バリ島の壊れる水回りと、インドネシア料理バクソの食品添加物

なんかメンタルが落ち気味で、いや、何か変なことがあったわけじゃないのだけど。なんか周期的にアゲアゲ期とクヨクヨ期を繰り返している気がする。そういう星の下に生まれたんだろうな。だから余計な事を考えないように限界まで仕事を入れて、土日もなく毎日忙しくすることにした。

そんなわけで中身のあるブログ記事を考える精神的余裕が全然ない。でも年初にフリーランスとして身を立てる過程で更新を怠ったら、一撃でGoogle先生の機嫌を損ねてしまったでのう…(=^・・^;=)

だから今日は構成も考えず思いつくがままにグダグダ書こうと思う。ブログって本来そういうもんだろうしね。

バリ島は水回りがぶっ壊れる

ここ最近投宿しているホステルはシャワーの水圧が素晴らしい。

基本的に世界各国のホステルってのは施工がグソグソで、特に水回りの設計は素人のゴミ仕事である。とりあえずお湯なんて概念はなく、冷水にしてもチョロチョロしか出ない。だからシャワーを浴びようにもシャンプーが皆目泡立たないし、むしろシャンプーが空気読まずに泡立ってしまった日には今度は流すのが一苦労なのである。

ところがこのホステルは違う。

蛇口をひねるとゲリラ豪雨もビビるレベルで温水が吹き出す。大深度地下の間欠泉かなんかに接続されているんじゃないか。だからもう日本人的モッタイナイ精神は宇宙のかなたに忘れ、滝行のごとく15分もシャワーの流水で温まるという贅沢を覚えた。

でも今朝シャワーを浴びていると、あ、最近は朝も昼も夜も熱水滝行をしている。趣味である。と、隣のシャワーからガラガラ!ガッシャーン!という音とともに「なんぞコレくそが!!」というイギリス英語が聞こえてきた。

なんかアメリカ人って大統領からしてアレだし常に何かを罵って銃ぶっ放している印象だけど、同じことをイギリス人がするとなんかウケる。大爆笑だ。彼らには大人しくシルクハットかぶって、クソちっこいカップで紅茶でも飲んで、お天気の話題で盛り上がっててほしい。

どったの(=^・・^;=)?僕はシャワーの仕切り越しに大声で聞いてみた。

「おうwww なんか全部取れたんだけどwww」

それで隣のシャワーブースを除いていて見ると…。シャワーや蛇口や温度調節レバー的な、いわゆる「シャワー」一式がすべて壁から外れ、おそらく冷水と温水であろう2筋の水しぶきが、それこそ間欠泉のごとく壁から湧いていた。

水もお湯もバンバン出てるし問題ないじゃんwww お前これで髪洗えよwww

「そうするわwww メイトwww」

そんな感じで今日は朝からドタバタだった。んで、いつものWifiカフェに繰り出して、脳の限界に挑む勢いで仕事してたんだけど。僕はもともとカフェインに弱い体質だけに、速攻でトイレに行きたくなった。べつに我慢する理由もないのでトイレに行ったわけですが。そしたら

「なんぞコレくそが!!」

という、今度はオーストラリア英語が聞こえてきた。ぐだーい。英語ネイティブ話者ってのは国籍を問わずボキャ貧な気がする。

今度は洗面所備え付けの液体洗剤のタンクが壁からゴッソリ外れ、ピンク色のドロドロが辺り一面に飛び散っていた。オーストラリア人、どんまい。

バリ島の水回りは施工がクソすぎる。空港だけ綺麗にして満足している場合ではない。今すぐ島全体の水回りをなんとかすべき。

インドネシアの肉圓面、バクソ

インドネシアにはBaksoという食べ物がある。発音はそのままバクソだ。麺や野菜が入ったスープなんだけど、ここに馬糞的な見た目の、茶色い肉団子が浮かんでいるものだから、マジにもういたたまれない。

しかも本当に困ったことに、これがクソ美味いのである。

バクソに浮いている馬糞的な馬のアレ的な肉団子は、基本的に牛肉を使っていると言われる。牛肉はハラルだしイスラム教的なアレコレ的にオッケーなんだろう。でもね。それは都市にありがちな伝説で、その実、バクソの肉団子は正体不明・原材料不明の「謎肉」だ。

どの店でバクソを食べても、この肉団子はビックリするほど弾力があり、この歯ごたえこそがバクソの醍醐味とされる。

そしてこの謎肉の弾力、歯ごたえについて調べると、材料であるハズの牛肉の筋原線維を構成するアクチンタンパク質の重合によるという情報が。そんな訳あるかい!いわゆる「肉」って奴は、それが何の肉であれ基本的に家畜の筋肉だ。つまり筋肉である以上、宿命として大量のアクチンを含む。もしアクチンの重合だけでこんなに歯ごたえが生まれるなら、ラーメンのチャーシューも、ローストビーフだって、ブリンブリンな歯ごたえになって然るべきだ。

それでもっと調べると、もちろん種も仕掛けもあった。

食品添加物だ。

伝統的にバクソの肉団子には今流行りのタピオカ粉が混ぜられ、これが強烈な歯ごたえを作ってきたらしい。でも東南アジア各国でタピオカドリンクを飲みまくってきた国際A級タピオカマエストロである僕に言わせれば、バクソの肉団子の弾力はタピオカ粉のそれではない。

もっとケミカルで邪悪なヤツに違いない。

ふむ…(=^・・^=)

これは…(=^ー ー^=)

Na2B4O5(OH)4・8H2O だね(=^・・^=)♬

どうやらホウ酸塩の水和物を添加することで、アクチンの重合を促進できるらしい。触媒として作用してるっぽいけど、反応経路はわからない。ししもんは大学で有機化学を勉強したんだけど、授業中しこたま酔ってた関係で詳細は忘れた。

なんにしても。インドネシア政府がバクソを健康に良くない食べ物に指定しているくらいだから、不必要に食べない方が賢明かもしれないね。ネズミとか害虫駆除に使われるホウ素化合物なんて食べたら、身体がどっかおかしくなるのは当然だ。

ところが困ったことに、このバクソ。美味いのである。そして文化的に興味深い。

バクソだなんてインドネシア語っぽくない発音だなぁと思ったら、調べるとやっぱり福建語由来の中国語だった。文化的な側面、つまり台湾の対岸にあたる中国大陸福建省付近から、人々が東南アジア一円に散っていった過程を調べるにつけ、バクソは例えば、同じように福建系華人が多いシンガポールだとフィッシュ・ボール・ヌードルと呼ばれる「魚圓面」の兄弟にあたる料理だ。肉や魚のすり身を団子状にして、麺と一緒にスープにしたヤツ。シンガポールやマレーシアの魚圓面は丸いカマボコという感じだけど、やっぱ亜硝酸塩または亜硫酸ナトリウム、もしくはその両方を添加した「謎肉」であり、他にも確かに大量に有象無象の化学物質が添加されていそうではある…。

日本でマトモに生きている日本人はせいぜいナシゴレンくらいしか知らないであろうインドネシア料理だけど、もともとインドネシア人という人種が南アジア・東アジア・ヨーロッパ白人との複雑な混血であることからも、彼らの文化・宗教・食文化は非常に奥深い。

シャワーが根本から取れるような場所ではあるけど、もしこの地を訪れることがあればバクソでも食って寿命を縮めればいいと思う。美味いよ(=^・・^=)♬

メンタルが落ち気味のときこそ手を動かす

やっぱ、あれだね。

気分が落ち込んでいるときこそ、なんか具体的なことをしたほうが良い。なんでも良いけど、お金に結びつく作業が良いと思う。こうして文章を書くのも、直接的にお金に結びつく活動だ。

こうやって手を動かしている限り、僕はどういうクソな状態であっても前に進める。その向こうに何が待っているのかはわからないけど。

僕は偏食家なので、食えるものがもともと少ない。だから明日も馬糞で寿命を縮めつつ、ガチに死なない程度にお金を稼ごうと思う。読者のみんなも僕のプロフィール欄から投げ銭してくれて良いんだかねっ(=^・・^=)♬