3年前このブログを始めた頃、僕はデパスという精神安定剤に頼って寝ていた。当時はシンガポールで会社員をしていて、現地の専門医療が高額だったことから仕方なくインドから怪しいコピー薬を個人輸入していたんだけど。
でもブログのネタになるのをいいことに、いろんな快眠法、そしてデパス減薬に取り組み、程なく本当に薬なしで生活出来るまでになった。それは結局、ストレスを極限まで減らすことだった。具体的には仕事も日常生活も徹底的に手を抜き「どうでもいいや」精神の投げやり人生に切り替えた。
いかなる快眠法も、ストレスの前には無力だと今では確信している。
不眠症になるほどのストレスに耐えながら、いや敢えて悪く言えばストレス源を取り除く努力から逃げているうちは、薬に頼ってでも毎晩ちゃんと寝たほうが健康とパフォーマンスを保てる。
でも一度覚悟を決めて、仕事を辞めるとか、人間関係を一新するとか、人生の多くを犠牲にしてでもストレスを大幅に減らすことに成功したならば。僕の場合、睡眠薬依存から脱却した後で次にやるべきは「どこでも寝られる工夫」だった。
ようは、枕が変わることを恐れないようになる。ちょっとやそっと環境が変わっても問題なく寝られる。夜行バスやカプセルホテルでも寝られるようになる。そういうこと。
というのも、僕は同じ場所で、同じ人と、同じことを、無期限にずっとやるのが苦手だ。
この世の大勢の人々は環境が変わることをストレスに感じるようだけど、僕は逆にずっと環境が変わらない状況でメンタルが膿んでくる。だから現在みたいに毎月別の国で、違う人と、新しいことをやるのが好き。
そんな僕にとっての理想の生き方を実現するには、安宿の狭くて騒々しいベッドでも問題なく寝られることが必須。
いったいどうすればいいのか。
今日は、猫背を軽減して仰向けに寝られるようになると、薬に頼らずとも睡眠の質が上がり、とくに入眠しやすくなる話を書く。
猫背は不眠症と老化の原因
猫背は万病の元と言われるけど、僕は不眠症もその1つであると確信している。
去年気まぐれにストレッチポールを取り入れた。寝る前にこいつで背骨、とくに肩甲骨に挟まれた肩周りの背骨をグリグリほぐしてから寝ると、明らかに睡眠の質が上がる。ここから気付きを得たのは、猫背が不眠症を悪化させていた事実だ。
というのも、ぐっすり寝るには仰向けの姿勢が大切なんだよね。
ところが猫背持ちが枕に後頭部を沈めて天井を見上げると、肩周り、そして腰周りに不快な緊張感がジワジワと疼く。僕の場合、これは肩こりや腰痛の不快感に似ている。そして耐えきれず寝返りを打ち、結局は背筋を丸めた状態で横向きやうつ伏せで朝を迎える。猫背にとって、仰向けで寝ること自体がものすごく難しいことなんだ。
コレが良くない。
背骨を丸めればとりあえず寝られるから不眠症という意味では「マシ」ではある。ところがやっぱり背骨を丸めて寝るのは人体の構造的には無理があるっぽく、寝返りの回数が増え、深夜に無意識で枕を直したり、枕代わりにした腕が感覚無くなるまで痺れて、結局は起きてしまったり。
僕はApple Watchを左手首につけっぱなしで寝ているので、夜中に無意識に身体が動いた履歴はなんとなくだけどデータから確認することが出来る。うつ伏せや横向きでしか寝られなかった日は、睡眠中の活動量が明らかに増えている。そして目覚めもドヨーン。身体が重い。ぜんぜん休まってない。
うつ伏せ寝や横向き寝は、睡眠の質を下げるのだ。しかも浅い眠りは若返りの秘薬である成長ホルモンの分泌を妨げ、老化の原因にもなるらしい。超マズい。
さらにさらに。うつ伏せ寝には睡眠の質以外にもデメリットがある。
まずは「ほうれい線」だ。
毎夜毎晩、何時間も枕にほっぺたを押し付けているわけで、そりゃシワにもなるというもの。舌回し運動も効果的かも知れないけど、うつ伏せで寝ることは「ほうれい線」を敢えてアイロンで付けているようなもん。
それに加えて顔の歪み。
まぁイケメンでもない僕が顔の形を気にしても意味はないのだけど…。それでもやっぱ、自分の顔が左右対称じゃないのは気持ちが悪い。僕の顔は右側が、なんというかひしゃげている。歪んでいるのだ。それもそのハズ。毎夜毎晩、顔の右側だけで頭の重さを支えているわけで、何時間も潰せばそりゃ頭蓋骨や顎のラインだって徐々にバランスを崩すというもの。
そんなわけで猫背がゆえに横向きやうつ伏せで寝続けると、睡眠の質を下げて若返りの秘薬である成長ホルモンの分泌量が減り、そればかりか「ほうれい線」が酷くなっておまけに顔の骨格がゆがむ。
全ては猫背が悪い。猫背は老化を促進し、ブサメンをさらなるブサメンに陥れる。
にゃーん(=^・・^;=)
猫背のまま仰向けに寝る工夫
じゃあどうするのか。
残念ながら、現代社会で仕事をして生きている以上、起きている時間の殆どをパソコンに向かって過ごす。それ以外の時間は背中を丸めてスマホ…。そりゃ猫背にもなる。
だからストレッチポール、ヨガ、筋トレ、整体??
猫背を改善するいろんなメソッドを試して根本的に身体の歪みを改善できればいいんだけど、まぁ無理だよね。ダルいし。っていうか無理でした。僕は。
でも今でもベッドに入って5分間くらいは肩周りのストレッチをしている。効果的だったのは 高級イヤホンで音を遮断したらADHD的な雑念で疲れにくくなった さらに僕は肌さわりの良いお気に入りのタオルケットがないと寝られなかったんだけど、仰向けに寝れば肌に触れる寝具がほとんど無いから何もなしでも寝られるようになった。これには時間がかかった…。でも今回の日本脱出にはタオルケットを持参していないゆえ、依存から脱却できた感がある。 というわけで仰向け寝のコツをまとめると次の4つ。 ししもんは猫背の皆様の快眠を願っております(=^・・^=)♬