仕事を辞める勇気が足りない原因と対処

会社を辞めていく人には2種類いる。

まずはヘッドハンターに会っているなどと飲みの席で吹聴しつつ、実際それから2ヶ月もするとサクッと転職していく勝ち組さん。その後を聞けば誰しも名を知る大手で年収アップとか、ベンチャーながら希望のポジションで即戦力として前線に立っているらしい。彼らは労働市場での自分の価値を客観的にとらえていて、なおかつ業界の転職事情にもある程度明るいから提示される条件を妥当か判断して即座に決断を下せるんだろう。働く自信に裏打ちされた勇気がうらやましい。

そしてもう1種類は、僕みたいに身体や精神を病んで労働市場から退場していく廃人…。自分が仕事に耐えられなかった経験があるので「あぁこの人もなんか仕事続かなそうだな」って同類を嗅ぎ分けるチカラが付いてしまった。なんていうか「決められたことを黙って正確にやる」のが苦手な人って一定数いるんだよね。でも資本主義という現代の地獄ではロボットにきっちり擬態できないと職に就けない。だからなんとか職場に適応しようと自我を圧し殺すも、我慢を注入し続ける心の水風船が破裂するまでそう長くはない。

とはいえまぁ両者ともまだまだ少数派。その他大勢の方々は不満はあれど辞めない、何も行動しない大衆さんたち。飲みの席では「もう辞めてやる!」ネタで管を巻くわりに、彼らの「辞めたい」ってのは丁度いい感じのガス抜きなんだな。そんな大衆に埋没して毎日いろいろあるけど人生そんなもんと笑える人はいい。

でもこの辞めないボリューム層のなかには「マジ毎日しんどい…」とギリギリのラインで耐えている人も少なくない。彼らも心に我慢の水風船を抱えているものの、避妊具がごとくしぶとく破裂しないだけなんだ。ただそういう我慢強い人が爆発したときのインパクトはデカく、秋葉原で事件を起こしたり月曜早朝の電車を止めたり。

今日は勇気を持てない我慢強い人が、サクッと仕事を辞めるにはどうすればいいか考える。

仕事におカネ以外を求めない

僕はいま貯金を食い潰して生活している無職なんだけど、前職の退職金が尽きたらまたどっかのユルそうな国に飛んで現地採用で働こうと軽く考えている。僕にとって労働はそんくらいなもんなのだ。

「次の仕事が見つからなかったらどうする?」「そんな心構えじゃまた耐えられないだろう」「お前を雇う会社が不憫だ」

まぁそうですよね(=^・・^;=)

でも僕は幸福を感じるにあんまりおカネがかからない。文章を読んで書いて、プログラムを読んで書いて…たまに長距離バスで貧乏旅をしたりすれば良いんだよね。

そんな最低限の生活が出来るくらいの給料であれば、ユルい仕事っていうのは日本を出れば結構ある。なお、なぜ日本にユルい仕事が少ないかといえば、最低賃金制度が悪いと考えている。時給1000円くらい出さないと人を雇えないとなると、生産性が1000円以下のグダグダな仕事が労働市場から消えてしまうのだ。でも現実にはどこの国にもグダグダとしか働けない人材は一定数いて、そういう人たちを支えているのが何のスキルも要らず誰でも出来る安い仕事だ。そんなグダグダ職は多くの国でほとんど福祉みたいに機能している。

スキルが無くてもグダグダこなせる仕事が最高の福祉
てんかん発作とうつ病で障害者手帳3級を持っていた。そう、僕はてんかん持ち。過度なストレスがかかったり睡眠不足が続くと突然意識がなくなる。それでふと気がつくと救急車とか搬送された病院で目を覚ます。頭...

そんな話はどうでもいいとして。

僕は仕事におカネしか求めない。やりがい、ほこり、自尊心。そういう面倒い感情はこうして文章を書いたり友達と会ったりしながらプライベートで保っている。そもそも時間とメンタルに余裕をもって楽しく暮らしていれば、自己啓発的なくだらない概念で人生を理論武装する必要がないんだよね。わーい!ビール!たっのしぃ〜(=^・・^=)♬ みたいな。

「生き甲斐」は苦労ばかりの人生を無理やり肯定するための概念
集中力がないのはサラリーマン稼業に致命傷だ。周りのADHDっ気のある人達も、なんだかんだ仕事が続かなかったり、無理してがんばって二次障害のうつ病で苦しんでたりする。 社会に出る前に自分がサラリー...

仕事を辞めることを収入が絶たれる以上に恐れるんだとしたら、それは労働に自尊心みたいな無駄な価値観をベタベタひっつけすぎている。サクッと仕事を辞めて不本意な毎日とおさらばするには、労働にこびりついたそういう装飾をひとつひとつ剥がしていけば良いんだ。

再起動をかけて人生を最新にUpdate

日本政府は定年退職年齢を70歳に引き上げる議論をしているらしい。

実際、戦後には考えられなかったほど人間の寿命が伸びていて、日本みたいな先進国では10年毎に2歳以上という猛スピードで人生が長くなっているデータもある。だから昨今、学校を出たら同じ会社で懲役40年、悠々自適の老後はその後という3段階の人生は成立し難くなっている。

これは終身雇用が破綻したという単純な話ではない。

技術や制度が目まぐるしく変化するグローバル社会では、学生の頃に身に着けた能力だけで半世紀も稼げないのだ。だから食えなくなってきた古い仕事には早々に見切りをつけ、新しい技能を学びなおして別の産業に再就職する必要がある。場合によってはますます短命化する企業に頼らずに、仲間を集めて起業したりフリーランスとして複数の経済活動に関わる必要が出てくるかもしれない。

いわば時流にあわせて人生を最新に更新するため、定期的に再起動をかける感じだ。

新卒一括採用からヨーイ・ドン!で全員横並びに人生が進んでいくのではなく、必要に応じてスキルを積みまして再スタートを切れる。っていうかほとんどの人がどこかのタイミングで人生にアップデートをかけることになるだろう。横並びじゃないからのんびり進みたい人はのんびり進めばいいし、上手くいかなかったら何歳になっても新しい人生に切り替えることが出来る。

それって楽しい変化だよね(=^・・^=)♬

詰んだと思ったらとりあえず人生を身軽にして毎日を楽しくすることから再起動
節約して貯金を増やすとしよう。 まず朝のスタートダッシュのコーヒーや、お昼に楽しみにしているコンビニスイーツを諦める。これで毎日500円ずつ出費が減ることになる。1ヶ月で15000円も貯金できる...

「人生を最新にアップデートしましょう。今すぐ再起動しますか?」

脳内にこんなポップアップが出てきたら、労働にこびりついた無駄な価値観に邪魔されず、迷わずOKをポチれるマインドで生きたいものだ。