読者の皆様、明けましておめでとうございます笑
あまりにも長く発信してないため生存確認のご連絡をいただいてしまい、とにかく何か書こうと思い立ちました。徒然なるままにいきます。
まず、なんでブログもYouTubeも更新しなくなったのか。
それはリアルが充実してしまったからです(大爆発)
いや、彼女ができたとか結婚したとか、そういう桃色ピンクな話は一切無いんだけど、劇的にオランダで友達が増えて、毎日なんだかんだと忙しくするようになったのです。その結果、メンタルエネルギーを対人関係に費やしてしまい、なかなか頭を抱えて文章を書く気にならなかったと、そういうことです。
残念なことに、その新しい友達の中にも桃色ピンク要素は一切なく、見事に全員理系男子!それもアラブや南アジア出身のイスラム教徒ばかり。
ワキガが臭いったらありゃしない。
まぁオランダでは男性同士でも結婚できてしまうから、桃色ピンク要素が絶対ないとは言えないのかもしれないけど、ヒゲもじゃで腋臭なガチムチ兄貴たちは、やっぱどう考えてもピンクじゃない…。
茶色である(=^・・^;=)
どうしてこうなったのか。話は去年の秋まで6か月さかのぼる。
サウナ戦線異常あり
僕はサウナが大好きだ。
日本時代はもっぱら古びた銭湯のサウナに通っていた。シンガポールに移住してからも、正社員に復帰して自由になるお金が増えたのを見計らったように、都合よく湯の森という日系スーパー銭湯が進出してきた。1回行くと3500円である。
そんなシンガポールをクビになって東南アジアでフリーランスの修行をしていた時も、Airbnbでマレーシアやベトナムのサウナ付きコンドミニアムに泊まったり、シンガポール同様に湯の森が進出しているタイのバンコク、そしてサウナ文化が薄っすら存在する台湾なんかで沈没していた。
世界のどこにいても僕のサウナー人生に狂いは生じないのである。
ところが新天地オランダでは、それが通用しなかった。
引っ越して間もなく、土地勘もなくオランダ語も読めないけど、とにかく必死にGoogle地図を駆使して近所のサウナを探した。「あるじゃん(=^・・^=)♬」と思ったのもつかの間、Google翻訳に入れると「全裸混浴水着禁止」の文字が…。
というわけで、オランダ生活で唯一の不満は、安くて気軽に行けるサウナが近所にないこと、になった。
いや当然、僕は猛々しい雄ライオンなので、雌の裸は大好きだ。でも全裸の女子とサウナに入りたいかというと、それは違う。なんていうか、ジェットコースターに乗りながら高級ディナーを食べる感じ。一緒にしたことで台無しになってしまうじゃないか。
まぁいずれにせよ、程なくコロナの第一波がオランダを襲い、毎日数千人が犠牲になる中、全裸サウナなど真っ先にロックダウンの対象になった。
それでもヨーロッパのすごいところは、世界でも相当早くワクチン接種が始まり、さらにロックダウンが長期化の様相を呈するとQRコードでワクチンパスポートが実装され、EU域内の移動がいち早く復活した点である。
多くの日本人が2022年の今でも海外旅行をお預けされている状況にもかかわらず、オランダでは2021年の早い時期に、シェンゲン条約加盟国限定ではあるものの、ある程度自由に旅行できる仕組みが整った。
そうか!オランダのサウナが全裸祭りなら、フィンランドに行けばいいじゃない(=^・・^=)♬
サウナという言葉からしてフィンランド語である。フィンランドは言わずと知れたサウナ発祥の聖地。せっかく飛行機で2時間の場所に移住したのだから、これは聖地巡礼の好機である。
さっそく僕は、破綻しかけていたオランダのナショナルフラッグKLMでヘルシンキ便を予約した。
全裸混浴サウナの奇跡
サウナの聖地フィンランド。首都ヘルシンキの公共サウナしか体験してないけど、最高だった。あまりにも最高すぎて3か月後にもう一度行っちゃったくらい(=^・・^=)♬
その道中は…。IT国家エストニアにも行ったし、できる限り記事に書きたいと思ってる。結局書かないと思うけど…
フィンランドの公共サウナにも全裸混浴な施設がチラホラあるけど、多くは男女別全裸(日本式)か、または水着強制混浴である。僕が廻った限り、ヘルシンキの公共サウナはほぼほぼ水着混浴だったかな。
さて問題は、サウナの聖地から一転、オランダに帰国してからだ。
なにしろフィンランドでは朝昼晩と毎日3サウナをキメていたのに、突然サウナを奪われ、しかも薄ら寒いオランダの冬がじわじわと近づいて来る。
ダメだ、サウナに入らないと死んでしまう。こうなったら死ぬより全裸祭りのほうがマシだ(=^ー-^;=)
そう決心して、近所の全裸サウナのウェブサイトを開いた。コロナ対策の規制で最大収容人数が決められ、事前に予約しなくちゃいけないのだ。
僕の目はオランダ語の予約画面に釘付けになった。
「毎週土曜は水着Day!!」
なんですと(=^・・^=)!!!
僕のオランダ語学習はカタツムリも二度見するレベルで進んでいないんだけど、それでもこの3か月の間に「水着」というボキャブラリーを獲得していたのだ。
Google翻訳はクソである。
日付指定とはいえ、家から徒歩圏内に水着サウナがあるのに、わざわざフィンランドまで行っちゃったじゃねーか笑 しかも2回も…。
その全裸混浴サウナの水着デーで、最初の友達になるアブと出会った。
サウナ完備のスポーツジムに入会
オランダにだってアジア系や中東系の住民はたくさんいる。でもどちらも肌を露出することに抵抗感を持つ文化だけに、サウナの利用者は圧倒的に白人が多い。
そしてプロテスタント白人の裸耐性はヤバい。
もはや彼らはいったい何に欲情するのだろうか。インターネットに氾濫したポルノコンテンツが少子化の原因だとも指摘される中、リアルで女子の裸み放題となれば、欧州やアメリカで白人住民の人口減少が顕著なのも頷ける。
それにしても。
今まで意識しないようにしていたけど、肌の露出が増えると人種の違いが浮き彫りになる。異人種に1人で紛れ込むと悪目立ちしてしまうのだ。
さらにこのサウナは、もともと全裸の男女がキャッキャッしてるリア充施設である。ある程度覚悟していたけど、たとえ水着デーとはいえカップルや女性のグループで埋め尽くされていた。
僕は隠れるように一番離れにあるサウナ小屋に入った。
そこにいたのが、パキスタン出身のアブである。
僕にとってサウナは自分と向き合う場所であり、必要に迫られない限りほかの利用者と会話することはない。基本、絡まれても塩対応である。
でもアブはそんな僕に話しかけてきた。
「1人客は俺たちだけみたいだね」
どうやらアブも、桃色ピンクの臭気から逃れて、この離れのサウナ小屋に籠城しているっぽい。そしてオランダ語ではなく、最初から英語で話しかけてきたあたり、彼自身も移民であるか、または僕の見た目が明らかにオランダ育ちのアジア系とは異なるのだろう。
先に言っとくけど僕は中国人じゃない、日本人でオランダ2年目なんだ。君も移民かい(=^・・^=)?
「ええ、マジか。中国人だと思ってたよ笑」
日本人だと何か問題あるかい(=^・・^#=)
「いやいや、日本人と出会ったのが初めてってだけさ。パキスタンでは中国人がたくさん働いてるから、中国人だと思ったわけ」
そんなアブはオランダに移民して8年目。すでにオランダ語は仕事で使うレベルであり、帰化試験も突破して国籍もオランダに切り替えたという。職業はネットワークエンジニア。
パキスタン=タリバン襲撃=難民
と、勝手に脳内で品定めしていたので恥ずかしかった。彼は実力で貧困地域から脱出に成功した苦労人であった。まぁ彼も中国人だろうと僕を品定めしていたわけで、おあいこである。
こりゃあ、アブは良い先輩になるかもしれない。
僕も3年後にオランダの帰化試験を受けるつもりでいたけど、オランダ語の勉強をサボってばかりだし、英語しか喋れない後ろめたさから地元民との交流からも逃げ気味であった。
国籍取得の関門をすでに通過しているアブと友達になれば、モチベーションにつながるし、もっと具体的に語学学校や試験のコツなんかをアドバイスしてもらえるんじゃないか。
なにしろサウナ好きに悪人はいないのである(=^・・^=)♬
「それにしても、ここのサウナは品質もサービスも良いけど、やっぱ値段が高いし、桃色ピンクだから毎日来るわけにはいかないよな」
カップルを爆破したくなるね(=^・・^;=)
「お前面白いな笑 俺はスポーツジムの会員でもあるんだけど、そこにも小さいけどサウナがあるんだ」
まじか(=^・・^=)!
「友達招待券を持ってるから次の週末に一緒にいかないか」
おおお、先輩!ついていくっす(=^・・^=)♬
そんなわけで僕もアブと同じサウナ完備のスポーツジムに入会して、そこで劇的に友達の輪が広がっていくことになる。
つづく!たぶん!