2週間ごとに絶好調とイライラを繰り返す

2018年の7月で会社員をクビになり、その退職日にマレーシアに飛んで東南アジア最高峰のキナバル山(4000m)を登ったり、まぁ無職は恥だが癖になるとばかりに危機感なく自由奔放にやってたわけです。

というのも、退職後も会社の計らいでシンガポールのビザが3ヶ月間有効だったんだよね。会社都合退職だったから転職期間ってなわけだけど、僕にはもう会社員が無理だという確信があった。

だからこの3ヶ月はもっぱらビール飲んで過ごした。

この時期の自己分析は今の合理的な生活に落ち着くヒントになったので決して無駄ではなかった。働いていると生活を変えようと思っても「この仕事を続ける上で」という制限がついてまわり、結局不満足な日常にメスを入れられる部分は殆どない。それで部屋の模様替えとかで自己満足して終わりと。

でも仕事の制約から開放されればやりたい放題。例えば、

  • 1か所に留まりたくない →海外放浪生活
  • 事務手続きが嫌い →ビザ無しで入れる国と期間にしぼる
  • 会社員は無理 →ネットで細々とお金がほしい

3つ目は結構苦労したけど、幸運にも良い案件をご紹介いただき6ヶ月くらいで安定的に生計を立てられるまでになった。

めでたし、めでたし。

なんだけど、最近僕はちょっとマズい傾向にある。気分の浮き沈みが激しく、しかもこれが周期的なんだよね。デカいストレスから逃げた結果、根底にあった困った気質が表面に出てきた感じ。

今日はこの話を書く。

2週間ごとにとイケイケとイライラを繰り返す

今週に入ってから「あ、そろそろ来そうだな」ってな感覚があったんだけど、昨日朝起きたら違う自分になってた。

寝付きが悪く夜中に何度も起きる、それでいて朝は起きるのがツラい、集中力が半減、おまけに酒にも弱くなっていつもの半分くらいのビールしか飲めなくなる。ようはパフォーマンスが著しく下がる2週間がやってきたのだ。

一見、双極性障害っぽいし、自分でもそうか思って病院とか医学界のサイトを調べてみたんだけど、双極とは決定的に違う点もあって。

それは抑うつ状態っていうよりは、思い通りにやるべきことが進まない自分にイライラする。他人に対しても怒りの沸点が下がり、些細なことなのに「石投げたろか」的な気分になる。例えば日本を騒がせているアオリ運転のニュースなど見ると、自分もこうなりそうだからクルマを運転するのは止めたほうが良いなと感じたり。

僕は根が弱虫だからこの暴力性について実行に移すことは(あまり)ないんだけど、やっぱり問題なのは仕事。フリーランスでも「脳の処理能力が半分になったので半分だけ仕事します」ってわけにはいかない。いや、不可能ではないかもしれない。

でも調子が良い時期に、数日後にやってくるであろうイライラ期を予測して作業計画を建てるってのが何故か出来ない。自信がみなぎっている状態では能力が下がった自分のキャパを正確に見積もれず、結局2周間あとで8月31日の小学生みたく泣きながら仕事する羽目になる。

こんな無能な自分にイライラする調子が悪い2週間程度耐えると、今度はイケイケ期がやってくる。

イケイケ期も、朝起きた瞬間にわかる。特別深く寝られたわけでもないのに脳がスッキリ。そしてパソコンを広げると、一瞬でやるべきことが順序立てて脳に展開され、気分が良くなるレベルに高い能率でガシガシ作業が進んでいく。仕事が楽しい。満員電車に耐えてでもイキイキとサラリーマンしている人たちは毎日こんなコンディションなのだろうかと羨ましくなる。

この不調期からイケイケ期に入った瞬間は明らかに自覚できるので、やるべき事務作業はこの期間にすべて済ませてしまう。例えば翌月の滞在国を決め、航空券を取り、投宿する民泊物件を予約する。

こうした事務手続きはワーキングメモリが足りないからか、普段はめっちゃ苦手。でもイケイケ期なら必要な条件や過去に見た情報をぜんぶ統合して問題なくこなせる。そしてAirBnBは予約時に大家とフレンドリーなコミュニケーションをとっておくことが長期滞在を快適にするコツだ。だから誰彼構わず石を投げたくなるような気分で予約すべきではない。

僕の周期的な気分の浮き沈みは、こんな感じだ。

投薬でなく生き方を変えて対処

サラリーマン生活をしていたときは同じ時間に起きること、同じパフォーマンスを維持すること、同じ人格を出来るだけ保つこと、を強制されていた。失敗することは多々あったけど(=^・・^;=)

ちなみに僕は同じパフォーマンスを維持するために、シンガポールでは自分の能力の下限に合わせて仕事を選んだ。イケイケ期にしか出来ない仕事は、たとえ給料が高くても続けられない。不調な時期のグダグダな自分でもなんとかこなせるような仕事こそが長続きの秘訣。結局5年も務めたんだからこの作戦は成功だと思っている。

発達障害は習慣化できるルーチンワークなら仕事続くかもしれない

さて、そんな頑張りは苦しかったけど、僕の人格を安定させていたのかもしれない。

フリーランスとして本格的に仕事をして半年くらい。サラリーマンの「規格」に自分を押し込める必要がなくなった反面、業務内容としては確実に下限以上の能力が求められている。この歪みが、不調な時期の困難にあらわれている。

なんとかしなくては。

こういう時、医療保険がないのがツラい。僕はどこの国にも税金を払っていない関係で、あらゆる公的福祉の圏外にいる。入院するほどの大病であれば民間の保険を買っているけど、ちょっと気になったときに医者に相談することができない。

独身ノマドが税金・年金・健康保険を払わず合法的に南国で暮らす三種の神器

ただ。

自力でうつ病から立ち直り、発達障害っぽいアレやコレやの困りごとを聖域なき生活改善で克服してきた僕は、精神医療に対して強い不信感を持っている。たとえ僕が双極性障害と診断されたところで、結局はおクスリで症状を抑える対症療法が行われるだけだ。

なぜ困った症状が出てくるのかを突き止めない限り、それを元に生き方や生活スタイルを変える勇気を持たない限り、メンタルの不調は根治に至らない。

僕はどんな状況でも酒さえ飲めば気分が良くなるんだけど、現代の精神医療がやっている「治療」はアルコールを抗精神病薬に置き換えただけに過ぎない。自殺願望など緊急事態ならば投薬によって一時的に症状を抑えるのは必要不可欠だろう。

でもクスリを使って「現状維持」させるのは、長期的に見たらむしろ害だと思っている。

向精神薬を服用して仕事を続ける狂気

じゃあ医者に頼らずどうするか。結局はまぁ、いつものようにアレやコレやを自分で試して、感情の起伏と能力のイビツさを均していく方向しかないだろうね。ブログのネタになるし(=^・・^=)♬

とりあえず今のところ得られている知見は、カフェインが悪そうだということ。

僕はカフェインに敏感な体質らしく、めっちゃ効く。朝飲んでも夜の寝付きが悪くなる勢い。だから一時的に脳を活性化したいときにコーヒーを飲めば、スターを取ったマリオの如く過集中のトリガーに出来る。

でもその後の落ち込みが酷い。いわばエネルギーの前借りに過ぎないのだ。

カフェインはイケイケ期なら有効だ。ここぞの集中力が必要なときに飲めば、たとえ効果が切れて落ちてもベースが高いので問題ない。

でもイライラ期にこれをやると…。どうやら僕の攻撃性を増幅するように働くようだ。能力もあまり伸びない。しかも過集中後はマジでうつっぽい倦怠感に襲われる。イライラ期こそ、ここぞの頑張りを引き出す魔法の杖が必要なのだけど…。

まぁこんな感じで、2週間周期の気分の浮き沈みを自己観察しつつ、解決策を見つけ出すべくブログにしていきます。最近は忙しくて更新間隔が開いてしまっているけど、よろしくお付き合いお願い申し上げます。

あ、末筆ながら今朝1000円投げ銭してくださった方、ありがとうございます!