1年生になったら(=^・・^=)♬
1年生になったら(=^・・^=)♬
友達100人出来るかな(=^・・^=)♬
出来ねーよボケ(=^・・^#=) むしろ1人も出来ねーよ…(=^> <^=) この全体主義のプロパガンダみたいな歌は世界で一番嫌いだ。
でも実際に小学1年生になっちゃって、ピカピカのランドセルを背負って家から徒歩5分の小学校の門を初めてくぐった時、もしかしたら、この大きな場所なら、友達ってヤツができるのでは。などと期待した幼ライオンししもんは無邪気であった。
入学式の軍国主義的な入場行進の時にあいうえお順で近い女子と無理矢理お手手をつなげとい言われた時はどうしようかと思ったし、いや、どのくらい困惑したかというと彼女の指の冷たさとフルネームを今でも覚えているくらいに衝撃だったのだ。そして入学式が終わり体育館から引き上げる道すがら、2年生の「先輩」が胸に折り紙の造花を付けてくれた時は、やっぱりこの場所は人と人との距離が近いのだろうとも期待した。
入学式の時の上級生ってやっぱり大人に見えるものなんだよね。今思うとボロボロのランドセルが大人の象徴とか笑える話だけど、当時の体格差や認知能力っていうのは面白いものだ。
さて。
それから6年くらいして過集中という「機能」を自覚して、自分の必要な作業に意識的に集中できるようになるまで、僕の学校生活は惨めなものだった。
勉強がデキなかったのは言うまでもなく、2年生になっても特定の平仮名が書けなくて教科書のページをパラ見しながら書き写していたくらい。特に「な」「ま」「む」「ぬ」「ね」が苦手だったな。難なく読めるにも関わらず、書こうとすると謎の混乱が生じてクルっと輪っかを作るのが「どっちの横」だったかどうしても思い出せなくなる感じ。それから20年後、インドの青年に「英語勉強してんだけどb d p qって発明したヤツ頭おかしい」って言われた時は思わず首が千切れるほど頷いちゃったよね…。左右盲的な学習障害(?)は古今東西たくさんいるのかもしれない。
ブランコ戦争
でも僕が小学校に入って一番困ったのが「お友達と遊びましょう」ってヤツだ。
遊びましょうって言うからには、楽しみましょうということのハズ。その当時僕はブランコが大好きだった。それで2時間目が終わり「20分休み」が始まると、一目散に走ってブランコに一番乗りし満足して教室に帰ってきたんだけど。そしたらその日の「帰りの会」で担任が教壇でこう言った。
「休み時間はお友達と仲良く遊びましょうね」
僕は当時男子の間で流行っていた練り消しに夢中でろくすっぽ聞いていなかったんだけど(あ、ちなみに練り消しは買ってもらえなかったから隣の子を拝み倒して分けてもらったちょびっとに消しゴムのカスを混ぜてかさ増ししていた)そしたらそのクソ教師が「ししもん君、あなたのことよ。今日ブランコを独り占めしたでしょう。」と言った。
チクられたんだ(=^・・^#=)
そう、確かにクソ生意気な女子が代わって欲しいと言ってきたような気がする。でも今は僕がブランコを使っているのだから、君は使えない。明日僕より早くここに来い。そんなことを言って追い払ったように思う。それをチクるとは…。マジで女子っていうのはろくでもない…。
それ以来、20分休みは苦痛の時間になった。これは自由時間じゃない。これは自我を消して集団行動する軍事訓練なんだ。
なにせ2年生になったらドッヂボールが流行ってしまった。これは体育の授業でやったってのもあるし、都合悪く「ドッヂ弾平」っていう迷惑なアニメが当時ご丁寧にも毎週放送されていて、これでクラスメートのドッジボール熱は必要以上に過熱することになる。あのクソアニメのことは今だに恨んでいる。
しかも当時のクソ担任が調子にのって「休み時間はみんなでドッジボールをしましょう」などとホザいたもんだから、状況は僕にとって最悪になった。僕は当時運動神経が異常に鈍く、ボールをちゃんと投げられない(左手で抑えながらの女子っぽい投げ方で茶化される)ばかりか避けるのもワンテンポ以上遅れる。さらにボールに当たる痛さを人一倍知っているものだから、他人にボールをぶつけることにも抵抗がある。だから運悪くボールを持ったとしても、オロオロするばかりでヒンシュクを買い…。
幸いにも保護者会で問題になったらしく休み時間の強制ドッジボールは間もなく中止されたのだが、それ以降も「有志」のドッジボールチームに混ざれないのは「根暗」っていうかクラスの二等市民といった雰囲気が定着することとなる。
それでホッとしたのもつかの間、高学年になると今度は大縄である。大縄とドッジボールはクソ。でも昼休みの強制大縄は「レッツ&ゴー」っていうアニメに牽引されたミニ四駆ブームにかき消されたので、男子の間ではあまり長く続かなかった。「レッツ&ゴー」には今でも感謝している。
フラッシュバック
実はいままで長々書いてきた文章は、フラッシュバックという昔のトラウマが何の脈絡もなく突然意識に上がってきて「ウッ…」ってなる現象のいくつかをつなぎ合わせたものだ。
- 平仮名が正しく書けず怒られたこと
- 練り消しを買ってもらえなかったこと
- チクリ魔女子との闘争
- ブランコ争奪戦(敵は多い)
- ドッジボールの痛み
- クラスに馴染めなかったこと
- 友達がいなかったこと
こんな長いこと日本にいると昔の記憶が次々にフラッシュバックして消耗する。今日はそのいくつかを繋ぎ合わせて1つの文章にまとめてみた。普通の人にはフラッシュバックってピンとこないと思うので、こんな記憶に1日何回も邪魔されるのは結構しんどいってわかってくれる人が増えたら良いなと思って。
最後まで読んでくれてありがとう(=^・・^=)♬