独身ノマドが税金・年金・健康保険を払わず合法的に南国で暮らす三種の神器

なぜわざわざ海外に出てノマドをするのか。ネットで仕事して通勤する必要がないなら、日本の田舎であり余る空き家を改装して静かな仕事場にするんじゃダメなのか。たとえば高知の農村とか笑

僕にとっては全然ダメだ。

駆け出しのノマドとって大切なのは、徹底的に毎日の支出を減らすこと。目に見えて減っていく貯金残高とにらめっこしていると、挑戦する意欲が削がれ、かなり速いスピードで守りの姿勢になってしまう。ムダに焦る。その結果、単価が安くて要求が理不尽なブラックな案件にうっかり手を出して、会社員よりかえって大変な泥沼デスマーチに堕ちていく。

駆け出しだからこそ、ノマドはまず毎日の支出をガバチョと減らすことが大切だ。

まぁこのまま数年は最低限食べていけるだろう、その間に徐々に仕事を増やしていこう、そのために今日は何が出来るだろう。そういうドッシリと腰を据えた余裕こそが、駆け出しノマド稼業を持続可能に成功させる鍵なのである。

東南アジアの独身暮らしは安い

カネを使わないために海外で暮らすというのは矛盾した感じがする。

そもそも国際線の飛行機が何万円もするし、毎日ホテル暮らし、さらに朝昼晩を外食していたらいくら東南アジアとは言えそれなりな額になるだろう。

ところがノマド稼業は平日のイチバン安いフライトを選びたい放題。例えば今回僕は東京からバンコクまで全部込み1万円台で飛んできた。これなら東京で1ヶ月動き回る電車代と大して変わらない。そして民泊アプリAirBnBを使えば、バンコク郊外のコンドミニアムに月3万円程度で住むことが出来る。プール、スポーツジムにサウナまでついたちゃんとした物件で、もちろん生命線のWifiもある。

住む人がいないタワマンから資本主義の末路を見下ろす

そして食事は屋台で買ってきた100円飯か、地元スーパーで食材を買って自炊が基本。意外と普通に味噌や日本米が手に入るので、自分で料理すれば現地の格安肉野菜を使った日本食が毎日食べられる。今回、僕の食費は1日500円以内である。

ただし結婚して子供を持つと状況は逆転する。外国人として外国で教育を受けるのは非常にカネがかかる上、現地の日本人社会に積極的に関わる必要も発生するので衣食住のクオリティもこのままというわけにはいかない。

結婚する気がない怠け者は東南アジアに移住すると人生イージーモード

でも独身なら。ある程度快適な暮らしを得るコストは東京郊外よりバンコク郊外の方がずっと安い。貯金を減らさずに仕事を軌道に乗せるために邁進するのに、東南アジアの大都市近郊は最高にコスパが良い。

タイのバンコク、インドネシアのバリ島、フィリピンのセブ島。ちなみにベトナムのハノイやホーチミン、中国の上海や深センもとても良いのだけど、ビザを取らないと2週間しか居られないので気楽な沈没向きじゃない。その点、逆にマレーシアはビザ無しで3ヶ月も住める。毎月移動する余裕がない場合やイスラム教国独特の雰囲気を楽しめる人には最高だと思う。

税金をどこの国にも払わない

支出を減らすために海外に住むのは生活費のためだけじゃない。毎月の出費で大きな割合を占めるのが、税金・年金・健康保険である。

ハッキリ言って、現実問題いかに国にカネを収めないかがノマドで生計を立てられるかの最初の決め手と言っても過言ではない。公務員様への上納金がなくなるだけで、生活は目に見えてわかりやすくラクになる。そりゃもうタバコやビールを減らすのとはインパクトが違う。本当に一撃で出ていくおカネが半分になる感じ。効果絶大だ。

ところが日本の税制において、今年払っている税金は去年の収入に基づいている。すなわちフリーランスになるために会社を辞めて無収入になったとしても、税金の振込用紙は脅迫状のように毎月送られてくる。そしてこの赤紙を無視していると銀行口座を手当たり次第に差し押さえられる。日本政府や地方自治体は心なき守銭奴であり、情け容赦はまったくない。血も涙もないのである。

自己防衛が必要だ。

物理的に彼らの支配する日本の国土から逃れ、外国で得た収入をまた別の国の銀行口座で受け取るシステムを一刻も早く作ることが喫緊の課題。金持ち日本人はみんなそうやっている。タックスヘイブンと呼ばれる海外の銀行に口座を開けに行くフザけたツアーさえあるのだ。

目を覚ませ。

おかしいだろう。国や地方自治体にいったい毎月いくら払っている?

それなのに年金を受給できるのを70歳にするとか、子育て中に主婦(夫)になったら不利にするとか、勝手に決めるなという話だ。そして税金。地縁血縁で雇われた無能な市町村などそもそも廃止して、ブロックチェーンとフィンテックで置き換えてしまえ。参議院も要らない。

ヤンキーの、ヤンキーによる、ヤンキーのための日本を脱出せよ

海外に出ても健康保険だけは維持したいという人が多い。でも健康なうちに国の健康保険に入るのは、暴走車で子供を平然と殺す老人に雲隠れする入院費を貢ぐようなもん。既得権益者と老人の天国である今の日本に社会保険料を収めることは、明らかに破綻したポートフォリオに追証を振り込むのと同じことだ。

日本人は日本に住んだら負け。既得権益者と老人に税金を払ったら負けである。

住みやすい国とはどんな場所か

もちろん国家に頼らないデメリットも計り知れない。でもそれは別の記事にまとめるとして、今日はどこの国にも住まず、どこの国にも税金を落とさない、それでいて毎日ちゃんと仕事をして食べていくのに必要な「3種の神器」を挙げる。

無税生活の3種の神器

シンガポールの米系企業を整理解雇されたのを最後に、僕はもう1年近くどこの国にも税金を払っていない。日本の年金や健康保険から離脱してからは、かれこれ7年以上。あ、厳密なことをいうと色んな国に酒税をたくさん払っているのだけど…。まぁお邪魔させていただくチップみたいなもんだね(=^・・^=)♬

僕のように毎月のように違う南国を渡り歩けば、日本や他の国の税務当局が認める完全に合法なカタチで税金・年金・健康保険を払わない生活ができる。いわば永遠の旅行者。日本へ短期の観光に来た外国人が日本で所得税を払わないように、一生外国で旅行者として暮せばどこの国にも納税義務が発生しないのである。これはかなりのライフハックだと思う。

ただしこのライフスタイルを実現するにはいくつか必須のアイテムがある。いわばこの3つは世界的な住所不定として税金から自己防衛するための武器だ。

タックスヘイブンの外国銀行口座

物理的にタンス貯金できない移動民にとって、まず大切なのが頼もしいメインバンクだ。カネを振り込んでくれる仕事が最初に来そうなものだけど、現実問題ノマドの仕事を見つける前に給料振込先の銀行口座が必要なんだよね。

海外ノマドのメインバンクは次の条件を満たしていると良い。

  • 外国からの振込・送金に税金や法外な手数料がかからない
  • 外国で使えて外国のATMで外貨引き出しができるクレジットカード/デビットカードを即日発行してくれる
  • サポートに英語が通じる

この点、日本の銀行はゴミクズだ。海外からの振込みに対してマイナンバーがどうだとかマネロン対策がウダウダ…そのうえハンコと住民票を出せと。昭和の冗談が通じるのはせいぜい平成までだ。しかも送金手数料や為替レートまでヤクザなのだから、およそ褒めるべきとことが何もない。

日本の銀行口座にカネを置いたら負けである。

僕は何年も海外に住んできたので外国の銀行口座は問題なかったけど、日本で働いてきた人にとって海外口座の開設はなかなかハードルが高いハズ。だから業者に何十万も払って口座開設ツアーに参加する日本の金持ちは少なくない。例えば信頼性の高いタックスヘイブンであるシンガポールの銀行窓口で順番待ちしていると、そんな日本人御一行様の不安そうな顔を見かけることもある。

日本から資産を自己防衛するために必死なんだろう。

ネットで外貨を稼ぐ仕事

おカネを安全に置いておける口座ができたところで、次に必要なのは実際にネットで出来るフリーランスのお仕事である。

これでモノを言うのが「業界の知人からの紹介」いわばコネだ。

世界広しと言えど、フリーランスに仕事を廻す業界や企業はまだまだ限られる。その職能集団「ギルド」にいかに組み入れてもらうかが、とても重要。

というのも。フリーランスの案件はほとんど全て「経験3年以上」とか書いてあるのに対し、その最初の経験を積ませてくれる仕事がぜんぜんないのである。だからといって条件がユルいクラウド ソーシングに流れてくる案件は職能ギルドの残りカスが多く、単価が低くて割に合わない仕事を掴まされるリスクが高い。

効率的で割の良い仕事を受注するには、自分のスキルを活かせる業界で仕事を振ってくれる「知人」を探すのが結果的にイチバン近道だと確信している。たとえば社交的な人なら業界主催のミートアップに参加するは王道だし、僕みたいな変人にはネットのコミュニティやSNSが役に立つ。あと「友達の友達」あたりにも鉱脈が眠っているかもしれない。

もちろんフリーランスはコネで入ってしまえば安泰ではぜんぜんなく、なにしろ雇用契約を介さずに信頼だけで仕事を受注するのだから手を抜けない。仲間内でなーなーで仕事をしたい人は、むしろ会社組織でサラリーマンした方が気がラクだと思う。

厳しい実力社会だけど、振り込まれた額が源泉徴収されずにそのまま手取りになる体験は癖になる。

民間健康保険

日本ではあちこち身体を壊して病院にお世話になってばかりいたんだけど、ストレスから開放されて好きな場所で好きなことだけやり、疲れたら好きなだけ寝られる生活になったら絵に書いたような健康を手に入れた。

まるで日本では健康保険を収めるために健康を犠牲にして働いていたみたいだ。

働く自信が持てない僕の胸の内

とはいえ、いくらストレスフリーでもたまには体調を崩す。にんげんだもの。それに僕がこの文章を書いているバンコクのカフェに老人がプリウスで突っ込むかもしれない。

そんなわけで海外無税ノマド三種の神器、最後に必要なのが民間の健康保険だ。

国民皆保険制度と違い、民間の保険は自分の掛け金が自分に返ってくる点で優れている。国の制度は国家が守ってくれるというが、その実老人を守るために若い世代を喰い物にするネズミ講である。早く加入した者が圧倒的に有利で、しかも不利益な制度変更に対して為す術がない。日本の社会保険システムはネズミ講と呼ぶに相応しい。

僕が必要だとおもう健康保険は次の2段構えだ。

  • 海外の現地医療機関を自力で受診できる軽度の病気や怪我
  • 自分で英語で手続きできないほどの状態になった場合

後者はどうしても親族や親友に必要な手続きをお願いすることになる。だから出来る限り迷惑を掛けぬよう、日系資本の保険サービスを買っている。

人生を自分でデザインする時代

21世紀。元号も変わった。もはや「こう生きるべき」という正解は、ない。

どの程度の教育が必要か、どのくらい働いてどのくらい稼ぐか、どこで誰と暮らすか。そんな全てのパラメーターを自在に動かせる自由な時代にも関わらず、いまだに人は国家や既存の仕組みに縛られたまま、会うたび愚痴をこぼすような人生に甘んじている。

結局、理想の人生を手に入れるには、そもそも理想の人生がどのようなものか自分の頭で答えを出さないといけない。人生をデザインして、その結果に自分ひとりで責任を持つ…。なかなか大変だ。誰にせいにもできない。人と違った生き方はそれなりにしんどいのである。

人生を理想の自分を目指す冒険RPGと思うと楽しい

それでも。ライフスタイルをこれからどう変えていこうか、そのために必要なアイテムはなにか、一緒にゴールを目指す仲間をどうやって見つけるか。こういう人生のパーツをちょっとずつ強化していく感じは、ロールプレイングゲームの主人公になったようでワクワクする。なにしろ自分の人生なら自分で好きなように変えられるのだから。

とりあえず僕は、できるだけ労働したくない。そのために税金・年金・健康保険を国家に払わないという選択をした。なんでも良い。ちょっとずつ人生を改良していけばいいんだ。

今日、この瞬間から、あなたならどんな選択をしますか?