脳がザワザワした時は登山でヴィパッサナー冥想の練習をする

体調にムラがありすぎて嫌になる。調子が悪い今日みたいな日は、朝起きてから寝るまでブレインフォグっぽい脳の異物感に悩まされ、身体もなんだか重い。そして何よりネガティブな記憶や考えが次から次へとわいてきて、頭がザワザワして落ち着く瞬間というのがない。

それはもう自分の意識を維持するのに疲弊する感じ。

脳の異物感「ブレインフォグ」の人体実験と考察
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会社で働いているときはこんな状態の日も仕事のパフォーマンスを維持するのに苦労したものだ。

でも実際は休日もなかなかツラかったりする。要するにやることがないわけで、意識の雑音がやたら目立っちゃうんだよね。仕事なりなんなり強制的に作業してた方がキツいけどメンタルの疲弊は軽減するのかもしれない。

僕はこの脳のザワザワにもう長いこと向き合っていて、実践している対処法のひとつが瞑想である。ところがムカつくことに調子が悪いときには瞑想もうまく出来ないんだよね。だって雑念を排して呼吸やマントラに集中するのが瞑想なのに、消すべき雑念が脳内で普段より激しく吹き荒れているのである。これじゃ「雑念を消すためにはまず雑念を消せ」みたいなクソみたいな堂々巡りじゃんか。

脳が常にザワザワしていて疲れる
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それでも頑張ってステレオタイプの瞑想をやろうと座禅を組んで背筋を伸ばして…と、もう2秒くらいで目の周りがムズ痒くなってきて鼻くそほじりたくなる。

ストレスがかかると、鼻をほじる、顔が痒くなる、耳かきしたくてたまらない
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それで「あ”ぁぁぁ」とか言いながら顔をゴシゴシこすって出直すんだけど、今度は背筋を伸ばし慣れていないために身体をひねって背骨をバキバキしたくなる。その間にもフラッシュバック的な昔のトラウマが何の脈絡もなく蘇ってきて「うっ」って身体をこわばらせ、こんなんじゃ瞑想とか無理じゃん!!ってイラついて犬をいじめるUxェxU (=^・・^#=)

歩きながら瞑想する

そんな時に出会ったのが歩きながらする「ヴィパッサナー瞑想」ってやつだ。

ヴィパッサナー瞑想にもいろいろな宗派や実践方法があるっぽいのだが、とりあえずネットで調べてみると歩行瞑想ってのが僕には合っている。ちゃんと座って呼吸に集中するかわりに歩きながら足の裏の感覚に集中すると、これが意外と雑念を頭から排除するのが上手くいくんだよね。なんていうか僕はじっと一ヶ所で動かずにいるのが絶望的に苦手なんだと思う。だから身体を常に動かしても出来る方が向いているんだろうな。

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まぁヴィパッサナーの歩行瞑想についても諸説あるのだけど、もちろんすぐに上手くいったわけじゃない。そんな僕が練習を重ねていくうちに最初に「あ、これって上手く瞑想できてるのでは」と感じたのはなんと山の中だった。

山では「今」に集中しやすい

街には情報が多すぎる。行き交う人々、広告が溢れ、雑踏は騒音で満たされる。

でも山ならば鳥のさえずりと風の音、そして自分の足が落ち葉を踏む音しかしない。だから余計な考えやフラッシュバックのトリガーになる無駄な情報が少ないんだよね。

それにたかが奥多摩のハイキングコースとはいえ、結構ガチの「登山道」である。だからちゃんと足元に集中していないとコケて怪我するので、普通に山に登っていても否が応でも足の運びに意識を集中せざるを得ない。そこで明確に意識して足元に更に集中すると、もう雑念が入る余地がいないくらいに「山を登っている」という「今」だけを考える状態になる。

右足を出して、あそこの滑りそうな地面に平行に着地する。
体重を右足にかける。
よし、滑らない
次は左足の体重を抜き、前に出す…

山では足の運び、足の感覚「だけ」に意識を集中しやすくなる。これをヴィパッサナー瞑想と言っていいのかはわからないけど、少なくともこの時間はフラッシュバックが消え、雑念で無駄なことを考えることも無くなる。なにより座禅で呼吸に1分さえも集中できなかった僕でさえ、30分近く一心不乱に足の運びだけを意識する時間を作ることが出来たのだ。

そしてふと視界が開けた地点に差し掛かり、視線を足元から眼下に広がる景色に移すと、絶景のみならずその晴れやかな気分に感動する。

これを成功体験として覚えておき、普段街で犬と散歩する時も記憶した感覚を頼りに歩行瞑想を試みる。カスタムIEMで騒音をシャットアウトして、足の運びと足裏の感覚だけに集中、犬が立ち止まったら瞑想を解いて周りの景色を観察する。こうすることで調子が悪い日でも脳のザワザワから開放される時間を作れるようになった。

ちなみに僕はNike Free for Runningという「ミニマリストシューズ」を発売直後から愛用している。これは靴底が薄くて足裏の感覚を意識しやすいんだよね。でもクッション性が低いので本格的にジョギングに使うにはふくらはぎの筋肉で衝撃を吸収する「ミニマリスト・ラン」を練習してからの方が良い。

今年は歩行瞑想の練度をもっと高めよう。