日本では今日から仕事始めという人が多いだろう。
このブログの読者さんは朝晩の通勤時間、それにお昼休みぼっち飯中の暇つぶしに読んでくれている人が多いっぽい。だから今日からPVが上がるんじゃないかなーとか期待しているししもんです。無事に長期連休を全うできた優秀なダラリーマンの皆さん、お久しぶりです(=^・・^=)♬
だけどまぁマジ優秀で心底ハッピーな人はこんなブログ読まないだろうから、今日もいつものノリでいきますね。
まるで帰巣本能が如く無駄に真面目にオフィスに戻っていく人のなかで、朝の満員電車で一番絶望しているのはウツ病で新年をした人に違いない。
僕は会社を辞めた年の正月明けを良く覚えている。
あと2ヶ月あまりで人事異動の季節になる。新人も入ってくる。ウツで正常に働かなくなってしまった脳みそで、新しい環境に馴染めるか、新しい仕事を覚えられるのか。そもそも連休で今までの仕事でさえ忘れてないか不安なレベルなのに…。ま、結果的にダメだったわけだが(=^・・^;=)
あと正月実家に帰れなかったのが地味に心に引っかかっていた。親に元気な姿を見せなきゃならん。ちゃんと朝起きて、手伝いとかかって出て、親戚が子供を連れてきたりして煩くもあり…。いやいや無理無理。今年も家でぼっち年越し…。ところがこれが中々の孤独で、身から出たサビながらメンタルを消耗する。
なんとかしなくては。動き始めないと状況は好転しない。それはわかっている。動き始めないと。それはわかっている…。
この記事は、そんな人生の閉塞感を引きずって、行く場所もなく律儀に出社してしまう迷えるウツリーマンに捧げる。
障害者手帳があれば退職後も安心
会社を辞めるにあたって一番大切なもの。それはおカネであります。ここで当座の家賃と食費を思い浮かべた人は三流の無職(=^・・^=)!無職検定は足切りで不合格(=^・・^=)!
仕事を辞めて一番カネがかかるのは、税金+年金+健康保険であります。
収入がないのに税金と社会保険って払う必要あるの(=^・・^=)!?
それが日本なんだな。所得税については退職時に一括で天引きされるため、最後の月の給料は払われないと思っておいたほうが良い。それどころか、年収にもよるけど、所得税額が月給を超える場合は最後の給与明細がマイナスだかんね。どういうこと!?って目が点になるよ。しかもその後も平然と年寄りを飼うための年金と健康保険の振込用紙が毎月律儀に送られてくる。
まずはこれを払い続けないと日本に住めないというのが、会社を辞めた無職が最初に突き付けられるこの国の現実だ。僕が海外に飛び出した状況がわかるでしょう。
ウツ病無職にとって、このヤバい逆境の強い味方が精神障害者手帳3級というウルトラC。ウルトラCってもう死語かもしれない(=^・・^;=) シンガポールで仲が良かった若い日本人に通じなかったわ…。
そんな話はどうでもいいとして。
精神障害者手帳3級を持っていると、通常3ヶ月しか給付されない失業保険がなんと300日に延長される。これはデカい。1年近く闘病に費やしたとしても、いままで有無を言わさず天引きされてきた失業保険が守ってくれるのだ。この制度を利用しない手はない。近々ウツで退職予定なんで精神障害者手帳ください!
これがダメなのである。
メンクリはすぐに受診してくれない
障害者手帳とは慢性的な障害により生活に支障がある人を保護してくれる福祉制度である。したがってこの制度の対象になるには「慢性的にヤバい」必要があり、具体的に「6ヶ月以上」生活に支障が出る症状が継続しているという医師の診断書が必要になる。
すなわち、精神障害者手帳を申請するための診断書をお医者さんに書いてもらうには、ウツ病で少なくとも6ヶ月以上通院している「実績」がとりあえず必要なのだ。その診断書を踏まえ、行政機関(判断は都道府県の担当者、窓口は市町村の福祉課的なところ)が適格かどうか判断を下す。とは言え何にせよ、メンクリの初診から6ヶ月経っていないと制度上そもそもお話にならない。
だからとにかく鬱かもと思った時点で医者の門を叩いておくことが大切なのだ。
ところが門を叩いても、世界屈指の自殺率を誇る日本ではメンクリが混みすぎてすぐに診てもらえるとは限らないのである。メンタルクリックに行列が出来るとかマジで終わっていると思うよ。それでもこれが日本の現実だ。
ウツで退職の可能性があるなら、精神障害者手帳の取得が経済的支えとなる。でも初診から6ヶ月過ぎていないと「書類で落ちる」ので、なるべく早い段階でとりあえずメンクリにカルテを作っておこう。
なお、精神障害者手帳には1〜3級のランクがあり、級が上がるほど受けられる福祉内容が手厚くなる。当時僕はクスリの副作用でてんかん発作を起こして救急搬送されたりしてたんだけど、そのレベルでも2級は取れなかった。でもまぁ精神障害者手帳に関しては2級も3級もあんま福祉内容に差は無いので、別に3級で充分だと思ったね。なお、3級と2級の一番大きな違いは「日常生活と闘病に介助が必要か」だそう。
効果的な抗うつ薬にすぐに出会えない
さて、無事に会社を辞め、日本の充実した福祉にお世話になりながらの闘病生活である。
これからが本番。僕の場合、向精神薬ってヤツはことごとく体質に合わず副作用が酷かった。本当に人によるんだろうけど、僕は意識を失い救急車で運ばれたこともあるレベル。まぁ本当に僕のケースは極端なんだろうけど、周りのウツ友の話を聞いても一撃で効く向精神薬に出会えるとは限らないのが現実だ。
しかも向精神薬の多くは合わないからと言っていきなり投薬を止められない。大抵は体質に合わないクスリの服用を徐々に減らし、同時に新しいクスリを徐々に増やしていくような処方をされる。従って効くクスリの試行錯誤には時間がかかるのだ。
それにも関わらず、たとえ精神障害者手帳パワーで延長給付を受けられたとしても、失業保険で食いつなげるのは1年に満たない。だからなるべく症状が急を要さない段階でメンタルを受診して、体質にあったクスリの試行錯誤を始めることが大切なのだ。
満員電車のウツリーマン!うつ病かもと思ったら今すぐ最初の一歩、メンクリに行こう(=^・・^=)♬