人工知能やロボットの時代を生き残るのはエリート職と人間臭い仕事

今日も今日とて朝から晩までカフェ作業の無職ししもんでございます(=^・・^=)♬

僕は電源とWiFiがある店しか行かないんだけど、こんな風に長時間滞在する客はどうしても目立ってしまう。まぁそういう店は作業目的の長時間滞在をある程度は見込んではいるんだろうけど、だとしても毎日あまりにも同じ客に来られまくると店員さんだって困惑するハズ。だから意識して使うカフェを散らすようにしているんだけど…とは言えいい感じに静かで放って置いてくれる隠れ家喫茶って貴重なんだよね。さすがに2ヶ月も東京でノマド稼業しているとどうしても馴染みの店が出来てしまう(=^・・^;=)

「…の在庫ってどこですか?」

そんな僕が頻繁に行く居心地の良い駅前カフェに今朝は新人さんが入っていた。バリスタという職業には女性が多い。そのカフェでもカウンターで唯一の男性が彼だった。先輩らしい若い女性スタッフにエスプレッソ用珈琲豆の在庫について尋ねていた彼は、僕の気配を察知するとクルッと向き直り注文を取り始めた。

30代前半、もしかしたら僕と同い年かもしれない。注文したメニューで出せる豆の種類と焙煎について手短に説明し「じゃあガッツン目が覚めるヤツで」とかいう僕のIQが低いリクエストにも親切に答えてくれる。新人さんだと決めてかかっていたからだと思う。その見事な身のこなし慣れっぷりに、客のこっちがちょっと狼狽した。

なるほどね(=^・・^=)♬

バリスタって専門職だ。

この店では新人でもおそらく彼はカフェ経験者なんだろう。だから例え勤める店が変わっても、多少のブランクがあったとしても、豆の知識やエスプレッソマシンの取扱い、そしてバリスタに求められる接客は変わらない。しかも今後ロボットや人工知能が幅をきかせるようになったとしても、カフェで機械に珈琲を淹れてほしい人は少ないだろう。純粋に珈琲を飲みたい人はコンビニの100円珈琲を買うからね。あれはあれで充分美味しいし。

カフェってやつはカウンターに人がいるから味が出る。厳しいマニュアルがあるチェーンですら店舗ごとに個性があるし、メイド喫茶も猫カフェも団塊世代とともに滅びようとしているJAZZ喫茶も、全部カフェだからね。ブロックチェーンが地方政府や銀行を代替し、ディープラーニングが癌の診断をする時代になっても、カフェのカウンターには人間のバリスタが立って割とどうでもいい豆のウンチクを語っている気がした。

僕は今後もそれにおカネを払うだろうから。

祖母が戦後は基盤エンジニアに!?

今年僕の祖母が亡くなった。もう10年以上認知症を患い、初孫である僕を認識できなくなってからも暫く経つ。

魂としての彼女が身体を残して先に旅立ってしまったあの時はショックだった。でも今回は祖母の身体もようやく楽になったかってな感じで、僕は感情をあまり動かされなかった。

血気盛んな祖母の人生は波乱万丈だ。太平洋戦争で帝国陸軍に志願し、当時珍しい女性の技官として東南アジアで終戦を迎えた彼女。その祖母が晩年はインドネシア人の介護士さんに世話になりこの世を去るとは時代の移ろいを感じる。

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仕事の面でもそうだ。

帝国陸軍で祖母がやっていたのは通信部所属のタイピスト。手書きのメモや将校の依頼をタイプライターで活字にし、日本本土に送るためモールス信号を打電する人に廻す仕事だそうだ。当時の女性がする仕事としてはかなり先進的だったろうし、軍の機密は全て彼女を通すことになる。それで1945年、敗戦の報をかなり早い段階で知ることになったと誇らしげに話してくれた事がある。

でも祖母が亡くなった現代に、陸軍省もタイプライターもモールス信号も無い。

コンピュータが産まれ、小型化し、世界中と24時間繋がれた状態で全員のポケットに入っている。そして彼女がやっていた音声や手書き文字を活字に起こす仕事はまさに電子的なパターン認識により自動化されつつある。ポケットに収まる小さな機械に軽く呼びかけるだけで。

もし彼女が戦後も情報通信分野のエンジニアとして生涯現役で働こうとしたならば、学ぶべきことは膨大だ。

そもそも戦時中の和文タイプライターと今のキーボードは全然違うし、敵国アメリカの企業であるCISCOやUnixみたいな基盤系の知識もゼロから積み増す必要がある。そのマニュアルの多くは英語だ。

戦争世代の祖母が基盤エンジニアとか荒唐無稽な想定に感じる。

でも統計的なデータを元にすると、30代半ばである僕は戦争世代より20年くらい長く生きることが予測されている。人生100年!まぁ僕は大酒飲みだし医療保険もないからこの世から退場するなら早めだろうけども…。と思ったけど、最近のストレスフリーで毎日8時間寝まくりな生活によりメキメキ健康になっている気がしなくもない。もしかしたら、ししもんブログが100周年を迎える日が来るのかも(=^・・^=)!

…(ヾノ・∀・“)ナイナイ

そんな感じで平均寿命は世界的に伸び続けているものの、少子高齢化により主要先進国の社会保障は痩せ細るばかり。例えば僕らの世代に退役軍人の恩給はもちろん無いし、頼みの綱の年金や国民皆保険でさえ50年後に今の状態のまま存続しているとは思えない。我らの老後は祖母よりもかなり厳しいものになる。そりゃもう陸軍省のタイピストだった祖母が60歳で引退せずCISCOエンジニアになるくらいの厳しさだ。

すなわちこの世は常に新しい技術を身に着け続け、途上国のエリート・AI・ロボットと死ぬまで生産性を競い合うスキル戦国時代なんだな。

人間臭い仕事が残ってほしい

それにしても戦時中は先進的だったタイピストという仕事が消え、今も昔も高給エリートとは言えないカフェやBARのマスターが今後もAI時代を生き残りそうなのは皮肉だ。

無論これから発明されるであろうインターネットやスマホに匹敵する、時代を変える最先端の仕事ってヤツは未来にもあるに違いない。でもそれを担うのはこれから産まれてくる若者や時代のエリートであり、いくら知識を積み増したところで呑んだくれの老ライオンししもんに務まる気がしない(=^- -^;=) 終戦後に祖母が基盤エンジニアにならなかったように。

じゃあ福祉に頼れない僕ら世代は老後にどうやって生計を立てればいいんだろう。

僕はコンピュータやロボットがやったんじゃ意味がない「人間臭い」仕事は、エリート職とは別に今後も人間が担うと考える。渋谷の路上で毛筆で詩を書いてくれる人とか、キャバ嬢、カフェのバリスタ、占い師、そしてブロガーとかね(=^・・^=)♬

だって人間の感情を表現して人間の共感を掻き立てるのって、例え人工知能に出来たとしても人間にやってほしいもんね。ヘイ!シリ!で会話が始まるキャバクラとか絶対行かないし、その日の気分や体調をタッチパネルに入力するよりもマスターとグダグダ話しながらその日の1杯を時間をかけて淹れて欲しい。

そんな人間臭さにおカネを払う価値観は、今後も人間が人間である限りなくならないで欲しいものだ。