、これをクリアするためには多額の初期投資が必要ってのがある。だから若者の起業というと家賃が要らないITや法律関係の仕事が多いらしい。

ホーカー屋台で成功した中国人シェフがシンガポールを去るまでの出来事
シンガポールに住むとお気に入りホーカー屋台ができる。 仕事上がりにビールを買って、晩御飯に思いを巡らす。そんな時に思い出す店だ。 ホステルの管理人としてシンガポールに住み始めた当初、この国...

しかも世界中から投資が集まるシンガポールは起業家にとって超絶レッドオーシャン。

だから幸運にもビジネスで成功しても1年も経たずしてパクリビジネスが雨後の筍がごとく乱立し、過当な値下げ競争が始まってしまう。例えば僕が務めていたホステルも老舗だったにも関わらず、後から参入してきた競合との値下げ競争に巻き込まれ廃業となった。なお現在は民泊AirBnBの進出でホステル事業全体の経営が大変なんだって…。

企業の顔を伺わない人生

こんな風にそれぞれ独特なリスクはあるものの、サラリーマン稼業が割に合わない国には気軽に起業する文化がある。どっちかって言うと台湾や韓国の方が過酷そうではあるものの、とりあえず自分で事業を興してみるっていう選択肢が身近にあるのは良いなって思う。

少なくとも面接官の顔色を伺って人生でやりたいことを諦めるよりはね。

エネルギーがあるときに好きなことを仕事にして、エネルギーが切れたり社会の風当たりが強くなったら休む。どこの誰かも知らぬ企業の採用担当者の顔に怯えて生きるのは不幸なことだ。それに履歴書に載らない時間は、自分の人生を見つめ直してより良い選択肢を見つけるための助走期間なんだぜ。

さて、そろそろ僕も仕事に戻るかな(=^・・^=)♬