睡眠薬に頼ってでも毎日寝たい時間にグッスリ寝るべき3つの理由

現在34歳の僕は、20代半ばから32歳まで睡眠薬や精神安定剤を服用しながら生きていた。

限界までうつ病に耐えてからメンクリのドアを叩いた関係で、最初に処方されたマイスリー的なヤワい睡眠薬は毛ほども効かず、通院から1ヶ月くらいで強力な部類のフルニトラゼパムを飲むことになった。これは服用すると一撃で眠り込んでしまうほどの代物で、海外ではデートドラッグと呼ばれたりする。要は女性が中座した隙に飲み物に仕込み、昏睡させてレイプする性犯罪に使われてしまうほど強力なんだよね。だから国によっては処方が規制されていたり、飲み物に混入されたらすぐ気付くように強烈な色と味がついていたりもする。日本はこんなにユルくて大丈夫なんだろうか(=^・・^;=)

まぁもちろん、睡眠薬に頼ったからといって万事上手くいったわけじゃない。翌朝に薬が残ってダルかったり、一日中ぼんやりしたりね。

でもそれでも。投薬により僕はとりあえず毎晩自動的に寝られるようになった。クスリを飲みさえすればとりあえず入眠できるわけで「あぁ今夜も空が白むまで寝付けないんだろうか」みたいな、不眠が不安をよびそれがまた不眠の原因になる不眠症ループを脱出することができた。その後僕は上手くこなせなかった日本の仕事に見切りをつけてシンガポールに活路を見出すんだけど、それにも「寝たいときに寝られる」ようになりエネルギーが湧いてきたのがデカかった。

今日は病院に通い睡眠薬に頼ってでも毎晩きっちり寝るべき理由を3つ語ろうと思う。

その1:不眠症は近代医学で治療すべき病気

類は友を呼ぶ。僕の友人には海外思考でちょっと病み気味な人が多い。中には連絡する度に住む国が変わっているような変わり者も。

でもそういう生き方やっぱストレスが多いっぽい。そりゃ住む国から言語まで生活環境を全取替するんだから当たり前だ。それに加えて新しい職場で新しい人と新しい仕事を覚えないといけない。しかもそもそも根本的な問題として、集団や社会に馴染めないタイプってどこで何やっても数年経つと生き難くなっちゃうんだよね。

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まぁもしそれが発達障害的な問題なら、今やっている仕事に英語を積み増して多民族国家に移住するのが有効な解決法だと僕は確信しているんだけど。

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そんなことはどうでもいいとして。

海外生活や仕事でストレスを抱え「最近ずっと満足に眠られてない」とか打ち明けてくる友達に対して、僕は自分の経験から専門の病院に罹ることを勧めている。まずはとにかく医者に行き、民間療法や精神論じゃなく、近代医学による投薬治療が結局確実で最短の回復法なんだ。

ところが友達たちの拒否反応は非常に強い。

まず海外思考な人が多いから、定期的に病院に通ったり特定の医薬品に依存するのを嫌う。かかりつけ医は一緒に引っ越してくれないし、先のフルニトラゼパムのように移住国によっては手に入らない薬を処方される可能性もある。これは海外でキャリアを積む上で致命的と言える。

でも慢性的に寝られないとジリ貧だ。寝られないまま短期的には頑張れたとしても、生物は休息なくして生きることは出来ない。だから結局長くとも数年でボッキリ折れることになる。ドン底に落ちてからの回復はとてもツラいものだった。僕の場合は貴重な20代を5年くらい無駄にしたね。

だから本格的に病む前に専門医にかかり、体質にあったクスリを模索してサクッと治すほうが結果的に早くてラクだ。不眠症は病気なのだから、効果的な治療には医師に処方された薬が必要なのだ。

その2:カジュアルな睡眠外来が良いぞ

メンタル系の病院に罹ることを「恥」とか「後ろめたい」と感じて拒否する人も多い。何を隠そう僕自身がそうだった。社会人2年目のころ友人の勧めでメンクリに行き「抑うつ状態」との診断を受けたにも関わらず、向精神薬を社会的落伍者の烙印に感じ、結局きちんと服用しないまま二度とその病院に通うことはなかった。

ま、それから3年後にボッキリ折れてガッツリ病院のお世話になることになるのだが…。

とはいえまぁ待合室にはあからさまに病んでらっしゃるヤバ気な人もいないでもない…。はい僕ですね(=^・・^;=) だからメンタル系の病院でそういう光景を見ると「自分は寝られないだけで精神病の部類と一緒にするな」的な偏見を抱くのも理解できる。

でも最近は気軽に受診しやすい睡眠外来がある。

睡眠外来は睡眠に関する専門科だけあり、イビキや睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群みたいな身体の問題で通っている人も多い。だからメンクリよりも通いやすい雰囲気だし、睡眠外来に行けば「寝られない」っていうのは何も特別じゃない単なる病気のひとつだと実感するハズ。

病院に行き薬に頼るのは社会的な失敗でも恥でもない。毎月給料から健康保険が天引きされているのに病院を利用しないのはむしろ損。とりあえず病院で治療を始めてサクッと回復したほうが人生楽しくなるよ。

その3:ストレスの原因に向き合うエネルギー

でもね。不眠症とうつ病から立ち直った今思うのは、いつかはストレスの原因と向き合い、それ乗り越えるか逃げるかしないと根本的に解決しないってことだ。自分で自分を騙して現状維持に甘んじるから、徐々にストレスが貯まってどこかのタイミングで身体に不調をきたすまでになる。一瞬めっちゃ大変だけど、エイヤー!ってな感じで原因をなくすのが良い。

そのエイヤー!って日常を改善するエネルギーは寝ることで湧いてくる。

例えば僕は日本の労働環境満員電車にどうしても慣れることが出来なかったんだけど、エイヤー!っと日本を離れ海外の外資企業で働くことが根本的解決になった。それはそれで大変だったんだけど、その挑戦期間は常に睡眠薬を飲んでグッスリ寝られる状態で過ごした。よく寝られさえすれば翌朝にはまた頑張れるエネルギーが溜まっているんだよね。

そうやってストレスの原因を人生から取り除くと、異国の日常に慣れ仕事もルーチンでこなせるようになり、いつしか強めの睡眠薬フルニトラゼパムから精神安定剤デパスに切り替えても寝られるようになっていた。そして今は何のクスリにも頼らずに朝まで7時間グッスリ寝られている。

ストレス源と向き合い日常生活を改善するにはものすごくエネルギーがいる。この日常を変えるエネルギーを得るために、まずは病院と薬に頼ってでもきっちり寝ることが大切だ。

睡眠薬からの出口戦略

というわけで3つの理由でした。

不眠症は近代医学で治療すべき病気であり、最近は気軽に通える睡眠外来も増えている。だからまずは医者と薬に頼ってグッスリ寝られるようになり、エネルギーが溜まったら逃げるなり乗り越えるなりしてストレスを無くすと人生の幸福度が爆上がりする。

それでも薬に頼るのが怖いなら「出口戦略」を明確にするのが良い。

例えば僕の場合は海外移住したいという思いが強かった。そのためには英語を身に着けなくてはならないし、海外で就活するために貯金して、そもそも元気にならないといけない。これには1年くらい必要だろう。ならばこの1年は病院に通ってキッチリ寝てやるべき努力に邁進しよう。それで結果が出た暁には減薬に移れるように医者に相談してみよう。

こんな感じ。減薬までの道のりを専門家である医師に相談することは、きちんと相談にのってくれるプロか見極める試金石にもなる。

この文章にたどり着いた方が具体的なアドバイスをくれる医師に出会いグッスリ寝られるようになることを願っているよ(=^・・^=)♬